ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

気になる建築物

 
北欧と言えば、建築です!

オスロは首都として、これと言ったランドマークがない街で
他の北欧諸国や同じノルウェーの地方都市と比べても
観光で来る場合は、インパクトが非常に弱いんですが、
それでも数多くの興味魅かれる建築物が沢山あります。

まず、オスロの新名所であるマッド・ビルディング
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はい、できそこないのレゴです。

集合住宅を段状に造り、彩光率を上げていたり、
不規則な窓を作って、模様のように仕上げたり、
本のような薄い建物を間に挟んだりと
限りある面積を使って、上手にまとめています。
ここは建築業界ではかなり高い評価を得ているようですが、
近くで見ると、高層ビルが並んでいるだけ。
 
オスロ中央駅の裏手にありますが、
川沿いの散歩道から、海の出口付近は
結構暗くて、人通りが少なかったので、
この建築群を作ることで活性化を図ったんでしょうか?


こちらは上のマッド・ビルディングから50年以上、時代を遡った建物。
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ただのスーパーですが、70年代の映画、
オルセン・バンデンに出てきそうな古臭い建物で、
二階部分は、おそらく住宅でしょう。
色彩も陰気くさくて、雨雲とよくマッチしています。

この辺は昔ながらの戸建てが並び、人気がなかったので
まるで、50年前を歩いているような気分になります。

上の住宅街から、少し先に進むと、集合住宅があります。
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三角屋根のアパートが5棟程並んでいました。
・・・構造好きにはたまらない現場です!
よく見ると、斜めに角度を付けて並んでいるのがわかりますか?
窓が大きくても、隣の棟から家の中が覗けない工夫になっています。
面白いのは、一棟、一棟、建てるのではなく、
5棟同時建設されていること!
さらに、内装は済んでいるのか、中には人が住んでいるようです。


こちらは、三角教会。
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ノルウェーで教会や他の公共施設でも、
こういう三角の建物をたまに見かけます。
雪の多い地域で、屋根の雪下ろしをしなくも良いという利点からか、
ノルウェー少数民族サーミ族のテントをイメージしているのかは
わかりませんが、後者であれば、
サーミ独立運動が高まった
70年代以降に建てられた可能性が高いです。

もう少し突っ込んで書きたかったんですが、
参考文献は見つかりませんでした。



こちらは割と新しい建物で、用途は不明です。
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確か、大学の研究室だった気がします。
上の教会より少し中心街寄りになっただけで、
雪下ろしの心配が減るのか、四角い建物になりました。

オスロでここ数年に建てられた建築物に
よく見かけるタイプの木材とコンクリートの両方を
まるで装飾のように使って建てられたもので、
窓枠がカラフルです。

オリエンテーリングをしながら、
今まで行ったことのない地域に足を踏み込みました。

とっても混雑していて、
教会とモスクとアラブ風の装飾が一杯のショッピングセンターや
ナポリか?と思わせられるような、お店がひしめいている
東の地域や
昔ながらの住宅街や18世紀の建造物が多い西の地域、
折角来たけど、写真に収められたのはほんの少しだけでした。

西側の住宅街の真ん中にあった、不思議な一角のカフェ。
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今回のカメラはレンズがとっても繊細なので、
雨がちなオスロでは、鞄にしまってお出かけ、
写真を撮ろうにも、鞄から取り出して、
ファインダーを覗きながらピント調節をするのに
やはり、時間が掛かってしまいます。

以前のコンパクトデジカメの能動性の良さに
改めて気づきました・・・。

でもね・・・一眼レフだと、イメージセンサーが大きいので、
こんな写真も撮れましたよ。
 
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見飽きた近所の教会に架かる虹・・・
肉眼ではもう少し薄く見えた虹も、カメラのセンサーでばっちりです!


偶然の教会見物

 
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一体あんた、どれだけノルウェーにいたの?
って質問されそうなくらい、毎日アップしてますが、
実は以前に比べて、イベントも素敵男子との出会いもなく
今回は毎日オリエンテーリングと聖オラフ教会でのミサばっかりで
特に記事に出来そうなことはない・・・けど、
久ぶりのカミッラに圧倒されて、
脳みその容量のほとんどを占領されてしまい、
出発前に自分が布団から起き上がることすら
拒否していたことなんて忘れてます。

それだけ強烈だったカミッラとの毎日を
誰かに共有しないでいれますかね?

これ、認知行動療法とかいう、医者の進めるセラピーよりも
ずっと効果がありますよ!
うつで辛い人はカミッラに会いに行け!と私は言いたい。
ただし、効果は人それぞれです。

コルプス・クリスティの前に、
準備体操のつもりでオリエンテーリングに行きました。

オスロ大学の方向へ進みます。

これ、何の建物?
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北欧っぽい木で出来た不思議な建物。
これ、保育園なんだそうです。

建物の中を覗いてみたかったけど、
小児愛のヤバい犯罪が疑われるので、
写真もこれ一枚だけ撮って、さっさと退散です。
イーヴァルの家で子供の写真を撮られたくないという
ゲストの話を聞いたら、ただでさえいいカメラ(望遠付)を持っている私が
疑われても仕方がないのです。

なんせ、ノルウェーではパンダの出産シーンすら
モザイクがかかっていたというので、気を付けましょう。
どれだけ変態が多いんだ!

この保育園を抜けて、レンガ造りの教会が見えました。
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19世紀中ごろに建てられた教会ですが、
スタイル的には北方ゴシック様式で、
ラテン十字プラン(入り口から祭壇までの距離が長く、横幅が短い)
鐘楼は一つなので、ゴシックでも曲線美の13世紀フランススタイルや
それ以降に流行った二つの鐘楼及び塔が正面にあるドイツ式とは
また違っていて、レンガの褐色が暖かい雰囲気の教会です。

・・・と、建築美術史が大好きだった自分が出しゃばってみる。
建物に興味が出てきたら、少し安心。
出て来い!脳みそだけで生きていたイタリアにいた頃の私!!
なんて自分に命令しなくても、
カミッラが質問してくるので、勝手に口から出てきます。

“あんたは、そうじゃなくてはね!”

こういう役に立たない知識をほめてくれるのはカミッラだけです。
しかも、ドアが開いていたので潜入です。
 

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主祭壇といっても、ルーテル派の教会なんで、
カトリックのように、聖人が祀って合ったり、
地域の権力者の墓があるわけでもなく、
とってもシンプルに見えます。
 
左側にある球体フォルムのろうそく立ても
北欧の教会でよく見かけ、友愛と世界平和を感じさせられる。
木の床もイタリアではなかなか見かけない、
暖かい雰囲気を感じさせられる聖堂でした。

この日は洗礼があったらしく、赤ちゃんを連れた家族連れがいました。
牧師さんも金髪の女性ですが、
ノルウェーでは女性牧師さんがミサをしている風景をよく見かけます。

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説教台も、屋根の裏側が星空になっていて
ユニバーサルの表現かな?
ベネツィアにある聖マルコ寺院のクーポラにもびっしりと
星が散りばめられていましたが、
全能の神を宇宙で表現しているのかもしれない。

年代物の洗礼盤
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亀裂が見えますが、どういった経緯でひびが入ったんだろう?
ハリーポッターの校長室にあったオブジェを思い出す。
北欧の教会はハリーポッターっぽいイメージが付きまといます。


祭壇から入り口部分。
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コーラス席にパイプオルガンもあります。
3廊式で、柱と天井の別素材ハーモニーも美しく、
年期の入ったレンガの色が木にも見えて良い雰囲気。

ついでに、コルプス・クリスティを行ったトリニティ教会のパイプオルガンは
もっと大きくて、ノルウェー中の司祭を並べても足りないくらい
横に長かったです。

教会前室とコーラス席へ上る階段の入り口扉。
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こんなところにもヒーターが付いている!
ノルウェーで驚くのは、小さなトイレにもラジエーターが付いているところ!
潜入したときは、ミサの真っ最中だったので、
しばらくここのベンチに座って終わるのを待っていました。
ベンチの端に、ホームレスがいたのか、
ギターのケースと小銭を入れる紙コップが置いてあったので、
そこに座る私たちがホームレス少女と間違えられそう・・・

近年多い、見た目からは判断できない隠れホームレス問題は
オスロにあるそうで、そう見られてもおかしくないが、
私たちはホームレスセットの前に座り、
幸運にも勘違いした人たちが小銭を入れる
“アプロフィクト・ホームレスもどき”です。

教会の入り口近くにあったキリスト様。
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ミサに来る子供たちに聖書を教えているのか、
子供用のスペースが聖堂内にあった。

教会を離れて、今度は本気でオリエンテーリングです!

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こんなところにチェックポイントを立てたオスロ市役所の職員・・・
顔バレしてたら、見つけ出してやる!
と、言いたくなるくらい、藪の中や急な林道に立てられていた。

私たちが必死で探していると、
地図と携帯電話を持った男があたりをウロウロ。
なんか、後を付けられてません?
キャー変質者!なーんて・・・
多分、彼もチェックポイントを探しているんだろう。
 
チェックポイント探しをして、随分遠くに来てしまい、
気が付いた頃には、コルプス・クリスティは始まっていました・・・

この日は、カミッラの要望でオリエンテーリング
行ったけど、本当はホーバルのミサに参加したかったんだよね。
まあ、プロテスタントの洗礼式が見れたからいいか・・・。

カミッラシアター 今夜の上映予定は?

 
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食後に、カミッラがパソコンに電源を入れたら
自動的にDVD鑑賞会が始まります。

こういう日は、外出できないほど雨が降っているか
食事の準備に時間が掛かって、外出には遅い時間になってしまったか。

時間は午後9時過ぎ、正直は私は眠かったりしますが、
テレビのない奴のアパートで、娯楽はこれくらいしかなくて、
出来る限りのホスピタリティーをしてくれているんだろうと
好意にお付き合いです。

今回見た映画は、図書館で借りた来たものです。


døden på Oslo S

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タイトルを日本語にすると、“オスロ中央駅の犠牲者”みたいな感じか?
80年代の作品なんで、登場人物が全員Ah-Haに見えます。
♪Take me out~とか歌い出したくなりますが、
ストーリーは結構重くて、暗くて、ハッピーエンド。
 
自分を愛してくれる家族と自分の部屋がある高校生が
援助交際をしながら、寝床を渡り歩き、
薬物中毒になりつつある少女と出会い
彼女を闇から助け出そうとする、ごく平凡な男子もヒーローになりえるというお話。

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住所のない少女を見つけ出すため、不良の巣窟に足を踏み入れる度に
首都オスロに蔓延る闇の部分を直視し、
怖気づきながらも、“愛の力は偉大”で、乗り切ります。
孤児院の院長が実は少女買春をしていたことを突き止め、
タクシーで追いかけて、彼から少女を助けるシーン、
ケンカなんかしたことのない主人公はすぐに伸びてしまいますが、
ベトナム系タクシーの運転手がジャッキー・チェン並の
拳法で、やっつけてくれるという美しい心の東洋人表現が
ありますが、東洋人が全員拳法とか、空手の名人だと思ったら
じ、人種差別です!

と、まあ、主人公の両親二人とも、
息子のやっている危険な夜遊びにも寛容で協力的、
インテリアも、北欧デザインとは違う
とっても物の溢れている家の中や曇りがちで暗い街並み、
性の問題、堕落した若者たち、80年代のノルウェーが凝縮されてます。

カミッラリクエストで3回も見たので、よく覚えてますよ。


Korsveien(十字架の道)
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こちらは重い!重すぎて悪夢を見そうだ。
デンマークの映画で現代劇です。

こちらも主人公は高校生で、信心深い母親から押し付けられた
教会生活と、現代の生活との間で一人悩み苦しみます。
その悩みを司祭に話したところで、母親と同じく
お堅い説教で彼女を益々苦しめ、
自分に好意を持ってくれた男子にゴスペルに誘われるも
母親から許可が下りずに、芽生えた恋心も摘み取られてしまいました。
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その後、教会で失神したのをきっかけに、
精神科医に罹るようになりますが、
原因が母親とわかっているのに、引き離す方法は強制入院しかなく、
回復の見込みがないまま、彼女は最終的に死を選んでしまいます。

自殺ではあるけど、物理的な死ではなく、
自分はこの世界では生きていけないと悟り、
彼女は司祭を呼んで、最後のお祈りを受けてから亡くなります。
 
子供の人生を親がコントロールすべきではないという教訓と
最後のシーンで彼女の棺を選びながら、
まだ、娘の死を受け入れられない母親は無表情で
後悔することすら選択肢にないといった様子、
一番味方になってくれていた叔母の存在が薄くなって行きます。
家族は娘の死で人生最大の罪を背負ってしまったのでしょう。

楽しい教会ライフを送っている私には、
恐怖で震えが来ました。
救いなのは、デンマーク語にノルウェー語の字幕だったので
カミッラ程、その会話を理解してなかったことでした。


Fucking Åmål (Show me love)

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こっちは軽めです!
スウェーデンの90年代ものですが、
二人の女の子が自分たちのセクシャリティーを
いとも簡単に理解するという、愛と勇気の一本。

オーモールというスウェーデンの小さな街に住む
高校生アグネスには友達がいない。
でも、毎日日記を付けていて、
そこには同じ学校に通うエリンの名前で一杯。
一方エリンは学校で一番人気のキラキラした女の子。
アグネスの誕生日に冷やかしで来たエリンとその姉ジェシカは
アグネスの日記を読み、彼女に冗談でキスをするが、
それをひどく後悔し、謝罪に行くとアグネスは自殺の真っ最中だった。
エリンはアグネスに対する恋心に気付きつつも
否定するが、最終的にカミングアウトする。

二人が夜道を歩きながら、自分を理解してもらうなら
都会に出ないといけない、高校を卒業したらストックホルムに行くと
話すシーンは、青春のステキな一ページだと思う。
作品自体が、丁度私の高校時代と被るので、
懐かしいキャミソールにミニと靴下&スニーカーというファッションや
まだ携帯電話が普及していない時代の
突撃お家訪問、ヒッチハイク・・・
テーマは重いのに、シニカルな表現やポップな登場人物たちのおかげで
見ていて楽しかったです。


Ondine
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これは見たことのある人が多そう。
確かアイルランドの小さな漁村が舞台だった気がする。
 
小さな漁船で生計を立てるシラクスは、
魚と一緒に女性を引き揚げてしまった。
その女性はオンディーンと名乗り、一切の素性を話さないが、
離婚し、一人暮らしをしていた彼はしばらくの間、
彼女を家で匿うことにするのだが、
不思議なことに、彼女が歌うと高級魚が掛かったり、
母親と暮らしている自分の娘と簡単に打ち解けたりと
楽しい毎日を送るようにはなったものの、
彼女の謎やアルコール依存症だった自分の過去と葛藤するようになる。

これ、子供パワーでハッピーエンドです。
シラクスの娘はおませさんで、
いろいろなことに首を突っ込んでくれたおかげで
物事が良い方向に進んでいきました。

上の3本に比べて一番お金がかかっていそうな
安心して見れる作品なんですが、
私には、北欧のテイストがないんで、結構退屈でした。
大人のラブストーリー、私にはまだ早い。


午後11時のオスロ、まだこんなに明るい。
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映画を見終わった後でも、こんなに明るいので、
重い作品の後も気分は、そこまで重くはならず。

これから散歩がてら、屋台でファラフェルなんてどう?

なんて誘われたら、多分行ってしまいそう。
 
大通りから一本入ったところにアパートがあるので、
人通りも多くて、窓の外はワクワク気分で溢れている。


コルプス・クリスティ

 
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コルプス・クリスティ(Corpus Christi)というカトリックの行事、
三位一体の祝祭日後の日曜日に行われるミサで
エウカレスティアに宿るキリストの存在を称える日のようです。

イタリアでは諸聖人の日は行進が行われるけど、
この日は教会の中だけで済ますのか、
私は一度もそんなミサや行進を見たことがなかった。

オスロで初めて、そういった祝祭に参加してきたけど、
会場はトリニティ教会という、プロテスタント教会
ついでに、2011年のテロで爆弾が爆破したところのすぐ側。

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二階席ありの大きい教会で、ギリシャ十字プラン(縦と横の長さが同じ)の
吹き抜け天井に説教台もごつかった。

ここにオスロ中のカトリック教徒が詰めかけたので、
遅く着いた私たちは、入ってすぐに警備係から
二階席に行くよう指示されました。

この日の司祭はポールを中心に
5人くらいの聖オラフ教会所属神父さんたちと
数人の助祭、教会行事を手伝う子供たちも一緒に
檀上に上がって代わる代わる補佐をしていました。

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祭壇横の天使の彫刻がステキです。

この記事を読みに来てくれる方々の中に
キリスト教について詳しい方が多いと思いますが、
わかりやすく説明すると、教会で司祭が信者に食べさせる
オスティアと呼ばれるパンは、キリストの体を意味し、
そこには彼の魂が宿っていることを心する日の様です。
なので、
大量のオスティアが用意されていました。

しかも、それを工場から直送されましたと言わんばかりに
箱から出して、袋の封を破って金の杯に入れる場面あり。
出来れば、そういうのは神父控室でやっておいて欲しい。

更には、リハーサルなしといった感じで、
サポート役の青年たちが御香を持ったまま、
どこに行くべきが分からず、立ち尽くしたり、
一人だけ、役割を忘れて座ったままだったり、
祭壇の品物を片づけようとして、助祭に止められたりと
完璧でない様子に安心感を覚える。
 
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司祭が分かれてオスティアを配り終わった後、
ポールの合図で教会を出て行進が始まります。

二階席にいた私は人ごみをかき分けるのが苦手なので、
出遅れてカミッラとはぐれてしまいました。
多分、アパートの鍵をもらっていたら、
そのまま帰っていたかもしれない。
・・・朝からオリエンテーリングで歩き回って疲れてたんです。

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道をふさぐので、沢山のボランティア警備が信者を誘導し、
教会裏手の車がほとんど通らない石畳を歩いて行きます。

ここで、聖オラフのソーシャルランチで見た人たちや
フォコラーレのパーティで会った人たちを
確認し、カミッラとも合流できました。

左に少し写っている車椅子の男性、
石畳の坂道が多いルートを通るので
大変そうでしたが、カミッラが手伝いを申し出るも
電動車椅子の運転が絶妙でその必要はなかったようでした。

聖トリニティ教会から聖オラフ教会まで、遠回りして
行進して行くんですが、
途中、4回ほどポーランド語、ラテン語スペイン語など
言語を変えてお祈りをします。
こういう時に、イタリア語をやっておいて良かったと思う。

もちろん、フォコラーレのパーティで知り合ったピエトロ君もいて
映画の登場人物のように、ドラマチックに振り返って
挨拶に来てくれましたが、私はそれどころではなかった。

何故って?

行進の間中、見覚えのあるあの人らしき人を見かけたからです。
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ああ、隠し撮りってバレバレ!

え?!

ア、アーランド?!
私が大好きなアーランドがなぜ、カトリックの行事に?
アナーキー・イン・ザ・ノルウェーの彼が宗教行事に?!
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もしかして、イタリア人のガールフレンドに誘われて参加ですか?

なーんて・・・よく見たら、アーランドはもっと背が高いし、
もっとガリガリに痩せてるし、もっと変な色の服を着ているし、
もっと変な顔をしているはず!

スタイルは似ているけど、別人でした。

安心したところで、ミサは最後のお祈り地点、
聖オラフ教会へ。
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シスターたちが美しい・・・。

このお祈りの間、ほとんどの人たちが膝まづいて聞いています。
私もしてみましたが、この日に限って、膝丈の短いズボンを穿いていたりして
アスファルトが痛い。
この行事に毎年参加している南米のご婦人方は、クッション持参でした。

この後、中で最後の祈りを捧げて解散です。

この日は隠遁生活を送る聖ドメニコ修道院の皆さまは
参加されないということで、ステキなホーバル神父を見ることもなく、
日曜礼拝の後にある教会ソーシャルカフェもないので、
大きな行事を終えた後の妙な空虚感にカミッラ共々ガッカリ。

でも、アイスを配ってました。
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司祭さんたちも一緒に食べてます。

カミッラはボランティアから一箱奪い、配り歩いていましたが、
箱を奪われたボランティアと揉めていました。
きっと、箱ごと持って帰るつもりだと勘違いされたのだろう。

私は昼食をパスしているので、空腹です!
 
ヴィーガンなので、ガリガリ君的な果汁を凍らせたアイスキャンディーを
もらおうと、
しばらく、それを持っていたボランティアの後を付けましたが
私が手を伸ばした時には品切れでした。

く、空腹のとき程、甘いものは食べたくない!
と、意地を張って、食い地の張ったカミッラと
何か食べようと、近所のケバブ屋に行き、
本日の反省会を行いました。

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揚げ芋とハラペーニョ担当は私です。

昼食はマットパッケ(お弁当)を持って行くべきだったとか、
サバイバルキットを持って行くべきだったとか、
ドメニコ修道院のメンバーも参加すべきだったとか・・・

カミッラの人生はイベントが多すぎる気がする。



 

カフェ大賞

 
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鳥さんもおこぼれをもらうカフェの野外席。
手前の“鳥にエサをやらないでください”のお知らせがある。

Bruno Mars - Tresure
 
カフェ大賞なんで、カフェで今頃流れていそうな曲を選びました。
ビデオはボーリーウッド調で、素晴らしい出来です。
歌詞もペラペラなので、カフェで流れていても聞き流せて
夏っぽいというか、数年前の夏に
ノルウェー国営放送のラジオで、良く流れていたということから、
選曲しました。

記事の方も中身のないものなので
移動中の方、何にも考えたくない方、
また、うつで何にも感じたくない方でも
読み流せそうなペラペラな記事です。

ノルウェーで、カフェと言ったら、
一人ではお世話になりそうもないところ。

コーヒー高いし、美味しいとも限らないし、
夏なら、寒くないから、スーパーで安いコーヒーを買って
緑地やベンチで一休みします。

それでも、カミッラの付き合いでカフェにはよく行きました。
それぞれの趣があって、なんと言ってもインテリアに興味深々ですが、
その中でも私が“また行きたいカフェ”に選ばれたのは・・・
 
こちら、カフェ・ブレネリ
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オスロ中にあるチェーン店なんですが、
その中でもアパートの近くのこの店には、
オリエンテーリングのスタート地点として、
また、一日の終わりの“ヴェスプロ・カフェ”と言えるくらい
フラっと通りかかっては、何度も利用しています。

午前中は西部警察メガネの、
感じが悪くて優しいお姉さんが一人で切り盛りしています。
金髪を頭の高い位置でお団子にしていて、
目つきも不良な上、とっても不愛想で笑ったところは一度も見たことがない人。
なのに、忙しい店内でガラスケースに並んでいるスウィーツを
丁寧に説明してくれたり、カミッラにも優しいという、ステキな店員さんです。

クランベリー&リンゴのスコーン
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粉っぽい感じがするのに、生地自体がおいしい。
中のしっとり感も丁度良くて、甘くない。
林檎の甘さとクランベリーの酸っぱさで食べるような
お菓子?朝食用菓子パン?のようなスコーン。


こっちはラズベリー&アーモンドマフィン。
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これも甘さ控えめで、
ラズベリーとアーモンドの粒が大きいまま入ってます。
これ、一つ持って帰って、母と分けて食べました。
日本では出会えないであろう、ノルディック風味に
“外国の物は匂いがダメ”という母も納得のスウィーツです。

このカフェに限らず、ノルウェーの喫茶スウィーツは
二人で半分こして丁度良いくらいの大きさで
コンパクトにまとまっているので、中身が重くて満足できます。

ついでに、この店の夏限定メニューとして、
右に見える白濁した飲み物がありますが、
これ、“レモンティー”という名前でした。
私的にはレモンと砂糖を水に溶かした経口補水液
ピーチ味もあるそうですが、レモンでもかなり甘かったので
桃風味となれば、激甘だと思うので挑戦できませんでした。
イタリアのアイスティーと呼ばれる飲み物が
一口ごとに罪悪感さえ覚える甘さで、
バールで注文して後悔した記憶が懐かしい。

このカフェ・ブレネリは、10年前にもオスロの至るところにあったので
ここでは、かなり前からチェーン展開しているようです。
オーツ麦のクッキーやニンジンケーキなどがあり、
一時期、カミッラはそればっかり食べていました。
メニューは少し変わりましたが、このカフェのスウィーツは
かなりレベルが高くて、もちろん値段も高い
・・・ので、私は滅多に注文しませんが、
たまにはいいかな?と思わせられました。
コーヒーも酸っぱくないしね。

ついでに、このコーヒーチェーンは、
スターバックススウェーデン系チェーンと違って
Wifiが入っていないのが嬉しい。

ノルウェー喫茶スウィーツと比べると
イタリアのお菓子はちっこいです。

プチシュークリーム
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初聖体授与式パーティで振舞われたお菓子の一部。
中には片栗粉とかコーンスターチでカチカチのカスタードクリームか
ココアの粉と砂糖と小麦粉で練った
苦めのチョコレートクリームが入ってます。
これ、一体オスロのどこから持ってきたんでしょう?


悲しいけど、懐かしいお菓子たち。
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ロスタータ(ジャムのタルト)、ティラミス、メレンゲにアーモンドクッキー
林檎ケーキと松の実タルト・・・
どれもイタリアでお目にかかるお菓子たち。

どれが一番おいしかったって?

アーモンドクッキー以外はいただきませんでした。

おまけ: 偶然撮れてしまった怖い写真
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女性らしき顔が写り込んでいます。
スウィーツに引き寄せられて出てきたんでしょう
この写真からは特に悪い気は発していません
持っていても問題ないでしょう。(くろだみのる)

甘いものはあまり食べないので、私はどちらかと言えば、
こっちが気になってました↓
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人口着色料も夏の間は解禁か?
夏が近づくとコンビニに出てくるスラッシュ。

味はマンゴーとかスイカとか、ベリーやコーラ類に混じって
アロエ味みたいなのもあった気がする。
アロエって味があるのか?

微笑みライブパーティ

 
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何だか、毎日溜まっていた日記を付けるような気分で
記事のアップをしているんですが、
親切な方々がいいね!してくれたり、コメントしてくれたりで
少々心ぐるしく感じております。

皆さんの時間は皆さんのもの、上手にお使いください!

あと、沢山の励ましや優しいお言葉に、
私は嬉しくて、毎日泣きそうです!

だから・・・ではないですが、
今日は私が知らなかった
カトリックの女性団体のパーティに潜入した話です。

Focolare(フォコラーレ)という団体ですが、
女性信者が共同生活を送り、カトリックの教えに沿って生活する
ソフト女子修道院みたいな感じでしょうか?

聖オラフ教会のミサの後、とってもにこやかな、
異常な程ににこやかな女性たちに声をかけられ、
パーティに誘われました。

もしかしてパーティって、
閉鎖空間で買うまで帰してくれないマルチ商法のお誘いか、
“いい仕事がある”と言って、第三国でダイヤモンド掘りの強制労働に
誘い出されているのかとさえ思うほどにこやかでした。
(またはエホバの証人の強制洗礼)

しかもこのご婦人はイタリア語を話すので、
怪しいと感じつつも、面白半分でパーティに参加してしまった
も、もちろん、カトリックの女性団体と知った上でですよ!

こちらのご婦人です。
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ライラックが満開のオスロ、この花は私にとっての幸せな季節の象徴。

日曜日のお昼にバーベキューパーティを行うというので、
郊外にある彼女たちのお宅へお邪魔することに。

会場に着いてしまえば、とってもステキな黄色い木造一軒家、
テントの下では東欧系の若い男がソーセージを焼き、
家の中にはポーランド人とノルウェー人が半々くらいで
宛名シールみたいなやつに名前を書いて、
それを胸に貼っていました。

あとで、イタリア語の堪能な女性が、
フォコラーレというカトリックの女性団体で、
日本にも東京と広島に支部があることを教えてくれました。

カミッラの話では
“あの人たちの宗教活動はギターを弾いて、歌って、微笑むこと”
と聞かされただけあって、微笑みが怖いくらい。
気持ちを正直に顔に出す私たちには、到底真似できそうもない。
ギターも弾けないしね。

パーティと言ったら、カミッラもお手伝いに参加したい。
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このスイカ、長細い欧米のスイカで、カミッラはこれを
リュックサックに入れて、5キロ以上の道を歩いて持ってきました。
10キロはあったであろう、重いスイカを持ち歩いていたなんて、
知らずに徒歩で行くことにしたけど、
こういう事情があるなら、地下鉄を使って行ったのに!
・・・というか、スイカは半分でも十分だろう。
この日は雨の降る肌寒い日だったので、
半分以上残ってました。

実際、ホストが食べ物を用意し、ゲストはデザートを持ってくるので
食べ物はこんなに沢山ある。
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これ、一部です。

外のバーベキューテントでは、肉やソーセージを焼いているし、
パンやサラダも余るほど用意されていた。

ゲストは50人くらいいたと思う。
ベトナム系のご夫婦やアフリカ系のご家族もいたが、
ほとんどはポーランドノルウェーの人たち。
ポーランドのご婦人方はイタリア在住経験があるので
片言のイタリア語を話せる人が多かったけど、
やっぱり共産圏の人たち。
見るからに仲良くしても、メリットがなさそうな私たちとは
挨拶もそこそこ。

主催者のオバちゃんから微笑みながら
“写真を撮るときはきちんと許可を取ってから。”
と、言われ、私は少し委縮してしまった。

だから、誰もいないところを撮りました。
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照明や窓辺のインテリアが北欧風でステキだけど、
雨の日は暗い。

飲み物は専用のサーバーもあり、パーティ慣れしているのが伺える。
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右の赤い飲み物はクランベリーとリンゴベリーの果汁数パーセントと
水と砂糖の飲み物で、北欧では良く飲まれているソフトドリンク。
濃縮されたものを薄めて飲むので、パーティでよく見かける。
紅茶もホテルの朝食並にいろいろな種類がありました。
コーヒーも酸っぱくなくて美味しかった!

立食する私に、何度もご婦人方が座って食べるように言うが、
人数が多すぎて、座るところがない。
外にもテーブルが用意されているが、雨が降っているので
皿と靴を水浸しにしてまで、座りたくない。
仕方なく、階段で食べていると、カミッラが地下の部屋で食べようと
隠し扉を開け、狭い階段を降りて行く。
そこには子供のレクリエーションルームのような
小さな部屋があり、そこで食べました。

小さな空間で食べると落ち着く。

そこに、ブッフェで自己紹介して来たピエトロくんが
シャイなお友だち付きで付いてきた。
ピエトロくんって、お父さんがイタリア人のハーフ君なんだけど、
80年代のヒーロー映画に出てきそうなハンサムさん。

“探したよ~!”

ああ、私、探されてます!
本人はノルウェー生まれのノルウェー育ちの癖に
イタリア語が話せるので、この日は私のまわりをウロウロしていた。
私、ノルウェーに来てから、なんかモテてないか?

まあ、ピエトロくんにはベトナム人の婚約者がいますが・・・
なら、ゲストで来ていたベトナム人夫婦と話が合いそうなものだが、
いろいろ話したいと言う、ってルルドの泉に行った話とかですか?
ウ、ウレシイですよ!

5月まで生ける屍だった自分に、現在起きていることが
まるで、日本に戻る前のイタリア生活の続きのようにさえ
感じられる。

話し込んでいると、コンサートの準備が出来たと、
呼び出され居間に誘導される。
写真は許可制とか、座って食えとか、コンサートは強制参加とか
結構面倒くさい人たち・・・って言ってはいけない

コンサート会場の居間。照明のセンスがいい。
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ここも満席で、パーティの準備をしなかった人たちが占領して、
飯を食って、コンサートも一番良い席で見物という、
10キロのスイカを抱えてきたカミッラは、さぞ、イラついていたであろう。

何とかスペースを見つけて席に着くと、
今度は写真を撮れと言う。
残念だが、満席の上、私の席は演奏者の真横で
続き間の飾り壁があるので、見えにくいだけでなく
写真は到底無理だ。
脚のくっさいオッサンもいるし、匂い公害も相当だった。

前に座る子供が飽きて、母親と席を立ったので、
ヨガで鍛えた体を不自然によじらせて、やっと撮った一枚。
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男の子はバイオリンでカノンを演奏中。
まだまだ練習が足りない様子だけど、
最後まで演奏した勇気に拍手したい!

右で心霊写真のように半顔で写っている少年、
ギターが上手で、全5曲程のコンサートで一番クールだった!

写真の真ん中に聖オラフのランチに毎回来るグローという
白髪のおば様がいる。
私にノルウェー語を教えてくれるオバちゃんの一人なんだけど、
ただご飯情報だけは欠かさないらしく、
“無料”という言葉を聞くと参加せずにはいられないそうです。

テーブルの前から動けない3人。
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真ん中がピエトロ君です。
どっかで見た顔・・・。
私たちは別にお腹が空いているわけでもないのに、
何故かテーブルの前に集合してしまう。

5時にはほとんどがご帰宅し、後片付けもほどほどにお手伝い、
余るであろう、シナモンロールをポケットに一つ入れて
会場を後にしようとすると、
主催者のオバちゃんから、パーティで撮った写真を見たいと
パソコンでデータのコピーをされてしまいました。
今回は照明の写真ばっかり撮りまくったので、
それを見てガッカリしていた・・・
私に写真を撮ってほしいなら、ステキなメガネ男子でも
招待しておいてください。
沢山隠し撮りしますから!
 

嫌味っぽい書き方をしてしまいましたが、
このパーティ、すっごく楽しかったんです!
“ギターを弾いて、歌って、微笑む”人たち、
今度は私たちがカラオケセットを用意して
アナーキーな歌でも歌ってやろうか?
なーんて思ってみたりして・・・。


ムンク美術館カフェ&カミッラスープの裏に隠された苦労

 
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ムンク美術館の前庭。

“叫び”で有名なムンクです。
ノルウェー人の画家ということで、オスロにはムンク作品だけの美術館があり、
プールでエクセサイズを終えたカミッラが、この美術館のカフェを
ランチに使うので何度か行ってきました。

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カフェは美術館の入り口にある。
ムンク肖像画スケッチがでっかいに垂れ幕になっています。
複雑な柱と螺旋場の吹き抜けで、中は明るい。

カミッラがプールに行くのは週に二回程で、
それはポッコリお腹解消のために行っているとのこと、
私はノルウェーにいる間、便秘もポッコリお腹も無くなり、
太ももとふくらはぎに筋肉が塊になって付いてしまった程
なのに・・・私より運動しているカミッラはなぜ、脂肪が減らない?!

まあ、食べ物でしょうね。

だって、お昼ご飯はこれですよ!?
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クロワッサンとブルーベリーマフィンです。

マフィンは私のために買ったらしいが、
私は家で雑穀パンとブルーベリーを食べてきたので、
味見程度にいただいたが、ほとんどは奴が平らげていた。

ちなみに、クロワッサンを食べるのはフランスに行ったときの習慣からで
チョコレートクリーム入りが理想的と言っていた。
これ、プールの前にもカフェで一つ食べてます。

ここは観光ポイントなので、団体で来る人も多いし、
かなり込み合っている。
カフェはほとんどがワンオペなのに、ここには三人の店員さんがいます。
でもゆっくりお仕事で、レジまで遠くて、
無料の水もコップの洗浄が間に合わないのか、
お願いして出してもらったほど。

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別の日のメニュー。
レーズン&ナッツの甘いパンにハム・チーズのオープンサンドと
マーガリンにパプリカが乗っかったものというダブル・ファンタジーランチ。
これも、カミッラが私と食べられるように考慮して選んだんだそうです。

カフェで食べると高くつくのは知っているので
バナナやベリー類を鞄に忍ばせている私は
こういうところで食べないつもりで来ているのに
貧乏学生だった私に気を使って、
勝手にメニューを選んで持ってくるカミッラ、
ああ、パンは美味しかったですよ。

ノルウェーのパンもマフィンも密度が高くて
どっしりと重く、甘さは控えめな上、
栄養価の高いナッツ類が入っているおかげか、
少しで結構お腹一杯になる。

この美術館、中で大好きなムンク作品を楽しむことは
今回できませんでしたが、トイレやロッカーが無料で使えます!
もちろん美術館利用者のためのものなので、
乱用は避けたいですが、カフェを使うなら、トイレはOKだと思います。

蛇口から翼のような二つの棒が付いていて、
センサーで出る洗剤とエアタオルになってました。
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エアタオルのセンサーが敏感すぎて、ちょっとした動きで作動して
顔がムンクの叫びになるような勢いの温風が吹き荒れます。
洗面台もこれで、水滴が全部吹き飛ぶので清掃の手間が省けていいのかな?

ついでに、トイレの鏡にあった
ノルウェー語と英語で書かれた謎の張り紙

“ただ今、改善中のトイレにご不便申し上げます。
この洗面台は洗面台として使ってください。”
 
きれいに使いましょうってことだと思うけど、
ノルウェー語で書かれた方は“自動的に洗面台として使われるべき”
みたいな変な文言で、カミッラが大笑いしていた。

ここは、お友だちとの待ち合わせにも使いました。
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小雨が降りだしていたのに、わざわざ来てくれたクリスティン。
国民性がスポーティなせいか、カミッラの長距離散歩にも協力的で
3時間くらいの街歩きもお付き合いくださいました。

よく話しかけてくれるし、私もいろいろと聞きたいことがあるのに
ノルウェー語はほとんど忘れてます。

4年前だったら、トロンハイム工科大学のサイトで
勉強した後だったので、
コミュニケーション程度はできていたのに、
どうして、続けなかったんだろうと後悔。

クリスティンはネット上で男性と知り合うのが上手らしく、
その方法を聞きたかったのに!
更に、外国籍の料理に詳しいのか、
レストランの相場や料理の詳細をよく知っている。

道すがら、カミッラが思い出したように東南アジアで食べられる
一口ナスを買おうと、ベトナム人のスーパーに寄った。

ここで悪魔の依頼。

“クリスティンに家でごはんを食べて行くか聞いて。”

私は頭が真っ白に!

一度カミッラの飯を食べても、まだ来るのは私かヨハンネスくらいだぞ!

それだけ、かなりヤバいごはんを振舞ってくれます。
聖オラフのソーシャルランチでも
調理ボランティアから抜けてほしいとお願いされたり、
ポーランドから来た司教を招いての、
かなりかしこまった夕食会で、
唐辛子とニンニクばかりのスープをだして、
大変なことになったりと、私には面白おかしいけど、
冗談では済まされないことも沢山あるのに!

・・・クリスティンはその事情を知らないので、
美味しいアジア料理を期待してOKしてくれました。

身震いすらする“ゲスト付カミッラ晩さん会”、
アパートに着いた後、足りない食材を買いに行ったカミッラがいない間に
英語でクリスティンに事情を少し説明しました。

メニューはグリーンカレーなので、
辛いものが大丈夫なら、問題ないだろうと
とりあえず、一安心。

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見た目は悪くない・・・
悪くないよね?

カミッラが食材に火を通さないことを
知っているので、食材は私が小さ目に切って、
レモングラスは長いまま入れ、ココナッツミルクを入れる前に
強火で出来るだけ煮込みます。
・・・奴がいない間に。

何故か、カミッラはスープを沸騰させてはいけないと思っているので、
戻ってくる頃を見計らって、火を弱め、レモングラスを内緒で
取り出しておきました。

万が一おいしくなかった場合に備えて、
ナンプラーをテーブルに置き、
出来たグリーンカレーコリアンダーをたっぷり添えて
味をごまかせるようにしました。

クリスティンはお代わりをしてくれましたが、
ナスがやっぱり生煮え・・・
 

ついでに、この日も食後にまたホームシアターです。
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クリスティンを交えて、“オンディーン”という
アイルランドの漁村を舞台にしたドラマを見ました。

後で、イーヴァルママ、インゲル同様、
ありがとうメールがフェイスブックで届きました。
次はもっとおいしいものを“私が”作るからまた来てね。