ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

続アンジュー家の城

二つ程前の記事で扱ったカステル・ヌォーヴォ、通称アンジュー家の城、
城内部には、特にこれといった興味深い展示品はなく、
なんとく、旧校舎を歩いているような気分の建物でした。
 
中庭を通じて、いくつかの入り口があり、
前回の営業妨害ツアーは城の内部を一番楽しめるものらしいです。
 
今回は、中世っぽいフレスコ画が残る、
同城内にある礼拝堂の展示品を少々お見せします。
 
 
中世っぽいアベックフレスコ画
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アッシジのフランチェスコとキアーラかな?
 
"ボロを纏い、食事を托鉢で供給し、清貧を通した元金持ち息子のフランチェスコ
鳥に説教をするという迷惑行為に、聖なる心意気を感じたキアーラは
それ以来、フランチェスコのことばかり考えるようになった・・・"
 
素人の書く携帯小説風に書いてみました。
 
何か人事とは思えないようなシチュエーションですが、
彼女は女子修道院創始者のようです。
 
キアーラの始めたクラリス修道会は、戒律の厳しさで有名です。
そこに入っている親戚を持つ人は、
面会に行く度に、修道院に寄付されたチーズをもらってきます。
これは"横流し"という単語で表現するのか?
 
 
石の塊ペア
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礼拝堂入り口にあったと思われる教皇&修道士彫刻。
 
髪の毛がはねている方が、フリードリッヒ二世の摂政だった
インノケンティウス3世で、比較的まとまっている方が
アビニョン捕囚で有名なボニファクトゥス8世です。
 
・・・・全部嘘です。
髪型だけでは特定できないので、誰でもない、
教皇っぽい人を彫ったのだと思います。
 
 
窓枠に残ったフレスコ装飾
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窓が縦長ということは、ゴシック様式の礼拝堂のようです。
ナポリより南に行くと、モザイクで飾られ東方教会風になっているけど、
流石、フランスの建築家を呼び寄せてまで作らせたお城です!
 
ステンドグラスは技術的には、まだ入ってきていません。
 
 
 
スペイン王朝時代の血税アクセサリーが並ぶ中、
教会の宝物展示もあり。
 
こちらの銀製品です。
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中央の十字架を中心に、典礼には欠かせない行くつくかの僧侶イクイップメント。
 
 
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聖水を入れる桶と聖水を撒き散らす棒。
 
カーニバルから復活祭までの間に
町内会の行事に近い
御神輿行進ともいえるような
"聖なる行進"プロチェッシオーネが行われ、
道をふさいで渋滞を招いたりしながら
教会に寄付する為のお布施を
托鉢して歩きます。
 
地域によっては、司祭さんが
水道の水にお祈りをこめたものを
こんな桶に入れ、水を撒き散らしながら
一緒に歩いていきます。
 
 
 
 
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こちらは香炉。
 
クリスマスが近づくと、
こういう形の香炉に乳香といれて
聖なる行進を行ったり、
ミサの司祭入場時に
見習い、または近所の子供が
白いスモッグをまとって、
司祭の前を歩きながら出てきます。
歩幅をあわせる訓練は日頃から
ジャニーズJr.並みに
行われているので、
良いタイミングで出てきます。
 
香炉を使うカトリックの教会には
火災警報機がないので、
木で作られているノルウェーの教会は度々狙われ、炎上しています。
 
 
 
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司祭様のアクセサリースタンダードの帽子です。
 
実際にこんな帽子被っている人を見たことはないが、
彫刻の聖職者さんたちは、
よくこんなもん被ったルックで
表現されているので、
それなりのイケてるアクセサリーの
一種のようです。
 
 
同じ城内に19世紀ごろのナポリをテーマにした作品展示もある。
ナポリマニアには嬉しいかもしれないが、そんな奴いるか?
 
私です。
 
そんなわけで、その中から一つ。
ナポリ守護聖人、聖ヤヌアリヌス(San Gennaro、サン・ジェンナーロ)様を。
年に二回、血液の液化現象が行われることで有名なイタリアの聖人です。
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左下の人物が聖ジェンナーロ様です。
ポップな黄色い衣装に先の尖った帽子をお召しの姿で描かれることが多い。
しかも、どの教皇や聖人の絵画表現にも見られないような
清純で端整なお顔立ちに描かれることが多く、
教会の売店で売っているジェンナーログッツを買ってしまうくらい私好みの聖人。
ついでにナポリでは、この聖人にちなんでジェンナーロという名前を付けられる人も多い、
英語で言うところのダニエルをダニーという親称で呼ぶように、
ジェンナーロはインナリエッロと呼ばれる。
 
そういえば、去年の五月に行われた奇跡の液化現象、
液化しなかったが、何事もなかったな。
知らない人へ: 血液が液化しないとその年にはナポリに災いが起こるといわれている
 
 
 
 
お城の頑強な見た目ほど、中世が楽しめないとガイドに嫌がらせをした割には、
結構見ごたえのあるお城博物館でした、入場料無料だしね・・・。
 
 
 
おフランスのお城から見たノルマン人のお城。
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手前のギザギザが中から見たお城の左翼部、そこから眺めた丘の上のお城。
ノルマン人の建築した見張り用の要塞"聖エルモ城"と
沢山のアーチに飾られたチェルトーザ修道院
 
 
全部読んでしまった人、お疲れ様。
ステキなプレゼントでも用意してあげたいところですが、
欲しい人はナポリまでいらしてください。
 
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こういう、食料棚に残っていた半端な食材で作ったケーキが食べられます。
 
材料は小麦粉、黒砂糖、
リンゴ、湿気ったシリアル、
ひまわり油と腐った牛乳を
重曹と酢で膨らませた
ベジケーキです。
 
腐った牛乳が入っている時点で
食べたくないと思われるけど、
加熱調理しているから、
おなかは壊さないです。
 
カルメンのばあちゃんなんて、腐った牛乳で、リコッタチーズ作って、
子供のオヤツにしてたくらいだからな・・・。
 
 
 
 
これ終わらすのも何なんで・・・。
 
 
 
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かわいい芸術家ママのぷーたんママからステキな
プレゼントが届きました
 
この包みだけでドキドキです。
 
中身はこの風呂敷と同じ色の
食品でした。
お手製の可愛いポストカードも
入っていて、お部屋に飾っています。
お見せしたいけど、
手振れで写真が上手に
撮れませんでした・・・。
次回のお楽しみに。
 
 
 
 
コペンハーゲンだったら、週末料金が適用される水曜日、
一番仕事を辞めたくなる日ですが、あと二日で週末です!
適当にサボって、過ごしましょう!!