ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

音楽家のアートワーク、共感できないのはどれ?

 
ベルゲンの街に恋する乙女な私。
 
今日はちょっと重いテーマで書きたくないので、アーティストのビデオワークの話。
 
 
Belle and Sebastian
数年前まで、マニアな洋楽ファンの私が唯一手に入れることができた
(音が)インディー系はベル・アンド・セバスチャンくらいであった。
どっかのアメリカドラマが主題歌に使っていたため、
文明から程遠いこんな地方でも手に入れることができたと思われる。
 
だめ男な歌詞とネオ・フォーク&ちょっとネオ・アコな曲に
私がはまらなかった理由は彼らのアートワークにある。
 
ジャケットワーク
 
見ての通り、全てのアルバムは単色のみで統一されているのだが、
スミスファンならお気づきであろう、特に左の2枚、赤と緑のものはスミスの歌詞に見られるような
ナルチストショット。
鬱気な女性や、くいが心臓に刺さってる男。
 
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緑の"the boy with the arab strap"はスミスの名曲"the boy with the thorn in his inside"をもじったそうだが、全然面白くない上センスなしだ。
 
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スミスのあるアートワークの一例、単色使いのジャケットが多く、
どういうつもりでこういうセンスに辿り着いたのか、
手前にはさっぱり・・・。
 
 
 
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割りと最新のアーティスト写真。
メンバーが多すぎるとよく分からん、
縞のマフラーしている男がボーカルのステュワート、
あだ名はStewpotだそうだ(面白いのか?)。
このメンバーの中にアートスクール出身が何人か混じっているのだが、このセンスは私が最も苦手とするフランスの映画監督ゴダールまねと嫌味をプラスしたセンス・・・・、ゴダールは結構好きだが、これの監督の要素を一つのおしゃれとして取り込んだ作品が苦手だ。
 
このビデオはゴダールとは関係ないが、いかにもなアートスクールの学生が作りそうなよくできたビデオ。
 
 
 
ステュワートのスタイル・カウンシルなボーダー・白ズボンスタイルと、はっちゃけない陰気な雰囲気、
同じくオタクでもてない雰囲気満点のアーランド君は最もオタク色の高いテクノに手を出していて、
相方の身だしなみハンサム、アイリックの引き立て役を高校時代から買って出ているのに
しかもそれを笑い飛ばして弾けてパッションしてるのに・・・。
 
 
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ジャニーズJr.のファンに薦められて、高校時代からずーっと聴いてるバンド。The Jamを経てミック・タルボットと組んだ80年代バリバリなサウンドとそのアートワークのよさに未だにときめき、んーバップ。
日本が誇るヨーロッパ憧れバンド、フリッパーズギターも彼らのセンスのエッセンスを鷲掴み、そんなスタイリッシュなこのバンドは旅行先で知り合ったスペインのオリーブ少女も大好きだった。
 
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何故、ボーイズラブを意識したのかは分からないが、イギリス寄宿舎同性愛的な左のアルバムとパリのおしゃれに狙いを定めた右のCafe bleu、とにかく当時のポール・ウェラーはとってもおしゃれだ。
 
 
 
 
ビデオのセンスも良い、こちらはフリッパーズギターも名曲カメラ!カメラ!カメラ!でまねしたと思われる作品。
うちには彼らがマリンルックで歌うライブビデオなんてマニアックなものまである。
 
Kula Shaker
イメージ 16右の二人が素敵なロンドンお坊ちゃまバンド
特に金髪の彼はお母様とお爺様がイギリスでも有名な俳優さん。彼の高貴なお名前クリスピアン・ミルズというのも硬派な音楽を奏でるにふさわしくないのだとか。
来日公演時のライヴはチケット売り切れにもかかわらず、姉の他人ひきつけ間抜けパワーのおかげで、開演前にゲット!
 
このうちの誰かがアートスクール出身だったが、
そのセンスは金持ちの気まぐれ趣味的でしらけたのを覚えている。
 
イメージ 3ハイ、こちらがその一部。
木々の深い白樺林にエスカレーターと一戦交えてきました的な
宇宙飛行士。
クリスピアンが手がけたに違いない!
 
このセンスはリンゴ・スター主演の映画、
マジック・クリスティアンの金持ちの趣味丸出しで庶民には嫌味だ。
 
庶民(以下?)のバンド、オアシスのアートワークには嫌味を感じない。
メンバーに全く花がないのに結構目に付く上、さっぱりとした清涼感すら漂うというのに。
 
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90年代後半、オアシスのライバルバンドだったブラー。
こちらもイケメンバンドとして、ちょっぴりパンクな音楽とアイドルチックな売りで若者に人気だった。
デーモン・アルバーン(右から二人目)も中産階級のお坊ちゃんだった。
唯一ブルーカラーだったグレアム(左から2番目)は普段は眼鏡をかけたちょっと陰のあるギター奏者、彼のおかげで男性音楽ファンが付いたと思われる。
ビデオはかなり凝っていたが、金持ちの暴れん坊って感じが嫌味だったな。
 
おしゃれな古着系ブリティッシュスタイルは悪くないけどさあ。
 
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こちらはアメリカの歌手、ベック・ハンセン
おしゃれで日本のキューティ読者だったらときめき来日公演連日参加なのだが、
こいつのおしゃれなセンスは苦手だ。
 
アメリカの音楽マニアはなんだか、ルーツの違いを感じるのか、あまり心に響かないのが、好きになれない理由だと思うが、ちょっとヒッピー世代のおしゃれを意識しているこの男のセンス、
だからなんだ?である。
 
 
 
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左のオーディレイは私も買った、ヒップポップな一枚目を退けて、
もうちょっとパンク・ポップ色が強くなった一枚。
右のダサい色彩の3枚目は全く手を出していない、買う気が失せた。
服飾系の専門学校に行っている方にはさぞかしおしゃれなジャケットらしいが、
ヨーロッパのインディーものを買いあさっていた手前にはさっぱり・・・・。
 
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最後に紹介するのが電気グルーヴ、中学時代から大好きな
日本が誇るテクノバンドである。
彼らのアートワークにはすごい要素がたんまり。
ビデオも最高!
長いことご無沙汰していた電気音楽もすんなり戻してくれた
彼らの尽きることのない皮肉と間抜けはオタク男子に大人気と見た。
うれしいことにドイツでも売れているらしいので
そのうちフェイヴァリット眼鏡君のアーランドと共同ヨブ(Job)
してくれないかしら?
 
こっちがビデオのリンク先、暇な人はチェックだ。
ちょっと懐かし風味だけど、日本の文化を知らない人は
マニフィック!っ言って終わるのかな?
 
 
カフェ・ド・鬼
彼らと同年代に日本で生きてた人にはとっても懐かしいアニメ仕立て。
 
 
要するに・・・音楽に面白みを求めてはいけないのだが、
面白くしようとしているのが丸見えだとしらける。
逆にちょっと自虐的なお笑いは好きだなぁ、アーランド君のアートワークは結構それに近い。
Cayman Island のちょっと演技入ったビデオもある意味、面白かったけど、
本人たちは真面目にやっているのだから面白がってはいけない。