ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

ムンク美術館カフェ&カミッラスープの裏に隠された苦労

 
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ムンク美術館の前庭。

“叫び”で有名なムンクです。
ノルウェー人の画家ということで、オスロにはムンク作品だけの美術館があり、
プールでエクセサイズを終えたカミッラが、この美術館のカフェを
ランチに使うので何度か行ってきました。

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カフェは美術館の入り口にある。
ムンク肖像画スケッチがでっかいに垂れ幕になっています。
複雑な柱と螺旋場の吹き抜けで、中は明るい。

カミッラがプールに行くのは週に二回程で、
それはポッコリお腹解消のために行っているとのこと、
私はノルウェーにいる間、便秘もポッコリお腹も無くなり、
太ももとふくらはぎに筋肉が塊になって付いてしまった程
なのに・・・私より運動しているカミッラはなぜ、脂肪が減らない?!

まあ、食べ物でしょうね。

だって、お昼ご飯はこれですよ!?
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クロワッサンとブルーベリーマフィンです。

マフィンは私のために買ったらしいが、
私は家で雑穀パンとブルーベリーを食べてきたので、
味見程度にいただいたが、ほとんどは奴が平らげていた。

ちなみに、クロワッサンを食べるのはフランスに行ったときの習慣からで
チョコレートクリーム入りが理想的と言っていた。
これ、プールの前にもカフェで一つ食べてます。

ここは観光ポイントなので、団体で来る人も多いし、
かなり込み合っている。
カフェはほとんどがワンオペなのに、ここには三人の店員さんがいます。
でもゆっくりお仕事で、レジまで遠くて、
無料の水もコップの洗浄が間に合わないのか、
お願いして出してもらったほど。

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別の日のメニュー。
レーズン&ナッツの甘いパンにハム・チーズのオープンサンドと
マーガリンにパプリカが乗っかったものというダブル・ファンタジーランチ。
これも、カミッラが私と食べられるように考慮して選んだんだそうです。

カフェで食べると高くつくのは知っているので
バナナやベリー類を鞄に忍ばせている私は
こういうところで食べないつもりで来ているのに
貧乏学生だった私に気を使って、
勝手にメニューを選んで持ってくるカミッラ、
ああ、パンは美味しかったですよ。

ノルウェーのパンもマフィンも密度が高くて
どっしりと重く、甘さは控えめな上、
栄養価の高いナッツ類が入っているおかげか、
少しで結構お腹一杯になる。

この美術館、中で大好きなムンク作品を楽しむことは
今回できませんでしたが、トイレやロッカーが無料で使えます!
もちろん美術館利用者のためのものなので、
乱用は避けたいですが、カフェを使うなら、トイレはOKだと思います。

蛇口から翼のような二つの棒が付いていて、
センサーで出る洗剤とエアタオルになってました。
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エアタオルのセンサーが敏感すぎて、ちょっとした動きで作動して
顔がムンクの叫びになるような勢いの温風が吹き荒れます。
洗面台もこれで、水滴が全部吹き飛ぶので清掃の手間が省けていいのかな?

ついでに、トイレの鏡にあった
ノルウェー語と英語で書かれた謎の張り紙

“ただ今、改善中のトイレにご不便申し上げます。
この洗面台は洗面台として使ってください。”
 
きれいに使いましょうってことだと思うけど、
ノルウェー語で書かれた方は“自動的に洗面台として使われるべき”
みたいな変な文言で、カミッラが大笑いしていた。

ここは、お友だちとの待ち合わせにも使いました。
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小雨が降りだしていたのに、わざわざ来てくれたクリスティン。
国民性がスポーティなせいか、カミッラの長距離散歩にも協力的で
3時間くらいの街歩きもお付き合いくださいました。

よく話しかけてくれるし、私もいろいろと聞きたいことがあるのに
ノルウェー語はほとんど忘れてます。

4年前だったら、トロンハイム工科大学のサイトで
勉強した後だったので、
コミュニケーション程度はできていたのに、
どうして、続けなかったんだろうと後悔。

クリスティンはネット上で男性と知り合うのが上手らしく、
その方法を聞きたかったのに!
更に、外国籍の料理に詳しいのか、
レストランの相場や料理の詳細をよく知っている。

道すがら、カミッラが思い出したように東南アジアで食べられる
一口ナスを買おうと、ベトナム人のスーパーに寄った。

ここで悪魔の依頼。

“クリスティンに家でごはんを食べて行くか聞いて。”

私は頭が真っ白に!

一度カミッラの飯を食べても、まだ来るのは私かヨハンネスくらいだぞ!

それだけ、かなりヤバいごはんを振舞ってくれます。
聖オラフのソーシャルランチでも
調理ボランティアから抜けてほしいとお願いされたり、
ポーランドから来た司教を招いての、
かなりかしこまった夕食会で、
唐辛子とニンニクばかりのスープをだして、
大変なことになったりと、私には面白おかしいけど、
冗談では済まされないことも沢山あるのに!

・・・クリスティンはその事情を知らないので、
美味しいアジア料理を期待してOKしてくれました。

身震いすらする“ゲスト付カミッラ晩さん会”、
アパートに着いた後、足りない食材を買いに行ったカミッラがいない間に
英語でクリスティンに事情を少し説明しました。

メニューはグリーンカレーなので、
辛いものが大丈夫なら、問題ないだろうと
とりあえず、一安心。

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見た目は悪くない・・・
悪くないよね?

カミッラが食材に火を通さないことを
知っているので、食材は私が小さ目に切って、
レモングラスは長いまま入れ、ココナッツミルクを入れる前に
強火で出来るだけ煮込みます。
・・・奴がいない間に。

何故か、カミッラはスープを沸騰させてはいけないと思っているので、
戻ってくる頃を見計らって、火を弱め、レモングラスを内緒で
取り出しておきました。

万が一おいしくなかった場合に備えて、
ナンプラーをテーブルに置き、
出来たグリーンカレーコリアンダーをたっぷり添えて
味をごまかせるようにしました。

クリスティンはお代わりをしてくれましたが、
ナスがやっぱり生煮え・・・
 

ついでに、この日も食後にまたホームシアターです。
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クリスティンを交えて、“オンディーン”という
アイルランドの漁村を舞台にしたドラマを見ました。

後で、イーヴァルママ、インゲル同様、
ありがとうメールがフェイスブックで届きました。
次はもっとおいしいものを“私が”作るからまた来てね。