何だか、毎日溜まっていた日記を付けるような気分で
記事のアップをしているんですが、
親切な方々がいいね!してくれたり、コメントしてくれたりで
少々心ぐるしく感じております。
皆さんの時間は皆さんのもの、上手にお使いください!
あと、沢山の励ましや優しいお言葉に、
私は嬉しくて、毎日泣きそうです!
だから・・・ではないですが、
今日は私が知らなかった
カトリックの女性団体のパーティに潜入した話です。
Focolare(フォコラーレ)という団体ですが、
女性信者が共同生活を送り、カトリックの教えに沿って生活する
ソフト女子修道院みたいな感じでしょうか?
聖オラフ教会のミサの後、とってもにこやかな、
異常な程ににこやかな女性たちに声をかけられ、
パーティに誘われました。
もしかしてパーティって、
閉鎖空間で買うまで帰してくれないマルチ商法のお誘いか、
“いい仕事がある”と言って、第三国でダイヤモンド掘りの強制労働に
誘い出されているのかとさえ思うほどにこやかでした。
(またはエホバの証人の強制洗礼)
しかもこのご婦人はイタリア語を話すので、
怪しいと感じつつも、面白半分でパーティに参加してしまった。
も、もちろん、カトリックの女性団体と知った上でですよ!
こちらのご婦人です。
日曜日のお昼にバーベキューパーティを行うというので、
郊外にある彼女たちのお宅へお邪魔することに。
会場に着いてしまえば、とってもステキな黄色い木造一軒家、
テントの下では東欧系の若い男がソーセージを焼き、
宛名シールみたいなやつに名前を書いて、
それを胸に貼っていました。
あとで、イタリア語の堪能な女性が、
フォコラーレというカトリックの女性団体で、
日本にも東京と広島に支部があることを教えてくれました。
カミッラの話では
“あの人たちの宗教活動はギターを弾いて、歌って、微笑むこと”
と聞かされただけあって、微笑みが怖いくらい。
気持ちを正直に顔に出す私たちには、到底真似できそうもない。
ギターも弾けないしね。
パーティと言ったら、カミッラもお手伝いに参加したい。
リュックサックに入れて、5キロ以上の道を歩いて持ってきました。
10キロはあったであろう、重いスイカを持ち歩いていたなんて、
知らずに徒歩で行くことにしたけど、
こういう事情があるなら、地下鉄を使って行ったのに!
・・・というか、スイカは半分でも十分だろう。
この日は雨の降る肌寒い日だったので、
半分以上残ってました。
実際、ホストが食べ物を用意し、ゲストはデザートを持ってくるので
食べ物はこんなに沢山ある。
これ、一部です。
外のバーベキューテントでは、肉やソーセージを焼いているし、
パンやサラダも余るほど用意されていた。
ゲストは50人くらいいたと思う。
ベトナム系のご夫婦やアフリカ系のご家族もいたが、
ポーランドのご婦人方はイタリア在住経験があるので
片言のイタリア語を話せる人が多かったけど、
やっぱり共産圏の人たち。
見るからに仲良くしても、メリットがなさそうな私たちとは
挨拶もそこそこ。
主催者のオバちゃんから微笑みながら
“写真を撮るときはきちんと許可を取ってから。”
と、言われ、私は少し委縮してしまった。
だから、誰もいないところを撮りました。
照明や窓辺のインテリアが北欧風でステキだけど、
雨の日は暗い。
飲み物は専用のサーバーもあり、パーティ慣れしているのが伺える。
右の赤い飲み物はクランベリーとリンゴベリーの果汁数パーセントと
水と砂糖の飲み物で、北欧では良く飲まれているソフトドリンク。
濃縮されたものを薄めて飲むので、パーティでよく見かける。
紅茶もホテルの朝食並にいろいろな種類がありました。
コーヒーも酸っぱくなくて美味しかった!
立食する私に、何度もご婦人方が座って食べるように言うが、
人数が多すぎて、座るところがない。
外にもテーブルが用意されているが、雨が降っているので
皿と靴を水浸しにしてまで、座りたくない。
仕方なく、階段で食べていると、カミッラが地下の部屋で食べようと
隠し扉を開け、狭い階段を降りて行く。
そこには子供のレクリエーションルームのような
小さな部屋があり、そこで食べました。
小さな空間で食べると落ち着く。
そこに、ブッフェで自己紹介して来たピエトロくんが
シャイなお友だち付きで付いてきた。
ピエトロくんって、お父さんがイタリア人のハーフ君なんだけど、
80年代のヒーロー映画に出てきそうなハンサムさん。
“探したよ~!”
ああ、私、探されてます!
イタリア語が話せるので、この日は私のまわりをウロウロしていた。
私、ノルウェーに来てから、なんかモテてないか?
まあ、ピエトロくんにはベトナム人の婚約者がいますが・・・
なら、ゲストで来ていたベトナム人夫婦と話が合いそうなものだが、
いろいろ話したいと言う、ってルルドの泉に行った話とかですか?
ウ、ウレシイですよ!
5月まで生ける屍だった自分に、現在起きていることが
まるで、日本に戻る前のイタリア生活の続きのようにさえ
感じられる。
話し込んでいると、コンサートの準備が出来たと、
呼び出され居間に誘導される。
写真は許可制とか、座って食えとか、コンサートは強制参加とか
結構面倒くさい人たち・・・って言ってはいけない。
コンサート会場の居間。照明のセンスがいい。
ここも満席で、パーティの準備をしなかった人たちが占領して、
飯を食って、コンサートも一番良い席で見物という、
10キロのスイカを抱えてきたカミッラは、さぞ、イラついていたであろう。
何とかスペースを見つけて席に着くと、
今度は写真を撮れと言う。
残念だが、満席の上、私の席は演奏者の真横で
続き間の飾り壁があるので、見えにくいだけでなく
写真は到底無理だ。
脚のくっさいオッサンもいるし、匂い公害も相当だった。
前に座る子供が飽きて、母親と席を立ったので、
ヨガで鍛えた体を不自然によじらせて、やっと撮った一枚。
男の子はバイオリンでカノンを演奏中。
まだまだ練習が足りない様子だけど、
最後まで演奏した勇気に拍手したい!
右で心霊写真のように半顔で写っている少年、
ギターが上手で、全5曲程のコンサートで一番クールだった!
写真の真ん中に聖オラフのランチに毎回来るグローという
白髪のおば様がいる。
私にノルウェー語を教えてくれるオバちゃんの一人なんだけど、
ただご飯情報だけは欠かさないらしく、
“無料”という言葉を聞くと参加せずにはいられないそうです。
テーブルの前から動けない3人。
真ん中がピエトロ君です。
どっかで見た顔・・・。
私たちは別にお腹が空いているわけでもないのに、
何故かテーブルの前に集合してしまう。
5時にはほとんどがご帰宅し、後片付けもほどほどにお手伝い、
余るであろう、シナモンロールをポケットに一つ入れて
会場を後にしようとすると、
主催者のオバちゃんから、パーティで撮った写真を見たいと
パソコンでデータのコピーをされてしまいました。
今回は照明の写真ばっかり撮りまくったので、
それを見てガッカリしていた・・・
私に写真を撮ってほしいなら、ステキなメガネ男子でも
招待しておいてください。
沢山隠し撮りしますから!
嫌味っぽい書き方をしてしまいましたが、
このパーティ、すっごく楽しかったんです!
“ギターを弾いて、歌って、微笑む”人たち、
今度は私たちがカラオケセットを用意して
アナーキーな歌でも歌ってやろうか?
なーんて思ってみたりして・・・。