ある日突然晩秋の始まったナポリ。
買物ついでに、随分ご無沙汰していた古生物学博物館に寄ってみた。
ナポリ大学の伝統的な校舎にある理系博物館の一つで、
有名な恐竜の化石"チーロ"が見られる。
知らないと見逃しそうな入り口。学生以外立ち入り禁止の看板付き。
玄関を抜けると中庭に出る。
この建物はもともと、日本にも布教活動に来た
豆知識
修道会の中でも飛びぬけて富を蓄え、
ナポレオン支配の時代（１８０６－１８１５年）、不動産をあわせた資産を
フランス政府に持っていかれてしまいました。
ナポレオンの政権も十年と持たなかったので、
その後ブルボン家にお返しすることになり、
現在の大学校舎権博物館として、学習目的に使われるようになったとか。
中庭は回廊で囲まれ、
修道院の赴きを残している。
フェデリコ・セコンド大学の学生達が
昼休みなどに憩いの場として
使っているので、私も当時のお友達と
ここでお弁当食べたりしたっけな。
バロックともネオクラシックとも
いえるような彫刻と
南国風の植物が植えられており、
なんだか不思議な空間・・・。
庭の中央部にあるミニアーチ、
植物のお手入れが完璧出ない分、
なんだか安っぽいものに見えてしまう。
ちょっとグロテスクな噴水。
よく分からない不思議な生き物は
"パリのランデブー"をご存知でしょうか？
古代彫刻レプリカだらけの
ネオクラシック風な公園のシーンがある映画に
衝撃を受けたものだが、
実際は今私が目の前に見ているものとあまり変わらなかったりして
上の写真は朝の時間帯に撮影。
開館時刻に訪問したのに古生物学博物館の扉は閉まっていたので、
夕方、再度チャレンジ。
まだ５時だというのに、誰もいなくなったお庭。
ちょっとお天気が優れないと、なぜかゴーストタウン化するナポリ。
左端にいちゃついているカップルが写ってしまいましたが、
人気の少ないところで大麻を決めているところだったようです。
椰子の木、クーポラと手入れの行き届いた外観。
一瞬、どっかのリゾートホテルのような風景ですが、
照明と夕刻時マジックによる目の錯覚です。
とはいえ、床のレンガを敷きなおして、
建物の壁を洗浄し、植物のお手入れを
しなおした後の中庭は、
ディズニーランドの一角のようで
隠れ観光名所として、おススメです。
肝心の博物館、やはり入り口は閉まったままなので
諦めていたら、どうやら博物館も新装オープンしたらしく、
入り口が別のところにありました。
新しい入り口は右端の扉だそうで、真新しい看板も発見しました。
残念ながら、５時閉館なので、翌日改めて訪問することに。
やっと入れた博物館。恐竜の骨レプリカとマヨルカ焼きのタイル。
チケットセンター（というには、あまりにもお粗末なカウンターで）
訪問者ノートを見ると、昨日の来館者はたったの二人！
１１時ごろに訪問した私は、その日初めての訪問者だった。
立派な展示物が沢山あるのに・・・。
ガラスケースも展示室も新しくなって、ピカピカの館内。
展示品のほとんどは
ナポリから出てきた化石たち。
いまでも普通に生息している
ヒトデの干からびたものや
たこのホルマリン漬けもあり。
子供でも分かるように
時代と展示品のイラストで、
古生物時代の様子をイメージしやすいようになっているため、
イタリアにしては、とても画期的な
親切博物館だとカンゲキ。
博物館の目玉展示物。
恐竜の化石"チーロ"。
入場料は１００円程度でこんなに
立派な展示物があるのに、
来館者は日に一桁か・・・。
生物学者のノート展示もあって、
他人の気になる筆跡とお絵かきも
見られるのに・・・。
あっ！トイレも借りられます！！
おまけ
ぷーたんママからの
プレゼントの続きです。
パッケージからして可愛かったので、盗まれなかったのが奇跡です。
中にはステキな風呂敷で
包んだおせんべいと
抹茶飴、そしてポストカードが
入っていました。
ポストカード・・・上手に写せなくてごめんなさい。
何気に風呂敷と同じ色のカードで、
お魚さんのうろこにいる沢山の動物達もかわいいけど、
背景の建物がとてもイタリアらしくて驚きです。
左は北部のロマネスク様式的教会で、中央は中部の柱廊つきの建物で、
これまた中世後期の様子なのが、見ていて感動的でした。
鋭い観察眼に敬服です！
ぷーたんママ、有難う！！
ついでにカミッラからのお便りコーナー
ノルウェーは雪が積もり始めたとかで、写真を送ってくれました。
やっとアンドロイドの使い方を覚えたんだろうな・・・。
日本に帰るのが億劫な私を気に掛けて、よくメールをくれます、
カミッラは親権裁判の第二ラウンドを控えているんだけどね。
