おはようごさいます。
札幌について安心したはずなのに寝付けなかった私は朝ごはん後に二度寝してしまいました。
それでも目が覚めたのが11時半なんて奇跡すぎる。
モエレ沼公園に行く予定でしたが、今から行くと夕方予定している藻岩山登山に間に合いそうもないので、もう一つの計画”プランB”を実行することにしました。
ホテル近くにある中島公園を散策し、円山にあるヴィーガンカフェでランチして、藻岩山へ行くコースです。
お天気も雲がある晴れなので、日中は結構暑くなるかも?
では、早速いってきましょう。
うっすら雪が積もっています。
ところで、い、今何時?
12時7分?!
快晴でないとはいえ、もう午後4時みたいな薄暗さじゃないですか?
ええ~!千葉だったらもっとお日様がまぶしく輝いている時間帯ですよ!
そもそもナポリだったら、目を開けていられないくらいもっと明るい!
ああ~、ザ・北国!
私は今、北海道にいます!って実感がわいてドキドキです。
落ち葉と雪コラボで美しい切り株。
雪が積もっていないことを残念に思っていたけど、こういう瞬間を見られたことの方がレアなんじゃないか?
積もり途中の雪なんて、そのときを狙って旅行する方が難しいと思います。
銀杏も沢山落ちてます。
まさにナチュラルハーモニーな色彩そのもの、自然の中の色彩は居心地の良さを感じると唱えた自然科学者ルードが現代色彩学で述べた有名な配色です。
お日様が射しているのに池には氷が張っている。
なんてことない道なんでしょうが、自然に飢えている私には輝かしくて・・・
誰ともすれ違うことがなかった園内ですが、この辺で散歩している親子がいて微笑ましかったです。
珍しく明るく撮れた一枚
太陽は出ているけど、傾き加減が私の体内時計を狂わしている気がする。
月曜日で休館中なのに窓辺に人が見えた。
現代風の防水ジャケットを着た男性がいました、見てはいけないものをまた見てしまったのか?・・・と思ったら、開館中の看板があってひと安心。
同じ北方西洋建築だけど、私の知っている北欧のものと随分違うように見えます。
こちらはもっとロシア風にみえるかな?
豊平館の近くに出口があったので、小川を渡って公園を後にします。
中島公園はもっと広いらしいですが、地図もない私はこれで見た気になってます。
ここからは円山をめざして歩きます。
とりあえず中心街を周回するトラムがあるので、路線を辿りながら歩けば着くだろうと街歩きを始めますが、観光で歩く地域ではないということは確実に分かります。
実際に生活する人がいるのがよく分かるくらい、照明が薄暗いスーパーとか店構えが80年代な雰囲気の商店、これって、私が良く知っている歩きつくした街オスロにそっくり。
ノルウェーの首都オスロも住宅街に入ると薄暗い商店と流行りと無縁な防寒に重点を置いた服装の人たちがいて、懐かしくて心臓ドッキドキ(寝不足で低血圧で心拍数が早くなってます)。
歩いているとすっごくしっくりしているけど、私は確実に南から来た観光客にしか見えなかったと思う。
歩道にはほとんど雪が積もっていないのに重装備な防水、防寒、防滑ブーツにニット帽ではなくて毛糸のフード、そんなに寒くないのにワークマンの防寒上着で着こんでいる姿はザ・関東の観光客でしょう。
札幌の消火栓は黄色いのか?
かわいかったので写真を撮ってしまった。
ここでは赤より黄色の方が目立つ気がする、やっぱり火事は多いのかな?
まだ午後1時頃なはずなのに、日陰の範囲が広くてとっても暗く感じる。
この雑貨屋さんも店構えがかわいかったけど、営業中?
もう16時頃の感覚、実際にはまだ14時前です。
地下鉄円山駅を目指して30分程歩き続け、バスターミナルを越えると憧れのヴィーガンカフェ、ヴェジウェイに着きます。
私が行くとは思えないくらいオシャレなカフェですが、今日はこちらでランチをいただきます。
べジミートのハンバーガーとコーヒー、レーズンサンドを注文。
バーガーのパテは私が今まで食べたべジバーガーとは食感も味も違うもので、英語で表現するなら少しチューイーで炭火焼のような風味があります。
こちらのべジミートをごはんの上に乗せた丼もあります。
カフェではありますが、メニューにラーメンやザンギもありました、全部ヴィーガンです。
レーズンサンドはココナッツバターを使っているらしく、テイクアウトは保冷バッグ持参が望ましいようです。
コーヒーもオーガニックでブラックで飲むのが前提らしく、私にはウレシイ限り。
マクドナルドよりは高いですが、良いものを食べた満足感が高いです。
美味しくお腹が満たされたら、藻岩山に向かって再び歩き始めようと思います。
円山公園を散歩しても良かったけど、時刻は午後2時をまわってしまったので、藻岩山に直行です。徒歩で!
山のふもとというのか、この辺りの地域は立派な一軒家や多く、つい写真に収めたくなるんですが、途中Momaコレクションの展示会かと思わせるような看板?表示を見かけました。よく見るとMoma ではなくMonmaでした。
3階建ての家とか、半地下室つきとか、入り口の前に風除室?というのか、ノルウェーでもよく見る玄関の前に玄関があったりと、北国らしい建築だけど、北欧の住宅というよりカナダっぽい。北欧はもっとミニマリストで家の色がカラフルかな?
家を見ながら歩いていたら、着いてしまった藻岩山の登山口。
初心者コースなので毎日登る人もいるし、4歳でも登れるという情報を信じてこれから開始します。
夕暮れから夜景になっていく景色を見たいので3時半から登って丁度いいのではないかと思います。
復路はロープウェイを使う予定です。
一人登山、それも雪がうっすら積もっている山でナイトハイクとかハードルが高すぎます。
入り口の掲示板で熊さんの登場記録があり、怖気づく。
一人で登山なので、熊さんにバッタリあったら、驚いた勢いで滑落してそのまま気づかれることなく春まで見つからないかもしれない。
熊よりも私が心配していることは滑落で、履いている靴は防滑機能は付いているけど、スパイクではないし、アイゼンは空港で没収されているし、そもそも足にフィットしていないのでグリップが弱いのは舗装された道を歩いていたって感じる。
ここまで来たのだから、登るしかないので勇気を奮い立たせて登ります。
真剣に一歩一歩確実に登っているので写真は撮らず、“命を大事に”を心に登る。
途中かなり急な場所があり、右は落下しそうな急斜面、左も壁になっている急斜面でつかむところもなく、誰かの足跡の上を歩いて何とか登るけど、怖かった!
登って10分程で汗だくです。
休憩地点になっているリフト跡付近でクマよけの鈴が聞こえた。
下山する結構な御年のムッシューがゴム長で現れた。
登山道ではすれ違う人にあいさつをする習慣があるはずなので、ニシキゴイ並の声で“こんにちは~!”と声を掛けるが、すごく驚かれてしまい、数秒経ってから返事が返ってきた。
もしかしてこういう静かなところでは囁くようにあいさつしたほうがいいのかも?
雪崩か?私の声のレベルで雪崩が起こるから?
リフト跡に着くと中年夫婦がクマよけにラジオを掛けながら休憩中、今度は控えめに声かけ、相手も同じように返事を下さった。
水を一口飲んで、頂上まであとどれくらいかグーグルマップで確認しようとスマホを取り出すと、
なんと!圏外です!!
楽天モバイルは藻岩山では圏外なのですか?!
これでは滑落しても救急車を自分で呼べない・・・急に背筋が寒くなってきた。
日の入りまでに頂上に着かなければと勇気を奮い立たせて登り始めますが、なんせ日が傾くのが早くてすぐに薄暗くなってきてしまった。
ここまで30分かかっているので、降りるのも同じくらい時間が掛かると考えると、頂上を目指すよりも下山した方が安全だろうと、中腹くらいのところで引き返しました。
最後の難関は登るのに苦労した急こう配で足場が危うい箇所、私、お尻をついておりました。それでも安定しなくて半分泣きながらゆっくり確実に前に進み、登山口に戻ってきた頃には暗くなってました。
無事に戻って来れて良かった。
さて、次は暗くなってからが楽しい大通公園へ歩いて行きます。
結構な距離がありますが、結構楽しいのです。
大通公園に決まっているではないですか!