ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

偶然の教会見物

 
イメージ 1
一体あんた、どれだけノルウェーにいたの?
って質問されそうなくらい、毎日アップしてますが、
実は以前に比べて、イベントも素敵男子との出会いもなく
今回は毎日オリエンテーリングと聖オラフ教会でのミサばっかりで
特に記事に出来そうなことはない・・・けど、
久ぶりのカミッラに圧倒されて、
脳みその容量のほとんどを占領されてしまい、
出発前に自分が布団から起き上がることすら
拒否していたことなんて忘れてます。

それだけ強烈だったカミッラとの毎日を
誰かに共有しないでいれますかね?

これ、認知行動療法とかいう、医者の進めるセラピーよりも
ずっと効果がありますよ!
うつで辛い人はカミッラに会いに行け!と私は言いたい。
ただし、効果は人それぞれです。

コルプス・クリスティの前に、
準備体操のつもりでオリエンテーリングに行きました。

オスロ大学の方向へ進みます。

これ、何の建物?
イメージ 2
北欧っぽい木で出来た不思議な建物。
これ、保育園なんだそうです。

建物の中を覗いてみたかったけど、
小児愛のヤバい犯罪が疑われるので、
写真もこれ一枚だけ撮って、さっさと退散です。
イーヴァルの家で子供の写真を撮られたくないという
ゲストの話を聞いたら、ただでさえいいカメラ(望遠付)を持っている私が
疑われても仕方がないのです。

なんせ、ノルウェーではパンダの出産シーンすら
モザイクがかかっていたというので、気を付けましょう。
どれだけ変態が多いんだ!

この保育園を抜けて、レンガ造りの教会が見えました。
イメージ 3
19世紀中ごろに建てられた教会ですが、
スタイル的には北方ゴシック様式で、
ラテン十字プラン(入り口から祭壇までの距離が長く、横幅が短い)
鐘楼は一つなので、ゴシックでも曲線美の13世紀フランススタイルや
それ以降に流行った二つの鐘楼及び塔が正面にあるドイツ式とは
また違っていて、レンガの褐色が暖かい雰囲気の教会です。

・・・と、建築美術史が大好きだった自分が出しゃばってみる。
建物に興味が出てきたら、少し安心。
出て来い!脳みそだけで生きていたイタリアにいた頃の私!!
なんて自分に命令しなくても、
カミッラが質問してくるので、勝手に口から出てきます。

“あんたは、そうじゃなくてはね!”

こういう役に立たない知識をほめてくれるのはカミッラだけです。
しかも、ドアが開いていたので潜入です。
 

イメージ 4
主祭壇といっても、ルーテル派の教会なんで、
カトリックのように、聖人が祀って合ったり、
地域の権力者の墓があるわけでもなく、
とってもシンプルに見えます。
 
左側にある球体フォルムのろうそく立ても
北欧の教会でよく見かけ、友愛と世界平和を感じさせられる。
木の床もイタリアではなかなか見かけない、
暖かい雰囲気を感じさせられる聖堂でした。

この日は洗礼があったらしく、赤ちゃんを連れた家族連れがいました。
牧師さんも金髪の女性ですが、
ノルウェーでは女性牧師さんがミサをしている風景をよく見かけます。

イメージ 5
説教台も、屋根の裏側が星空になっていて
ユニバーサルの表現かな?
ベネツィアにある聖マルコ寺院のクーポラにもびっしりと
星が散りばめられていましたが、
全能の神を宇宙で表現しているのかもしれない。

年代物の洗礼盤
イメージ 6
亀裂が見えますが、どういった経緯でひびが入ったんだろう?
ハリーポッターの校長室にあったオブジェを思い出す。
北欧の教会はハリーポッターっぽいイメージが付きまといます。


祭壇から入り口部分。
イメージ 7
コーラス席にパイプオルガンもあります。
3廊式で、柱と天井の別素材ハーモニーも美しく、
年期の入ったレンガの色が木にも見えて良い雰囲気。

ついでに、コルプス・クリスティを行ったトリニティ教会のパイプオルガンは
もっと大きくて、ノルウェー中の司祭を並べても足りないくらい
横に長かったです。

教会前室とコーラス席へ上る階段の入り口扉。
イメージ 8
こんなところにもヒーターが付いている!
ノルウェーで驚くのは、小さなトイレにもラジエーターが付いているところ!
潜入したときは、ミサの真っ最中だったので、
しばらくここのベンチに座って終わるのを待っていました。
ベンチの端に、ホームレスがいたのか、
ギターのケースと小銭を入れる紙コップが置いてあったので、
そこに座る私たちがホームレス少女と間違えられそう・・・

近年多い、見た目からは判断できない隠れホームレス問題は
オスロにあるそうで、そう見られてもおかしくないが、
私たちはホームレスセットの前に座り、
幸運にも勘違いした人たちが小銭を入れる
“アプロフィクト・ホームレスもどき”です。

教会の入り口近くにあったキリスト様。
イメージ 9
ミサに来る子供たちに聖書を教えているのか、
子供用のスペースが聖堂内にあった。

教会を離れて、今度は本気でオリエンテーリングです!

イメージ 10
こんなところにチェックポイントを立てたオスロ市役所の職員・・・
顔バレしてたら、見つけ出してやる!
と、言いたくなるくらい、藪の中や急な林道に立てられていた。

私たちが必死で探していると、
地図と携帯電話を持った男があたりをウロウロ。
なんか、後を付けられてません?
キャー変質者!なーんて・・・
多分、彼もチェックポイントを探しているんだろう。
 
チェックポイント探しをして、随分遠くに来てしまい、
気が付いた頃には、コルプス・クリスティは始まっていました・・・

この日は、カミッラの要望でオリエンテーリング
行ったけど、本当はホーバルのミサに参加したかったんだよね。
まあ、プロテスタントの洗礼式が見れたからいいか・・・。