ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

コルプス・クリスティ

 
イメージ 1
コルプス・クリスティ(Corpus Christi)というカトリックの行事、
三位一体の祝祭日後の日曜日に行われるミサで
エウカレスティアに宿るキリストの存在を称える日のようです。

イタリアでは諸聖人の日は行進が行われるけど、
この日は教会の中だけで済ますのか、
私は一度もそんなミサや行進を見たことがなかった。

オスロで初めて、そういった祝祭に参加してきたけど、
会場はトリニティ教会という、プロテスタント教会
ついでに、2011年のテロで爆弾が爆破したところのすぐ側。

イメージ 2
二階席ありの大きい教会で、ギリシャ十字プラン(縦と横の長さが同じ)の
吹き抜け天井に説教台もごつかった。

ここにオスロ中のカトリック教徒が詰めかけたので、
遅く着いた私たちは、入ってすぐに警備係から
二階席に行くよう指示されました。

この日の司祭はポールを中心に
5人くらいの聖オラフ教会所属神父さんたちと
数人の助祭、教会行事を手伝う子供たちも一緒に
檀上に上がって代わる代わる補佐をしていました。

イメージ 3
祭壇横の天使の彫刻がステキです。

この記事を読みに来てくれる方々の中に
キリスト教について詳しい方が多いと思いますが、
わかりやすく説明すると、教会で司祭が信者に食べさせる
オスティアと呼ばれるパンは、キリストの体を意味し、
そこには彼の魂が宿っていることを心する日の様です。
なので、
大量のオスティアが用意されていました。

しかも、それを工場から直送されましたと言わんばかりに
箱から出して、袋の封を破って金の杯に入れる場面あり。
出来れば、そういうのは神父控室でやっておいて欲しい。

更には、リハーサルなしといった感じで、
サポート役の青年たちが御香を持ったまま、
どこに行くべきが分からず、立ち尽くしたり、
一人だけ、役割を忘れて座ったままだったり、
祭壇の品物を片づけようとして、助祭に止められたりと
完璧でない様子に安心感を覚える。
 
イメージ 4
司祭が分かれてオスティアを配り終わった後、
ポールの合図で教会を出て行進が始まります。

二階席にいた私は人ごみをかき分けるのが苦手なので、
出遅れてカミッラとはぐれてしまいました。
多分、アパートの鍵をもらっていたら、
そのまま帰っていたかもしれない。
・・・朝からオリエンテーリングで歩き回って疲れてたんです。

イメージ 5
道をふさぐので、沢山のボランティア警備が信者を誘導し、
教会裏手の車がほとんど通らない石畳を歩いて行きます。

ここで、聖オラフのソーシャルランチで見た人たちや
フォコラーレのパーティで会った人たちを
確認し、カミッラとも合流できました。

左に少し写っている車椅子の男性、
石畳の坂道が多いルートを通るので
大変そうでしたが、カミッラが手伝いを申し出るも
電動車椅子の運転が絶妙でその必要はなかったようでした。

聖トリニティ教会から聖オラフ教会まで、遠回りして
行進して行くんですが、
途中、4回ほどポーランド語、ラテン語スペイン語など
言語を変えてお祈りをします。
こういう時に、イタリア語をやっておいて良かったと思う。

もちろん、フォコラーレのパーティで知り合ったピエトロ君もいて
映画の登場人物のように、ドラマチックに振り返って
挨拶に来てくれましたが、私はそれどころではなかった。

何故って?

行進の間中、見覚えのあるあの人らしき人を見かけたからです。
イメージ 6
ああ、隠し撮りってバレバレ!

え?!

ア、アーランド?!
私が大好きなアーランドがなぜ、カトリックの行事に?
アナーキー・イン・ザ・ノルウェーの彼が宗教行事に?!
イメージ 7
もしかして、イタリア人のガールフレンドに誘われて参加ですか?

なーんて・・・よく見たら、アーランドはもっと背が高いし、
もっとガリガリに痩せてるし、もっと変な色の服を着ているし、
もっと変な顔をしているはず!

スタイルは似ているけど、別人でした。

安心したところで、ミサは最後のお祈り地点、
聖オラフ教会へ。
イメージ 8
シスターたちが美しい・・・。

このお祈りの間、ほとんどの人たちが膝まづいて聞いています。
私もしてみましたが、この日に限って、膝丈の短いズボンを穿いていたりして
アスファルトが痛い。
この行事に毎年参加している南米のご婦人方は、クッション持参でした。

この後、中で最後の祈りを捧げて解散です。

この日は隠遁生活を送る聖ドメニコ修道院の皆さまは
参加されないということで、ステキなホーバル神父を見ることもなく、
日曜礼拝の後にある教会ソーシャルカフェもないので、
大きな行事を終えた後の妙な空虚感にカミッラ共々ガッカリ。

でも、アイスを配ってました。
イメージ 9
司祭さんたちも一緒に食べてます。

カミッラはボランティアから一箱奪い、配り歩いていましたが、
箱を奪われたボランティアと揉めていました。
きっと、箱ごと持って帰るつもりだと勘違いされたのだろう。

私は昼食をパスしているので、空腹です!
 
ヴィーガンなので、ガリガリ君的な果汁を凍らせたアイスキャンディーを
もらおうと、
しばらく、それを持っていたボランティアの後を付けましたが
私が手を伸ばした時には品切れでした。

く、空腹のとき程、甘いものは食べたくない!
と、意地を張って、食い地の張ったカミッラと
何か食べようと、近所のケバブ屋に行き、
本日の反省会を行いました。

イメージ 10
揚げ芋とハラペーニョ担当は私です。

昼食はマットパッケ(お弁当)を持って行くべきだったとか、
サバイバルキットを持って行くべきだったとか、
ドメニコ修道院のメンバーも参加すべきだったとか・・・

カミッラの人生はイベントが多すぎる気がする。