ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

ドミニクス教会と修道院

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オスロに行くと良くミサに行くことになる。
それはカミッラが信心深くて毎日のように
エウカレスティアをもらいに行くので
外の空気に触れたい私もよく付いていった。
 
右の教会はオスロの数少ないカトリック教会、ドミニクス教会で、祭壇後方部にある聖職者控え室から
男子修道院につながっている。
 
ノルウェーはルーテル派のプロテスタントが大多数を占める、
カミッラはプロテスタントの教育を受け、あまり神の存在を意識せずに
数年前まで過ごしてきたのだが、カトリックの教会に通う心地よさを感じたのだと思う。
 
少数派のコミュニティーに属するということは
結束が強く、顔見知りもすぐにできる。
別にプロテスタント信者が冷たいといっているわけではない。
 
 
 
ドミニクス教会内部
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祭壇部分、ミサが終わって後片付け中。
白い衣装の係員は典礼ボランティアの弁護士。
 
こちらの修道院にいるのは現在2名、
世界各地からお手伝いに来る聖職者も多く、毎日違う司祭さんによる典礼が行われる。
 
 
教会後方部、コーラス席とパイプオルガンが見える。
 
 
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木の床、天井部分が、歴史的建造物である木造教会を思わせる。
赤と白のコントラストが妙にかわいい。
 
こちらの教会に来るのはノルウェー人が多いが、ポーランド人やアジア人も混じっている。
オスロにはもう一つ、聖オラフ教会というカトリック教会があるが、
そちらのミサに参加するのは、ほとんどがアジア系の方たちである。
 
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教会を入ってすぐ右にトイレと
鐘楼に続く階段があり、赤い階段のカーブが素敵だったので登ってみたら、
扉があった。
カトリック、ドメニコ修道会らしく"開かずの間"のようで
鍵がかかっていたので入れなかった。
 
カトリックの豆知識
ドメニコ修道会はフランス南部で13世紀に
派生した修道会。
フランチェスコ修道会と同時期に
教皇の要望から生まれた修道会。
神学などの分野において、
数多くの著名人を育てたことで知られているが、
異端狩り、魔女狩りなどを行う際は
こちらの修道士たちの神学知識が必要とされた為、
審問員として拷問に励んでいた修道会である。
 
・・・拷問部屋は基本的にに地下なので、
この教会の開かずの間はそういう目的で使われているのを隠すための部屋ではなさそうだ。
 
 
信者でない私は一番後ろの席で邪魔にならないように腰掛けているが、
素敵な修道士ハラムのミサにちょっとうっとり
修道士というストイックなお仕事に妄想が膨らむ私は300年前だったら
異端裁判にかけられていたであろう。
 
 
退屈なミサが終わって・・・
 
 
キルケカフェ(Kirke Kafe)
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ミサのあとは修道院のミーティングルームにて親睦を深めるティータイム。
金額は心づけ程度、コーヒー、紅茶、甘いお菓子を食べながら
教会で顔見知りの皆さんとおしゃべり。
 
時間は12時くらいだったかな?
昼ごはんの前にお茶って、夕食の前にオヤツを食べる私の家族と同じではないか!
ここに来る皆さんは怪しくないのでかなりリラックス。
 
こちらのミーティングルームでは毎週月曜に
キリスト教文化に対するコンフェレンスが開かれる、
ノルウェー語が分からなくとも、スライドや自前の知識が手伝って結構楽しめる。
 
 
ちょっと危険な香りのするドメニコ修道院というと、気になる修道士の暮らし。
(現在は私的な用事で)外出禁止の修道院、カミッラとちょっとだけスパイ。
 
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修道院入り口には灰皿があった・・・
そして、二重ドアを開けて入ると
コート掛けには黒いマント、帽子が気になる。
右端のベレー帽、実は漫画家志望?
それともフランスファン?
こちらの修道会はフランスで形成されたので、
フランスの教会との歴史的つながりが強いのだろう。
毎日ベレー帽被って、フランスパンをわきの下に挟んで買物か?
 
それ以外はスキーのときの
耳を守るへアバンドみたいな
防寒具を好んで装着しているようだ。
左端のナイロン製ミリタリー緑マントは
最近の修道士のために開発されたカジュアル仕様?
 
どっちにしろこの修道院には2名の修道士のみが
暮らしているので、数着は外国から来たゲスト修道士のものだろう。
 
 
 
修道院の図書館
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カミッラも写真を取り出すが、あの携帯電話には秘密の暗号解読ツールでもついているんだろう・・・
こちらの図書館は閲覧可能のようだが、日曜日は係員がいないので
無断入室である。
イタリア語の教会建築本が沢山あったので、
ベネディクト修道院の映画、"薔薇の名前"のショーンコネリー気取りで大興奮してしまった。
 
その後・・・
"Klausur"修道士以外立ち入り禁止文字が張られた扉の先へ
すぐ右にある"BAD"と記された部屋が気になった。
懺悔室?いやトイレです(修道士さん専用)。
 
 
そこを超えると小さな祭壇があり、螺旋階段が見えた。
この階段を上がると修道士様の寝室があるのだと思ったが、
それ以上進んでいくのは止めて引き返した。
 
以前、女子修道院の一室を借りていたこともあって、
修道院の造りや修道所の生活はいくらか覗かせていただいたので
大体のことは分かっている。
思ったほど謎に満ちていないということだ。
 
 
 
家路に着くカミッラとカミッラママ、塩ではありません雪です。
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カミッラは現在助祭になるための資格取得のため、
キリスト教系スクールに2つも通っている。
私が信者だったら・・・こいつに人生を説かれたくない。
 
 
先週、大家がアパートのモデムを自分の壊れたものと摩り替えていったので、
ネットの接続が悪く、記事のアップどころか皆さんのところにお邪魔するのも
時間がかかり、さらには"ネットの調子はどうか?"と分刻みに電話を掛けてくるので
かなりイラついてしまいます。
これは新しいモデムを自費で購入するしかないかな?