ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

ドゥアリズムと異端審問

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カルメンに引き止められて週末ナポリが一週間になってしまった。
 
いない間にコメントくれてたMaximilianoさん、akatomoさんありがとう。
 
今回の記事は中世とは全く関係ないので、
史記事でテストの点数稼ぎたいものぐささんはパスしてください。
 
ドゥアリズムというのは2極性を指す、写真でお分かりの通り、
大好きな Kings of convenience の2人、どっちも素敵で困っちゃう・・・だったらいいんだけど、
私の心の中の葛藤をこの言葉で表現させていただいた。
隠しておきたかったアーランドファン具合。
 
 
来月は彼らのライブがある!
 
というわけで、大都会ナポリにいるのだからチケットを今のうちに買っておこうと
チケットセンターに走った。
 
メディアショップで購入、前売りの方が3ユーロも高い・・・、日本だったら500円安いのが基本なのに・・・。
 
ライブはローマか南イタリアギリシャの玄関口になるバーリが私の限界行動範囲、
ローマは指定席制で見やすい席は高い、オペラや演劇からの伝統指定席制だ。
 
そのほかにもフェラーラ(中部イタリア)やカターニアシチリア)でも
素敵なデュオの仲良し具合を自慢しに来る模様だ。
 
迷った結果、安価で最前列で見れる可能性の高いバーリのチケットを買った。
 
 
チケット買って盛り上がっている私にイメージ 2
カルメンから聞かれてはいけない質問をされてしまった。
 
"どっちが好き? 素敵な方? それとも薄汚い方?"
 
素敵な方とはアイリックのことだ(右)、
 
ということは薄汚い方はアーランドだな(左)・・・
 
異端審問の第一問目である。
 
イタリアというのは見た目が物を言う、
 
言い伝えによれば赤毛は悪魔の使いだ、
 
やせている男や年の割には若く見える男は
男らしさを追求する南イタリアでは弱くてダサい象徴、
 
さらに身なりに気を使わない男なんて人間以下!
 
アーランド全部当てはまってるじゃない!
イタリアのテレビ番組出演の際も偽金髪おばちゃん司会者から
完全に無視されてたもんな。
 
 
"う、薄汚い方!!"
 
勇気を出していってしまった。
 
"彼の音楽の才能が好きということだよね?"
 
この第二問目は毎日行われた。
 
アーランドの才能は素晴らしいが、以前音楽の書庫でも書いて、書き続けているように
間抜けで面白いところや、気持ち悪いところも含めて好きなんだよな~。
でもそれを話したらもっときつい審問が待っているので、秘密。
 
 
異端審問してるカルメンだって見た目と実年齢が違いすぎて、
まわりから悪魔と契約を交わしたとか言われているのに・・・
さらには猫好きに20年かかって大学を卒業したところ、
18年も付き合ってた彼氏がいたこと、怪しい日本人の友達がいるところ、
どれをとっても魔女扱いされそうなのに・・・って既にされてるか・・・。
 
 
 
彼らの素晴らしさを説いているうちに、カルメンもライブに行きたいとか言い出した、
きっと当日券があるから見れると思うよ、もし、アントニオから許可が下りればね。
アントニオ、カルメンの婚約者で英語の歌が苦手、特に北欧出身の歌手に対して
日光不足の自殺願望者とまでこき下ろすほど嫌いらしい。
 
イタリアの音楽シーンにしか触れていない2人に The Smiths の話題を持ちかけたら
お互いに驚いた。
2人ともスミスを知っている!
そして2人はそんな80年代の歌手を知っている私に驚いていた。
 
そんなわけで、バーリ公演の後の続くカターニア公演行きには大反対されている。
 
アントニオからは
 
"大学生なんだから勉強しろ、そんなにメランコニーになりたいなら、
お得意のラボ(夏季の発掘作業手伝い)で墓でも掘り返したらどうだ?"
 
 
との意見、
 
ごもっともです。
 
ライブのチケット代を持ち合わせてなかったので
カルメンから借金してまで、さらには無一文になった私はタバコすら買えず、
週末禁煙・・・、そしてヘビースモーカーのアントニオからは哀れみからか、
たばこ銭までもらってしまった、私は近所のクソガキか?