ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

天使いろいろ

天使の存在を信じますか?
なんて聞いたら、とうとう頭が行かれてしまったと思われるが、
イタリア美術のモチーフに数多く登場するので、そのまとめです。
 
別に歴史の話でもなければ、天使にまつわるウンチクでもありません。
 
素人の美術史ファンから、
知ったかぶりしてんじゃねーよアホ!
とかいった怖いコメントが来そうです。
 
注意:今回は、柏市で食品の放射能検査をしているチダイズムさん風の記事です。
 
 
 
皆さんの一番よく知っているイタリアの天使といえば、
ラファエロのこちらではないでしょうか?
 
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私的には、こちらの天使、人の家に上がりこんでおいて、
お菓子がしょぼいとか文句をいう、ぶてぶてしい近所の子供みたいなんですが、
カルメンの姪っ子のお友達がこんな顔をしていたので、
正直に話したところ、とても喜んでいました。
どうやら、"可愛い"を象徴しているようです。
 
 
ナポリにあるドメニコ教会の主祭壇横を飾る礼拝所。
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ミカエルさんです。
 
キンキラ金の彫刻ですが、何の説明もないのに、
どうしてミカエルさんと分かるのでしょう?
 
ミカエルさんは悪魔を打ち負かす戦いの天使さんなので、
武装しているのが特徴です、物騒だな・・・。
その下でライトアップされているミイラは
どなたか分かりませんが、多分この教会に貢献した
アメリカ人司祭の方だと思います。
 
 
 
こちらは、ネオクラシック様式な天使。
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去年訪問したカポディモンテ国立博物館の展示品です。
顔と羽だけの天使って、普通の天使よりも位が高いとか聞きます、
ケルビン?とか言うんでしたっけ?
それは熱力学量を示す物理用語だったか・・・。
 
古代回帰時代のネオクラシック様式美、
エレガントな表現が特徴なので、割と可愛い感じですが、
これに似た石膏の飾りでベッドルームを彩る
アントニオママのおかげで、見た瞬間に安っぽく見えてしました。
 
イタリアが独裁政権国家になったら、
ナポリの個人宅全てに家宅捜査を入れ、
美術史を冒涜しそうな置物は全て没収されても文句は言えないでしょう。
 
 
 
上の天使と一緒にあった祭壇の一部。
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・・・一瞬子供らしくて可愛らしいのですが、
目の据わっている様子がどうしても怖いです。
 
子供とはいえ、少々メタボ気味なのが、天使の特徴かもしれない。
そういえば、七福神の恵比寿様もふくよかだもんね。
 
 
 
この博物館の帰り道、カタコンベがあります。
私は眼鏡男子好きの危ない30代ですが、
学割で5ユーロ払って、死体を見に行く程の趣味はないので、
入り口のバールで一息入れようと、寄ってみることに。
 
カタコンベの入り口&マイナーで危険な観光スポット紹介所
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お墓の入り口ということで、天使がいらっしゃいました。
 
"Maria Vita Lucens Vita Ducens"
 
"聖母マリアは人生に光を、正しき道へと導く・・・"
 
私の一番お得意の中世ラテン語です(なんて書くとインテリな香りがする)。
 
ステキな標語に釣られて、天使様に近づいてみましょう。
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彫刻の表現としては、これが限界だと思いますが・・・
やっぱり怖い。
持っている円形の石版には
"A.D. MCMLXIII"
西暦1558?
 
ルネサンス様式後期、または初期バロック様式の天使様?
 
天使様よりも、ここの観光案内所、
ナポリで、普通の人が出入りしないサニタ地区や
スペイン人地区、フォルチェッラ地区の
教会巡りコースを紹介するようなパンフレットばっかり置いてあった。
よっぽどのマニアでない限り行かないし、
私だって手ぶらでも足を踏み入れたくない。
 
 
 
 
 
 
 
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こちらのカタコンベ、教会の横にあり、
その裏手には、とってもありがたい
教会関係者のアパートがある。
 
インターフォンにも聖職者をあらわす称号
"Don"が付いていた。
窓は全て曇りガラス加工が施され、
ストーカー対策もバッチリ。
 
俗世の香りをぷんぷん漂わす
ジジイばっかりの修道士に混じって、
たまにとっても清純そうな若い男がいることがあるので、
草食系好き女子の餌食にならないように
システム化しているのだろう。
 
"私の心の蛇を取り除き下さい!"なんて、
自らにムチを打ち、懺悔室に閉じこもるという
恋する修道女映画"尼僧の恋"みたいなことになったら、
かわいそうだもんね。
 
タイルに書かれた文字を読み忘れたが、きっと"節水"とか、"お水を大事に"とか、
"信者以外使用を禁ず"とかだろう。
 
 
 
 
さて、お魚さんに支えられた貝殻が洗面台になっている
バロック色残る水道栓ですが・・・
 
 
 
 
イメージ 11近寄ったら・・・
 
 
いつも思ってたんだけど、
ヨーロッパの噴水によくある
動物とか人の口から
水が出るやつ、
 
あれって、
ステキなんだろうか?
 
 
 
 
こちらは、元イエズス会修道院跡で、現在はフェデリコ・セコンド大学の校舎になっている建物。
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二重あごの天使様も埃を被っています。
ナポリ文化財保存課の方、たまには、お掃除してよ・・・。
この大学、校舎も大学自体も伝統があるんだからさー、
もう少しお手入れをしてあげて~。
 
 
 
恐竜の赤ちゃんの骨、チーロがあることで名高い、
同大学の古生物学博物館入り口
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開館時間を大幅に過ぎているのに、ドアが開かないのはともかく、
扉の上にある装飾・・・
 
 
 
バロック天使様!
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髪の毛がメデューサ見たいな上に、めっちゃ怖い眼差し!
もっと怖いのはアーチの下にある小さい顔!
天使の両端にあるツボは、古代に死者を焼いた灰を入れるやつでは?
 
子供時代にこんなの見たら、悪夢にうなされること間違いなし!
 
 
 
もう少し、私好みの天使様はいないのだろうか?
 
 
これとか?
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中世時代に描かれた天使様です。
アンジュー家の城内部にあったフレスコ画の一部。
 
派手な色彩の衣装がいかにも中世的だけど、
この硬い表情・・・最初にアップしたラファエロの天使と比べると、
これが表現のチェンスーラ(検閲)なので、仕方ないか。
 
ついでにピースしている指のあたりに、大きな修復をした跡が見られます。
 
 
 
・・・しかし、眼鏡を掛けた天使とかいないのかね?
 
 
 
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発見!
 
 
コメントは結構です。すいません。
 
あまりビジュアル的に美しくないヨハンネスを撮った
一生で一番きれい系な写真かも。
 
 
 
 
 
 
 
 
こんなあほな記事を書いたのは、昨日のカミッラからのメールが面白かったから。
修行中の金髪ぽっちゃり系見習い修道士、
正式にブラザーになる為の儀式が行われ、
その最中、先日亡くなったアイドル修道士ハラムの気配を感じたとか。
 
ハラムは日頃から、金髪ぽっちゃり修道士をよく指導していて、
良い師弟関係にあったので、
この日を待っていただろうというカミッラの見解。
 
その前に!
 
異端審問官として大活躍していたドメニコ修道会、
故人の気配なんてポロリと出た日には、妄信的なブラザーアルネに
異端審問に掛けられるぞ。
 
数日前に"私を笑わせてくれ"というリクエストメールが届いたので、
身近な人物の中で一番面白い話題を提供してくれていた
ブラザーハラムを霊媒師に頼んで呼んでもらったら?
と大人の冗談を言ったら、深イイ話的な怪奇現象のお返事、
私が楽太郎さんだったら、持っている座布団は全て没収です。