ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

ブラザーハラムの追悼ミサ

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ナポリの聖ドメニコ教会、礼拝堂から主廊を覗く
 
カミッラがママとイタリアへ休暇をとりに来たのはいいけど、
朝っぱらから実況中継おもいっきり生電話がかかってきて、
ナポリに到着する一番早い方法をいちいち説明したり、
ネットで時刻表を調べたりで、疲れてしまいました。
 
イタリアを安く旅行したいなら、時間的余裕も含めた計画を
きっちり練ってからでないと、うまく行かないので、
カミッラママには少々疲れた一日目になったろうに。
 
ミサが始まるのは午後6時、ノルウェーからローマの空港に到着するカミッラとママ、
飛行機から降りたら、特急列車に乗って、ナポリへ。
 
2人がホテルで一息入れる間もなく、重たい荷物を持ったまま
教会近くのバールで待ち合わせとなった。
 
 
ミサが行われた礼拝堂
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ドメニコ派の教会は中世後期に建てられ、その後、時の権力者により
礼拝堂の追加や内装工事が幾度となく行われているので
托鉢修道会のくせに結構豪華。
こちらの礼拝堂もスペイン王朝時代のバロック風で、
大げさな浮き彫り彫刻やら、多色の大理石を用いた
カラフル装飾でナポリ的すぎる。
 
アッシジの大聖堂を訪れたことのある人なら、
その簡素な中世風の装飾との違いが一目瞭然。
 
さて、ミサに来たのは、信心深い10人ほどの人たち。
南アメリカ出身と思われるスペイン訛りのある家族と
顔見知りの人たちばかり。
小麦刺繍の緑の司祭マントに包まれたジャチント神父も、カミッラのことを覚えていて、
ハラムのためにお祈りを捧げて下さいましたが、
なんせイタリアのおじいさんなんで、外国人の名前をしっかり発音できず、
途中でハラムの名前をカミッラに確認するという、コントのような場面あり・・・。
 
ミサのあとで・・・、すごい装飾とスペイン近代ファッションの彫刻が見えましたでしょうか?
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一番右にいる男はロン毛の若い神父さん、カミッラの教会友達。
 
"遠くからよくお越し下さいました、お疲れでしょうからこれをどうぞ"と、にこやかな神父様、
数百メートル先にあるカルメンアパートから駆けつけた私にも、チョコレートをくださった。
ハリーポッターがルピン教授から
チョコレートをもらうシーンを思い出す。
 
カトリックのお仕事についている人たちは、
なぜかいつも甘いものを持ち歩いていて、
私もシスターから飴やチョコをもらうことが結構ある。
彼らからもらうと、少しだけ特別な感じがして嬉しい。
 
 
ユダヤ人のカミッラママは教会の外で、一人静かに待っていました。
お疲れで早くホテルに行きたかっただろうと、心配していたが、
むちゃくちゃな娘は、ホテルよりも腹ごしらえ、
ナポリで一番美味しいピザが食べられる"Sorbillo(ソルビッロ)"で
私も久しぶりの本物ピザを食べる。
 
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ノルウェーでの夕食は4時から5時というカミッラママ
空腹だったはずだけど、注文したリコッタのせピザは
一切れして食べられず、ホテルに向かう。
私はマルゲリータを、カミッラはピリ辛サラミのせピザを注文し
美味しく平らげました。
 
ホテルの住所探しに、重い荷物を(私が)持って、
なんとかチェックインした後、元気なカミッラに誘われて、
お疲れ足でアイスを食べに外出、
イタリア語を話さないカミッラママは、
これからのお疲れホリデーに危惧しているに違いないだろうな・・・。
 
彼女の予定では、プーリア州に伝統住宅"トゥルッリ"を見に行って、
カラブリア州に近い南カンパーニアの田舎で数泊するらしく、
カミッラママが少しでも楽に旅行できるようにと、
一緒に行くわけでもない旅行の計画を机上で立てて、
それを渡しておいた。
少しでも役に立ってくれるといいんだけど・・・。
 
 
伝統住宅トゥルッリ
 
 
・・・おせっかいな独り言の追加
カミッラの旅程はよくその内容を私に説明しなまま、
勝手にチケットを買ってしまったため、
ターラントレッチェという、私の好きなコースと違う、
バーリ-アルベルベッロの旅程を取ってしまった。
 
旅行というと、その生活を覗くことが好きな私としては、
この住宅を売り物とし、観光地化してしまったアルベルベッロという街に
行くよりも、その近郊にある小さな街を見たほうが、
面白いんだけどね・・・。私が同行するわけでもないし、まあ、いいか・・・。