ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

ナポリの恐怖+1

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こんばんは
 
 
 
ハロウィンは
 
 
 
たのしくすごしましたか
 
 
 
 
わたしわぁ
 
 
 
 
 
 
ナポリにいました
 
 
 
活字離れらしく、それっぽい始まり方をしてみましたが、
これだと書き終わりそうにありません。
残念ながらいつもの長い文章で、どうでもいいナポリの写真をアップします。
 
ナポリはハロウィンの文化圏には入っていないので、
カトリックの"死者の日"にあたります。
この日は翌日の"諸聖人の日"が祝日になるため
連休を使ってイタリア中から観光にいらっしゃる方が沢山いますが、
日照時間の短縮に加え、
雨で暗~い日々が続き、街歩きにはちょっと寂しいかも。
 
でも、百物語やミステリースポット巡りにはうってつけの雰囲気!
・・・ということで、暗くなってからのお散歩も
お化け屋敷風味で、太陽ぎらぎらなナポリと一味違う写真を撮ってきました。
 
 
地元ではお化け屋敷として有名なレアル王宮。
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スペイン王朝時代に建てられ、現在は博物館や図書館として利用され、
それなりの怖い話が付き物になっているお屋敷ですが、
それ以前に、漫画に出てくる金持ちの家的な装飾やオブジェが
あまりにも想像通りだったので、去年の今頃に記事にした博物館です。
 
暗くなってから入場すると、
ディズニーランドのホーンテッドマンションとか
映画美女と野獣のお屋敷のようで、迫力満点でした。
 
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めちゃくちゃ暗くてなかなか上手に写せなかった
マリア・クリスティーナのお部屋。
 
私のお気に入りのお部屋で
鶯色のきれいな壁に
大きな鏡やパリ製の時計、
絵画などで飾られ、
個人的な礼拝堂付き。
 
照明はシャンデリアに付けられた
電球のみで、節電モード。
 
 
 
 
 
 
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おじいさん天使と不謹慎ルックな女性の
天文時計。
 
球体のようなものが時計になっているみたいだけど、
これじゃあ、時間が分かりにくいだろう・・・、
この部屋にはもう一つ時計があるけど、
静寂の中、コチコチとずっと響いて
かなり怖いかも。
 
珍しく入館者が結構いたのに、
この部屋だけ、誰も来ません、
私だけ別空間にいたかのような
暗さと静けさでした。
 
 
 
 
 
 
 
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博物館近くにある、ウンベルト1世のガレリア、
ネオクラシック様式のアーケード街の一角。
 
ミラノではドゥオーモ広場にあるガレリアが有名、
ナポリにも同じようなガレリアがあるが、
営業中なのか分からないお店しかなく、
子供がサッカー場にするくらい廃れていた。
 
近年、ZARAやSEPHORAが入って
活気を取り戻したものの、
回廊部分はやっぱり暗いくて怖い。
 
左下でゴソゴソやっているのは、
路上でニセブランド品を売る
アフリカ系の人たち。
 
この通り、観光客は誰もいません、
そして暗くなってから散歩すると
カツアゲの心配をしなければいけません。
 
 
 
 
 
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ガレリアにある教会。
 
聖ブリジットの名を持つ教会も
修復の手が行き届いてない上、
節電中なので、電気も控えめ。
 
この教会、かなり立派な装飾が
施されているけど、
真っ暗なので、見えません。
 
 
 
 
 
バロック噴水の一部と建築科の校舎になっているグラビーナ館。
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旧市街の伝統はオレンジ色なので、
暗くなると、妙に恐怖心を掻き立てられます。
 
グラビーナ館の壁には、全ての窓の上に胸像が装飾されているので、
ディズニー映画だったら、話しかけられてます。
残念ながら私はベルではないので、ただの石の塊ですが・・・。
 
 
 
バロック噴水から大通りを挟んで、聖キアーラ教会へ、
入り口の柱から間から見える聖母マリアの尖塔が怖い。
壁の落書きも、入り口で小銭をせびるジプシーも無視して教会内部へ。
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お墓が一杯の聖キアーラ教会。こちらも節電モード。
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前回の記事で扱ったフランスの城と同じ時代に建てられた
アンジュー家のお墓教会なので、棺おけだらけ。
ロンドンのウエストミンスターみたいなものか?
 
右側に見える3つの祭壇みたいなものは、
ナポリを支配した3代に渡るアンジュー家の方々のなきがらボックス。
 
 
入り口のすぐ横にいらっしゃる棺おけの蓋。
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頭にターバン、長く垂れた衣服に妙に凝った枕。
中世風味な方のようです。
 
ほかにも鎖帷子着用した方などのお墓もありますが、
残念ながら、あまりにも暗い教会内のため、
撮影できませんでした。
 
 
電気がついていたブルボン家のお墓。天使付き。
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こちらはバロックなので、彫刻の曲線表現がすごいです。
カラフルな大理石使いも一気に4~5百年、時代が進んだのが分かります。
 
 
ナポリの気味の悪い雰囲気、伝わってくれたかな?
 
 
 
イタリアでは、ハロウィンにむけて面白いものはないけど、
お菓子屋さんでは、かなり遠慮気味にそれっぽいお菓子のディスプレイがあります。
 
イメージ 5ナポリのチョコレート老舗
GAY-ODINにて。
 
 
オレンジと黒で
雰囲気をだそうと頑張ってます。
 
 
 
 
 
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ハロウィン商品だけでは、
ウィンドウが埋らないのか、
手前に見える赤い商品たちは
大学卒業時に、お世話になった人に配る
ボンボニエラという、
チョコや飴の入った心付けです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
おまけ
 
"本当の恐怖"
 
カルメンのパパが脳梗塞で倒れたので、看病のため不在になっているカルメンに代わり、
猫の世話をしに、しばらくナポリにいましたが、
観葉植物になっているサツマイモのツルに
大量のシャクトリムシが発生。
 
私はベルメ・フォビアと言われる、ウネウネした虫を見ると
ヒステリーを起こしてしまう症状があるので、
ツルに這いつくばっている糸ほどの緑の物体が、
どうしても嫌だったけど、虫を駆除してもサツマイモを守りたいという
アントニオの意思を尊重したが故、
土曜日の暖かいお日様を浴びて、活動が活発になり、
成長して、居間中を這いつくばるように!
 
運良く、カルメンのアパートを借りている方が
駆除してくれたけど、その虫の量はまるで地獄絵図だったとか!!
 
その後、安心してくつろいでいると、
虐殺を逃れた一匹が私の足に!
ネコちゃんがそれをクールに踏み潰して
ジェノサイドは完了したと思います。
 
私の心に深い傷を残したこの事件、
本当はもう少しいるつもりだったけど、
あまりの恐怖にカルメンに泣きながら電話をして、
自宅に戻ってきました。
 
カルメンパパ、退院はしたものの、
まだ完全には元の生活に戻れていないので、
カルメンも気持ちが疲労しているのだけど、
私はこの恐怖体験で、パニックになっているので、
残念ながら、カルメンが戻ってきて完全に駆除してくれるまでは、
ナポリに戻れそうにありません。
 
・・・・野菜を触るのも怖い。