ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

13世紀

ベネディクト会から新たな動きとして頭角を現す修道会、 クリュニー会、ベネディクト派観想修道会 シトー会、ベネディクト派隠者修道会 チェルトーザ会、禁欲隠者修道会 ベネディクトの戒律は観想修道会で好まれ、 アウグスティウスの戒律は隠者修道会で適用…

ドメニコ修道会

13世紀初頭に出現し、庶民にも大評判だった托鉢修道会、 フランチェスコ会をともに頭角を現したドメニコ修道会について書いていこうと思う。 ドメニコ修道会 創立年: 1216年(教皇ホノリウスにより認可) 創始者: ドメニコ・デ・グッツマン この修道会…

アッシジのフランチェスコ

13世紀には托鉢修道会の誕生を迎えるのだが、 この時期に入り、教会の運営に異を唱えるものも目立つようになり(カタリ派、ヴァルデス派など)、 教会側の鬱屈は異端狩へ向けられる。 教会不信という言葉の方があっているかもしれない。 民衆の不満に答える…

シトー派修道院

ベネディクトの戒律、ウィットビー教会会議、アーヘン条約、 9世紀に目立ち始めた聖職汚職から教会を救った クリュニー修道会、この修道会はいくつかの対策により、 保護、そして教会に大きく貢献する一方、 現世との繋がりが断ち切れずに少しずつ富を蓄え…

ノルウェーじゃん絵心

ノルウェー人の絵心を写真つきで一部紹介。 500円スマイル オスロ中央駅の売店にて、 カプチーノにスマイルを書いてくれたのはいいけど、コーヒーの濃淡や微妙にサイズの違う左右の眼・・・。 これ作ってくれたの 素敵な金髪兄ちゃん、 ヘタクソスマイル…

隠者生活再び

6世紀後半に発生したべネディクト派修道会は 教皇グレゴリウス1世の力添えもあって勢いのあった コロンバヌス派のアイルランド、ケルト教会系の修道院を押しぬけて 西洋キリスト教の基本戒律として定められる。 9世紀頃、地位を利用した教会汚職に腐敗聖…

クリュニー修道会 ベネディクト派発展

自分の陣地ではないので、うまくまとめられるか少々不安ではあるが・・・。 10世紀にフランスを中心に発展したベネディクト会からの派生修道会である。 本題に入る前に: 8世紀後半、カール大帝により修道院は学校としての機能が大きい部分を占めるように…

ベネディクト修道会 発展そしてクリュニー修道会へ

ベネディクト修道会は6世紀にイタリア中部で生まれ、西洋キリスト教世界における修道院生活の根本を築く。 後に教皇となり、ベネディクトの戒律を修道院の基本概念に制定したグレゴリウスもまた、 貴族階級であり、執行官になるべき教育を受けたが、神に身を…

イタリアはボケている

6月にはいるとテレビ番組は再放送のヘビーローテーション、 この前は以前、ゴールデンタイムに放送されたであろう歌番組が お昼のランチタイムにやっていた。 イタリアの音楽シーンは暑苦しくて苦手だが、 カルメンの実家にいたのでチャンネルをいじれず、…

ベネディクト修道会 派生

西洋におけるキリスト教を語るに当たって、いくつかの修道会とその戒律を紹介せずには ただの歴史的出来事を並べているだけに過ぎず、触った程度のことしか書けないので ここで少々、いくつかの修道会について触れておきたい。 ローマン・カトリックにおいて…

ドゥアリズムと異端審問

カルメンに引き止められて週末ナポリが一週間になってしまった。 いない間にコメントくれてたMaximilianoさん、akatomoさんありがとう。 今回の記事は中世とは全く関係ないので、 歴史記事でテストの点数稼ぎたいものぐささんはパスしてください…

2人の教皇 西方教会大分裂

西方教会第4期は権力を増したフランスの言いなりになる教皇と教会民主制の時代。 フランス国王及び、国家形成、 ドイツの領主制の存続とドイツ王すなわちローマ皇帝という形式の確立(教皇から戴冠させることなく皇帝にさせるための図式の確立)、 教会の最…

アビニョン捕囚

西洋キリスト教史も第4期(1300-1500年)に突入。 前期では教皇と皇帝の力比べ、教会権力の拡大からフランスにおける政権の成長に アヴィニョン捕囚という事態を招くイントロで幕を閉じた。 敵であったスワビア権力はフランス貴族のアンジュー家により断絶し…

インノセンティウス3世とボニファクトゥス8世

教皇と皇帝の地位争いが始まる12世紀から13世紀にかけて教皇領を守り、 またその地位と権力を皇帝に見せ付けた教皇であるこの二人、 独自の軍隊を持たなかった教皇領では外からの圧力に対し、 皇帝に頼らざるを得なかったわけだが、カール大帝、オットー1世…

大学の出現

西洋における大学とは日本の認識とは少々違っている。 大学をイタリア語で Universita’ degli studiと、書く。 ユニバーサルに勉強するところというわけだ。 つまり、国籍や文化を問わずに学問を学び、発達させていくところというの本質…

托鉢修道会

托鉢修道会とは・・・ 清貧思想をモットーにすべての世俗の欲を捨てて慎ましい生活を送る修道僧たちの団体である。 13世紀初頭に生まれ、教皇から認可を受けることに成功し、現在に至るまで その団体の名前は残されている。 フランチェスコ修道会とドメニコ…

異端裁判と清貧思想

清貧思想はクリュニー修道院及び、オットー1世の時代に聖職者の特権を利用して私腹を満たしていった教会関係者に対し、キリスト及び12使徒たちの貧しい生活を手本にした聖職者の生活見直しにより広まった。 それまでの経緯 ザクセン王でローマ皇帝であった…

ポスト・ベルゲン・エフェクト

ずーっと夢に見ていた風景というものがある。 港町の白い家、それは長いことギリシャや南イタリアだと思って生きてきた。 初めてベルゲンを訪れたとき、自分の居場所を間違えていたことに気づかされた。 奥の方に見えるのが知る人ぞ知るDamsgård カミッラと…

十字軍遠征

十字軍遠征は聖地奪回という名目の下、 あまり御行儀のよい行為も数多く行われてきたことは周知の事実であろう。 実際、何がここまで民衆を掻き立てたのか、一種の集団催眠術であるとも言われている、 私の興味でオカルトサイトを検索したなら世界の怖い話に…

カミッラからの電話

久しぶりにカミッラから電話がかかってきた。 昔ナポリで作った野菜饅頭のレシピがほしかったようだ。 野菜饅頭とは朝日新聞に載っていたレシピで、 肉まんの中身がほうれん草かスカローレ(イタリアの苦レタス)という ベジタリアン嗜好な饅頭である。 この…