ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

東西大分裂

1054年に西側のローマン・カトリックと東側の正教会が分裂した事件である。 この二つの教会は政治的に二分され、いくつかの道のりを経て、組織化に違いが見られる。 統一はむづかしく相互破門で決着をつけたというものだ。 ローマの下、東西に分かれて政治を…

土木系学生緊急出動!

季節の変わり目にはジャム作りが行われる。 予定通りの人手として必ず招かれるのが私だ。 特にオレンジのジャムは細かい作業が要求されるため、 デリケートな穴掘り(発掘)を得意とする私にはうってつけの手仕事というわけで、 カルメンから重宝がられてい…

二つの剣

中世ヨーロッパ西側において、2つの権力が存在していたことは既にお気づきであろう。 これを"二つの剣"と称した。 それは宗教的な世界を司る教皇と世俗の権力を持つ皇帝をさすのだが、 この時代の2つ剣は両方とも教皇に帰属する解釈がある。 世俗の権力は教…

クリュニー修道会

西洋キリスト教における第三期は教皇VS皇帝の時代である。 このテーマで記事を書くに当たって、敬虔なる信者の方たちには正直なところ 申し訳ない気持ちで一杯だ。 なぜなら、ローマンカトリックにおける暗い過去を書き出しているも同然であり、 みなさん…

オットー1世"再編成"

カール大帝の時代が終わると、少々頼りなくなるカロリング朝。 教皇もその動きを読んで、より強い従者を付けるべく、新しい皇帝選出にかかる。 イタリアの歴史教科書ではカール大帝が第一代目として大きく書かれているのだが、 地域によってはそれが認められ…

めがね!めがね!めがね!

最近の日本ではメガネを掛けた男ブームらしいではないか、 だったら私もメガネ男による音楽を少々書かせてもらおう。 The Smiths Ask イタリアのサンレモ音楽祭で歌った一曲。 スミスの曲調はとってもさわやかだけど、歌詞がとっとも危険。 "夏を迎…

もっと猫なテスト前

カジヒデキはなぜ、チェルシーを応援するのか? 地元の千葉には素晴らしいジェフ市原があるのにって 千葉ロッテマリーンズよりも私は巨人ファンです。 もうすぐワールドカップがあるらしいが、どうもサッカーは好きになれない。 街がどうなっていようとテス…

カール大帝のクリスティアニティー

初めに歴史の勉強をするに当たって、年代丸暗記法という最後の手段が残されているのだが、 歴史を聞いてそれだけが手段のように思われがちなので、 今回は冒頭に有効な歴史の勉強法を書き出してみようと思う。 歴史の年表が頭に入っていると勉強に役立つが、…

ヴィンフリッドの努力

西洋キリスト教の第二期700年から1050年までの約300年間について書き始めよう。 この時代は教科書で触れる中世の始まりであり、そこには欠かすことの出来ない要素として キリスト教があることを念頭に入れていただきたい。 先に述べた次代に比べ、学校の教材…

ブリテン島の二人

ヨーロッパ世界のキリストは地中海世界から北上する形で押し上げられ、 中世期の西洋を形成に多大なる影響を及ぼした。 今回はその初期、第一段階の最終回、ブリテン島のキリスト教について。 ブリテン島はずばり、現在のイギリス領土である島であり、 4世紀…

島ケルト人のクリスチャンランド

アイルランドのキリスト教のお話である。 ゲルマニアより先にキリスト教が伝来し、独自のルールが築かれた当時の辺境地。 ブリテン島は古代ローマの植民地であったため、すでにカトリックとして司教区が築かれていたものの、 スコットランドやアイルランドは…

五月のスミス

またオタクな音楽のお話。 イギリス、マンチェスター出身のバンドThe Smiths、 80年代に大ヒットし、その後のヨーロッパ音楽及び、日本の洋楽オタクに多大な影響を与え、 87年に解散したバンド。 ボーカルのモリッシーと後ろに写るメンバー、右…

クローヴィス、洗礼の目的

ドナウ、ライン川に引かれた境界線を破って流入してきたゲルマン民族。 ここで少々疑問に感じるのはどのように教会が生き延びて行ったかである。 古くから司教区の置かれたガリアとゲルマニア、現在のフランスとドイツのあたりでは いくつかの司教区が生き延…

西洋キリスト教の歴史 アリウスとアタナシウス

中世のキリスト教を語る上で忘れてはいけない存在である 2人の宗教家、アリウス(Arius)とアタナシウス(Atanasius)。 古代末期にはこの2人の教義が対立し、現在のカトリックにおける基盤が築かれたのだが、 その経緯について話しておく必…

西洋キリスト教の歴史

この話題はローマを中心とした教皇との関わりに重点を置いて 展開して行こうと思う。 西洋社会にこの宗教が入り込んでいったのには著名な宗教家や思想家における 数多くの功績もあり、古代多神教の世界であったイタリアおよび、地中海、北方ゲルマン世界に …

ナポリのおしごといろいろ

ナポリには日の当たらないお仕事が色々ある。 闇タバコ売り 課税対象の商品であるたばこの単価を下げるには 単価の安い東欧諸国から不法に輸入するか、闇で手に入れる必要がある。 イタリア国家認証シールで封されていないもので、 闇市場に出回っているもの…

金曜日のスペシャルはフランス飯

数年前、カルメンのアパートに住んでいたボルドー出身のブルーノ、 ナポリのグレノーブルフランス文化会館で図書館司書をしていた彼は そのスウィートな雰囲気でネコネコアパートにフランスブームをもたらした。 みんなが大好きだったブルーノは、金曜日には…

スーペルミーニングフェクトリーレス・・・意味なし写真

最近、字を書くのに疲れたので、何じゃこれ?って写真を集めてみた。 カミッラのトイレにある手作りオブジェ。 お菓子の箱に"永永"の文字、半紙がなかったからその辺の和紙っぽいやつに習字の練習をして、もてあましたのでフックに引っ掛けているだけだろう…

音楽家のアートワーク、共感できないのはどれ?

ベルゲンの街に恋する乙女な私。 今日はちょっと重いテーマで書きたくないので、アーティストのビデオワークの話。 Belle and Sebastian 数年前まで、マニアな洋楽ファンの私が唯一手に入れることができた (音が)インディー系はベル・ア…

ネコ・ネコ・ファンタシー

猫好きの力というのは無敵だ。 ついでに人間を無力にしてしまう猫の魅力も恐ろしい・・・。 カルメンのアパートを初めてたずねたときのことをよく覚えている。 赤猫のロメオが挨拶に来てくれた上、私に親近感を示してくれた。 私の猫好きも相当だが、カルメ…

ベルゲンルックとドイツの不良?

キングス・オブ・コンビニエンスのお二人のアーティスト写真から・・・、 ベルゲンルックの眼鏡くんとオリーブ少女のアイリック。 以前にも書いた通り、彼らの出身地、ベルゲンにはそのその地域特有のルックがあることを話したが、今回は写真を交えてもう少…