連日の長い記事にお付き合いくださいまして、ありがとうございます。
他人の頭のおかしい具合を見て元気が出てくれれば言うことなし!
ですが、体調を壊してまで読まないでくださいね。
去年プロテスタントの教会を買い取って
カトリック教会にデビューしたブレッドヴェットの教会ですが、
今回も行ってきましたよ~。
この教会はオスロの北東にあり、バスや地下鉄で行くところなんですが、
オスロの交通費がバカ高いので、ケチな私はコーヒー一杯分の切符代を節約のつもりで
長距離散歩の得意なカミッラと行ってきました。
なんせ、バーベキューパーティーがあるというので、
パーティ好きなカミッラは、司祭パーティのあとだというのに!
行こうというではありませんか!
ゴーグルの地図から拝借。ルート図。
青い線は最短ルートで8キロちょっと。
カミッラの選んだルートが赤い線、公園や緑地を通っていくので
散歩には良いですが、12キロのコースになります。
カミッラは子供の頃に患った病気の後遺症で
真っ直ぐ歩けないので、早足になることでバランスを取るため、
この長い距離をすごい勢いで歩いていきます。
もちろん私も付いていきますが、途中で距離がどんどん離れていき、
カミッラはベンチに腰掛けて私を待つという、私には休憩のない
恐怖のハイキングになりました。
バーベキュー用の野菜とソーセージを買いに寄った集落、
その名も”ハゲタウン”。
ハゲ(HAGE)はノルウェー語で庭という意味があるので、
ニュアンス的にはガーデンタウンですが、そのネーミングのすごさに
笑いすぎて疲れました。
家から出てきたおっさんもハゲだったので、ハゲの住む集落というイメージが頭から抜けません!
クタクタになりながらも教会到着。
この教会には、不良神父のホーヴァルがミサの補佐を行うことが多く、
修道院に不在のときは、大体ここに来ていますが、
スコットランドで休暇中なので、今回はソーセージを焼くすてきな姿を見ることはありません。
ノルウェー人率が恐ろしく低い教会でもあります。
ミサのあとは、コーヒーやお菓子をつまみながら、親睦を深めるという
ノルウェーならではの習慣で、いろいろなお菓子がありましたが、
さすが、ベトナム系移民が多いだけあって、タピオカがありました!
ココナッツミルクに入ったほんのり暖かいデザートで、
バナナと芋みたいなのも入っていました。
これは私も食べられる動物性食品フリーフードです!
とにかく人が多いので、イタリア同様、死にもの狂いで
”ミー、ミー、ミー、サー!”しないと食いっぱぐれます。
私はそれが苦手なんで、昼の聖職者パーティでもほとんど食べられなかったのにも関わらず、
人が引いていくのをじっと待っていたら、
カミッラがナポリで鍛えた割り込み法で、私の分も取ってきてくれました。
教会の外ではソーセージのバーベキューが始まっています!
無料配布だというのに、カミッラは列に並ぶのが嫌だからと
途中でソーセージと私のためにナスを購入し、
グリルで焼いてもらい、ご満悦。
ソーセージを焼いているのは、自分の国では見ることもなかっただろう
元ムスリム人のおっさんです。
カミッラが差し出した自分用ソーセージとナスに
一瞬訳が分からなかったようですが、親切にも焼いてくれました。
ベンチに座ればいいのに、草地で食べたがる。
日が傾くと気温が下がるので、息が白いのに、やせ我慢してピクニック気分を味わう私たち。
ナスが焼けて、青唐辛子とネギを乗せて食べます。
日本の飲み屋メニューみたいだ。
塩がなかったので、しょうゆをかけます。
ライムを絞って爽やかな体冷え冷え焼きナスの出来上がり!
カミッラは青唐辛子の辛さが耐え切れずに、何倍も水を飲み、
私は寒いさから、コーヒーを何度もお代わり。
横ではプー神父が教会オークションを開催してました。
参加費用が必要なので、気にも留めてませんでしたが
神父のくせにキャッチ商法的な掛け声で大盛り上がりになってます。
もしかして、信者にこのパーティ費用の負担権でも売っているではないでしょうね?
そういうわけで、8時ごろにはお開きになり、
帰路に着くわけですが、水分をかなり取ったのでトイレを済ませてから出発。
私よりも沢山水分を取ったカミッラはアホなんで、出発してすぐにトイレを探す嵌めになりました。
帰り道、どんどん暗くなっていくのに、タンポポシロップを作りたいと
森や茂みで月明かりの下、タンポポ探しですよ!
ヘロヘロの婆二人が地面にかろうじて見える黄色い花を摘んでいる様子は
どう見てもこの世の光景ではなかったと思う。
そして、3つの花弁が繋がった奇形タンポポを見つけて
恐怖におののく私。
チェルノブイリの影響か?
疑問も抱かずにカミッラはブチッと引き抜き、
12時を回る頃に帰宅。
怪しいタンポポで作ったシロップがこれ!
砂糖とレモンで花を煮て作ったらしいけど、
犬がおしっこをしたような現場の花で、奇形入り。
呪いの沼色シロップはアイスなどにかけていただくのだそうです。
あとでレシピ本チェックしたら、花びらだけを使った
とってもきれいな蜂蜜色の液体だった。
味見はお断りだ。