ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

お勉強ノート

古代ローマ文学と同人作家1

Asterix et Obelix(アステリクスとオベリクス) フランス産のマッチョな漫画。 侵略を繰り返した古代ローマ人によるヨーロッパ支配に 唯一屈しなかった民族のパロディ漫画。 古代ローマ時代に苦しめられている私のストレス発散に 随分役に立ってくれていま…

アビニョン捕囚

西洋キリスト教史も第4期(1300-1500年)に突入。 前期では教皇と皇帝の力比べ、教会権力の拡大からフランスにおける政権の成長に アヴィニョン捕囚という事態を招くイントロで幕を閉じた。 敵であったスワビア権力はフランス貴族のアンジュー家により断絶し…

大学の出現

西洋における大学とは日本の認識とは少々違っている。 大学をイタリア語で Universita’ degli studiと、書く。 ユニバーサルに勉強するところというわけだ。 つまり、国籍や文化を問わずに学問を学び、発達させていくところというの本質…

托鉢修道会

托鉢修道会とは・・・ 清貧思想をモットーにすべての世俗の欲を捨てて慎ましい生活を送る修道僧たちの団体である。 13世紀初頭に生まれ、教皇から認可を受けることに成功し、現在に至るまで その団体の名前は残されている。 フランチェスコ修道会とドメニコ…

異端裁判と清貧思想

清貧思想はクリュニー修道院及び、オットー1世の時代に聖職者の特権を利用して私腹を満たしていった教会関係者に対し、キリスト及び12使徒たちの貧しい生活を手本にした聖職者の生活見直しにより広まった。 それまでの経緯 ザクセン王でローマ皇帝であった…

二つの剣

中世ヨーロッパ西側において、2つの権力が存在していたことは既にお気づきであろう。 これを"二つの剣"と称した。 それは宗教的な世界を司る教皇と世俗の権力を持つ皇帝をさすのだが、 この時代の2つ剣は両方とも教皇に帰属する解釈がある。 世俗の権力は教…

オットー1世"再編成"

カール大帝の時代が終わると、少々頼りなくなるカロリング朝。 教皇もその動きを読んで、より強い従者を付けるべく、新しい皇帝選出にかかる。 イタリアの歴史教科書ではカール大帝が第一代目として大きく書かれているのだが、 地域によってはそれが認められ…

カール大帝のクリスティアニティー

初めに歴史の勉強をするに当たって、年代丸暗記法という最後の手段が残されているのだが、 歴史を聞いてそれだけが手段のように思われがちなので、 今回は冒頭に有効な歴史の勉強法を書き出してみようと思う。 歴史の年表が頭に入っていると勉強に役立つが、…

ヴィンフリッドの努力

西洋キリスト教の第二期700年から1050年までの約300年間について書き始めよう。 この時代は教科書で触れる中世の始まりであり、そこには欠かすことの出来ない要素として キリスト教があることを念頭に入れていただきたい。 先に述べた次代に比べ、学校の教材…

ブリテン島の二人

ヨーロッパ世界のキリストは地中海世界から北上する形で押し上げられ、 中世期の西洋を形成に多大なる影響を及ぼした。 今回はその初期、第一段階の最終回、ブリテン島のキリスト教について。 ブリテン島はずばり、現在のイギリス領土である島であり、 4世紀…

中世ラテン語文学 中世前期まとめ

中世ラテン語の定義 ラテン語はローマ時代からの名残として当時の支配層、または教会関係者間で交わされる 書簡に使われてきた文語にゲルマン民族諸語が混じり、 中世ラテン語が完成されていった。 文学と出版について グーテンブルグの活版印刷まで、書物の…

7世紀のヨーロッパ 中世ラテン語文学

7世紀のヨーロッパはゲルマン民族による境界線の誕生と陣地争い。 政治的にはフランク族、メロビング朝がフランスを治め、 西ゴート族、スワビア族はイベリア半島を イタリアはロンゴバルド族とビザンチン帝国によって支配されていた。 未だに落ち着かない…

6世紀後半のイタリア  中世ラテン文学

ゴート戦争により、イタリアはビザンチン帝国、つまりローマ帝国に帰属するのだが、 ここで登場するのがロンゴバルド族である。 ロンゴバルド族とは北方ゲルマン民族の一つで 長い刀、又は髭を身につけてたことからそう呼ばれている。 この民族は元々スウェ…

6世紀のイタリア 中世ラテン語文学

6世紀のイタリアといえば、476年事実上のローマ帝国崩壊からわずか24年、 ショックから立ち直れぬ状態であった。 例えて言うなら、南アメリカ人がアメリカ合衆国に押し寄せ、 オバマ大統領を監禁し、天下を取ったつもりでいるところ、 中国が武装してオバマ…

中世ラテン語文学 ラテン語と中世の定義 ラテン語編

ラテン語と聞いて・・・ 理系の方なら学名に使われている言語、 文系の方ならどこかの国で使われていた言語、 キリスト教の方ならバチカン市国の共通言語で 特にカトリック教会における聖職者様及び神学生には 必須科目であった、神の言語。 考古学的にはロ…

中世ラテン語文学 ラテン語と中世時代の定義、中世ってなに?

一言で中世といってもはっきりとした年代で区分することは 未だに定義されていないため、ヨーロッパ諸国内においても 多少のずれがある。 イタリア人の得意のエティモロジア(Etimologia)言葉の意味論で この言葉を分析するなら Medioevo=中間の時代=時代…