ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

微笑みライブパーティ

 
イメージ 1
何だか、毎日溜まっていた日記を付けるような気分で
記事のアップをしているんですが、
親切な方々がいいね!してくれたり、コメントしてくれたりで
少々心ぐるしく感じております。

皆さんの時間は皆さんのもの、上手にお使いください!

あと、沢山の励ましや優しいお言葉に、
私は嬉しくて、毎日泣きそうです!

だから・・・ではないですが、
今日は私が知らなかった
カトリックの女性団体のパーティに潜入した話です。

Focolare(フォコラーレ)という団体ですが、
女性信者が共同生活を送り、カトリックの教えに沿って生活する
ソフト女子修道院みたいな感じでしょうか?

聖オラフ教会のミサの後、とってもにこやかな、
異常な程ににこやかな女性たちに声をかけられ、
パーティに誘われました。

もしかしてパーティって、
閉鎖空間で買うまで帰してくれないマルチ商法のお誘いか、
“いい仕事がある”と言って、第三国でダイヤモンド掘りの強制労働に
誘い出されているのかとさえ思うほどにこやかでした。
(またはエホバの証人の強制洗礼)

しかもこのご婦人はイタリア語を話すので、
怪しいと感じつつも、面白半分でパーティに参加してしまった
も、もちろん、カトリックの女性団体と知った上でですよ!

こちらのご婦人です。
イメージ 2
ライラックが満開のオスロ、この花は私にとっての幸せな季節の象徴。

日曜日のお昼にバーベキューパーティを行うというので、
郊外にある彼女たちのお宅へお邪魔することに。

会場に着いてしまえば、とってもステキな黄色い木造一軒家、
テントの下では東欧系の若い男がソーセージを焼き、
家の中にはポーランド人とノルウェー人が半々くらいで
宛名シールみたいなやつに名前を書いて、
それを胸に貼っていました。

あとで、イタリア語の堪能な女性が、
フォコラーレというカトリックの女性団体で、
日本にも東京と広島に支部があることを教えてくれました。

カミッラの話では
“あの人たちの宗教活動はギターを弾いて、歌って、微笑むこと”
と聞かされただけあって、微笑みが怖いくらい。
気持ちを正直に顔に出す私たちには、到底真似できそうもない。
ギターも弾けないしね。

パーティと言ったら、カミッラもお手伝いに参加したい。
イメージ 3
 
このスイカ、長細い欧米のスイカで、カミッラはこれを
リュックサックに入れて、5キロ以上の道を歩いて持ってきました。
10キロはあったであろう、重いスイカを持ち歩いていたなんて、
知らずに徒歩で行くことにしたけど、
こういう事情があるなら、地下鉄を使って行ったのに!
・・・というか、スイカは半分でも十分だろう。
この日は雨の降る肌寒い日だったので、
半分以上残ってました。

実際、ホストが食べ物を用意し、ゲストはデザートを持ってくるので
食べ物はこんなに沢山ある。
イメージ 4
これ、一部です。

外のバーベキューテントでは、肉やソーセージを焼いているし、
パンやサラダも余るほど用意されていた。

ゲストは50人くらいいたと思う。
ベトナム系のご夫婦やアフリカ系のご家族もいたが、
ほとんどはポーランドノルウェーの人たち。
ポーランドのご婦人方はイタリア在住経験があるので
片言のイタリア語を話せる人が多かったけど、
やっぱり共産圏の人たち。
見るからに仲良くしても、メリットがなさそうな私たちとは
挨拶もそこそこ。

主催者のオバちゃんから微笑みながら
“写真を撮るときはきちんと許可を取ってから。”
と、言われ、私は少し委縮してしまった。

だから、誰もいないところを撮りました。
イメージ 5
照明や窓辺のインテリアが北欧風でステキだけど、
雨の日は暗い。

飲み物は専用のサーバーもあり、パーティ慣れしているのが伺える。
イメージ 6
右の赤い飲み物はクランベリーとリンゴベリーの果汁数パーセントと
水と砂糖の飲み物で、北欧では良く飲まれているソフトドリンク。
濃縮されたものを薄めて飲むので、パーティでよく見かける。
紅茶もホテルの朝食並にいろいろな種類がありました。
コーヒーも酸っぱくなくて美味しかった!

立食する私に、何度もご婦人方が座って食べるように言うが、
人数が多すぎて、座るところがない。
外にもテーブルが用意されているが、雨が降っているので
皿と靴を水浸しにしてまで、座りたくない。
仕方なく、階段で食べていると、カミッラが地下の部屋で食べようと
隠し扉を開け、狭い階段を降りて行く。
そこには子供のレクリエーションルームのような
小さな部屋があり、そこで食べました。

小さな空間で食べると落ち着く。

そこに、ブッフェで自己紹介して来たピエトロくんが
シャイなお友だち付きで付いてきた。
ピエトロくんって、お父さんがイタリア人のハーフ君なんだけど、
80年代のヒーロー映画に出てきそうなハンサムさん。

“探したよ~!”

ああ、私、探されてます!
本人はノルウェー生まれのノルウェー育ちの癖に
イタリア語が話せるので、この日は私のまわりをウロウロしていた。
私、ノルウェーに来てから、なんかモテてないか?

まあ、ピエトロくんにはベトナム人の婚約者がいますが・・・
なら、ゲストで来ていたベトナム人夫婦と話が合いそうなものだが、
いろいろ話したいと言う、ってルルドの泉に行った話とかですか?
ウ、ウレシイですよ!

5月まで生ける屍だった自分に、現在起きていることが
まるで、日本に戻る前のイタリア生活の続きのようにさえ
感じられる。

話し込んでいると、コンサートの準備が出来たと、
呼び出され居間に誘導される。
写真は許可制とか、座って食えとか、コンサートは強制参加とか
結構面倒くさい人たち・・・って言ってはいけない

コンサート会場の居間。照明のセンスがいい。
イメージ 7
ここも満席で、パーティの準備をしなかった人たちが占領して、
飯を食って、コンサートも一番良い席で見物という、
10キロのスイカを抱えてきたカミッラは、さぞ、イラついていたであろう。

何とかスペースを見つけて席に着くと、
今度は写真を撮れと言う。
残念だが、満席の上、私の席は演奏者の真横で
続き間の飾り壁があるので、見えにくいだけでなく
写真は到底無理だ。
脚のくっさいオッサンもいるし、匂い公害も相当だった。

前に座る子供が飽きて、母親と席を立ったので、
ヨガで鍛えた体を不自然によじらせて、やっと撮った一枚。
イメージ 8
男の子はバイオリンでカノンを演奏中。
まだまだ練習が足りない様子だけど、
最後まで演奏した勇気に拍手したい!

右で心霊写真のように半顔で写っている少年、
ギターが上手で、全5曲程のコンサートで一番クールだった!

写真の真ん中に聖オラフのランチに毎回来るグローという
白髪のおば様がいる。
私にノルウェー語を教えてくれるオバちゃんの一人なんだけど、
ただご飯情報だけは欠かさないらしく、
“無料”という言葉を聞くと参加せずにはいられないそうです。

テーブルの前から動けない3人。
イメージ 9
真ん中がピエトロ君です。
どっかで見た顔・・・。
私たちは別にお腹が空いているわけでもないのに、
何故かテーブルの前に集合してしまう。

5時にはほとんどがご帰宅し、後片付けもほどほどにお手伝い、
余るであろう、シナモンロールをポケットに一つ入れて
会場を後にしようとすると、
主催者のオバちゃんから、パーティで撮った写真を見たいと
パソコンでデータのコピーをされてしまいました。
今回は照明の写真ばっかり撮りまくったので、
それを見てガッカリしていた・・・
私に写真を撮ってほしいなら、ステキなメガネ男子でも
招待しておいてください。
沢山隠し撮りしますから!
 

嫌味っぽい書き方をしてしまいましたが、
このパーティ、すっごく楽しかったんです!
“ギターを弾いて、歌って、微笑む”人たち、
今度は私たちがカラオケセットを用意して
アナーキーな歌でも歌ってやろうか?
なーんて思ってみたりして・・・。