ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

カミッラに学ぶ 楽しい予定の入れ方


いつも“いいね!”を下さる方、コメントを残してくださる方、
本当にありがとうございます!

毎晩長~い記事を書いてしまうのは、
今まで書けないでいた分もあるのかな?

そう言うわけで、今回はオーレスンからオスロへ戻った日のお話です。

朝七時の飛行機でオスロへと向かい、
空港から電車でオスロ中央駅まで行きます。

まあ、カミッラが搭乗時刻と出発時間を勘違いして、
“乗り遅れた!”と一時パニックになって、
SAS(スカンジナビアン航空)のスチュワーデスさんを捕まえ、
一人で慌ててて大変でしたが、無事、オスロまで着くことが出来ました。

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オーレスンからオスロに着いてすぐ、カフェに向かうカミッラ。

オスロ中央駅の横にあるOslo Cityというショッピングセンターのカフェで
エスプレッソを早速注文。
ジャケットのポケットから結構な小銭が出てきたようで、
私が払うのだけは避けられました。

私だったら、自宅まで直行して、自分でコーヒー入れるが、
カミッラはこの後、家に帰らずにその足で
聖ドメニコ修道院へと行きたかったようです。

なぜかって?

ホーバルからメールで庭仕事のお手伝いを頼まれたからです。

修道士様の朝は遅いので、今から修道院に向かうと、
玄関前で待つことになると言うが、
多分、こういう生活を送っている人は早朝から
瞑想とかお祈りとか、ついでにミサとかあって、
結構忙しいんじゃないかと思うけど。

地下鉄で修道院のあるマイオルストゥアまで行き、
小雨の中、修道院まで歩いていると、
周りの景色や色々な人種のいるオスロ
妙な安心感を覚えた。
 
作業前にコーヒータイム
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神学を勉強したのに、庭仕事をするはめになったとか、
防水ジャケットを島にある工場まで行って安く買ってきたとか、
嬉しい世間話をしてくれます。

前回同様、南米系の男性はホーバルとスロープ造りを行い、
私とカミッラは花壇の雑草抜きと、鉢植えを植える軽作業です。

雨がどんどん強くなってきたので、
途中、トイレを借りるフリをして屋根の下に避難しました。

私は普段から傘を差さない派で、服が濡れることに対して、
それほど神経質にはなりませんが、
この日は、この後にカミッラママとの面会があり、
聖オラフのソーシャルランチに出席するので、
さすがに水浸しで行くのは悪いと思い、
玄関で経理をしているジェラールに挨拶がてら、
屋内避難です。

前日寝ていない私と少しだけ寝たカミッラは、
庭仕事をしている場合ではないのに、
ナチュラル・ハイ・ハイ・ハイ!で
死ぬほど一生懸命草むしりしてしまい、
待ち合わせの時間を忘れて、カミッラママから呼び出しまでされました。

ホーバルに軽く挨拶をして、カミッラはバスで、
私は自転車で聖オラフ教会へと向かいます。


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白ごはん大盛り

この日は満席だったので、三人バラバラで座り、
私が見つけた空席はカルロ神父の隣で、
チリ人グループのテーブルだったので、
彼らに交じって食事しました。

スペイン語は陽気な気分にさせてくれます。
一人、ミラノで働いていた男性が私の状況と少し似ていて、
随分長いこと話しました。
 
南米、特にベネズエラでは、政府による監視があり、
ソーシャルメディアに下手なことは投稿できないこと、
自由が欲しくてイタリアに移民したが、税金ばかり高くて
その税金が還元されるような生活がないこと、
ドイツに働きに行ったあと、ノルウェーに仕事を見つけて
移住したら、とても幸せな生活を送れていること。
だから、私にも仕事を見つけて移民しなさいと
何度も言ってくれました。

あ、イタリアの大学が最悪だとも言ってました!
授業はまともにやらず、本だけ読ませて
テストで嫌がらせをするって!
ミラノも南イタリアと変わらず
安心できる暮らしは存在しないことが分かりました。

“念願の彼氏が見つかって良かったね!”

待たせているカミッラが
楽しい勘違いを嫌味交じりに言っていた。
残念だが、私の神父マニアが無くならない限り、
彼氏なんて無理な話だと思う。


カミッラに急かされて、付いたところはパン屋カフェ。
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ノルウェーの菓子パンは最高だと思う。
食べた後に“食べた!!”という満足感があり、幸せな気分になれるが、
ランチで大量に果物とコーヒーを頂いた私には
見るだけで結構です。

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水のサーバーステキ。

乳母車を引いた金髪ヤンママがパンを買いに来ていたが、
まだ一歳くらいの赤ちゃんに気に入られてしまい
ヤンママが買い物をしている間、側に乳母車を置かれてしまった。

ゲルマン圏の人たちは子供に対して、すごく一生懸命に映る。
子供が喜ぶならと、まわりを巻き込むことに対して
何の遠慮もないことが、私には幸せの国に思えた。

ヤンママが私にありがとうと言って、店を出たあと、
やっとカミッラのアパートに帰ります!

カミッラのアパートで、私は30分程、
意識を失ったように眠ってしまいました。

そして、夕食を食べに行こうということになり・・・

いつもおごってもらっているので、安く食べられるものを探していると

“Vaar Ruller(ヴォール・ルッレル:春巻き)”

カミッラは、オーレスンからずっと春巻きに対する情熱を引きずっていたらしく
近所のベトナム人が営む寿司屋に行こうということになった。

寿司屋で春巻き?
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ベジタリアン春巻きとベジタリアン海苔巻き(アボカドときゅうり)

ベジタリアンメニューが普通にあることに
都会の香りを満喫しました。

カミッラとカミッラママはエビフライとか、カニ入りの海苔巻きを注文。
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薄切り海苔巻き。
大量の生姜と何故かベジタリアンキムチ付き。

わさびがあまり刺激的でなかったが、キムチは結構辛くて
二人の分も美味しくいただきました。
房総太巻き寿司を知っている私には、細巻な海苔巻きです。

お値段も、ベジタリアン春巻き&海苔巻きで1000円程度、
エビフライ入りは1500円くらいか?
ああ、オスロに帰った来た!!と感激した。

お客さんもテイクアウトで結構賑わい、
たくさん売れるから安くつく、
見慣れない食べ物でも新しいものを受け入れやすいのは
都市部だからと実感する。
・・・まあ、魚文化のノルウェーで寿司は結構前から人気でしたが。

食後はまた、カフェです。
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毎週、カミッラママは一日に3回カフェで浪費するので
結構な金額がオスロに落ちると思う、
そして私、カフェは出来る限り遠慮しているが、
今回はエスプレッソを注文しました。

なぜって?

ここのカフェ、笑顔のステキなお兄ちゃんがコーヒーを淹れてくれるから。
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ステキでしょ?
“僕の写真?いいの?僕なんかで?!”
と言いますが、何度でも来たくなるほどシンパーティコ(フレンドリー)。

・・・時刻は午後18時、ああ、これからミサがあるから
教会に行って、本日の予定は終了かな?

と、思っていたら
“そこのスーパーで牛乳買って帰ろう。”

カミッラも寝不足とエネルギッシュすぎる一日にお疲れのようで、
ついでに、ユールンの健康最優先思想の呪縛からも
解放されたせいか、お顔がとっても柔和になっていました。

口座残高が空のカミッラは、スーパーで牛乳しか買えず、
チョコレートの禁断症状がでてきたので、
私が考古学で鍛えた“Anti o post Quem(この年代の先と後)”発掘法で
アパートの中を探り、沢山の忘れ去られたチョコレートたちを見つけ
エネルギーが補給されてしまったカミッラは、
超重いデンマークの時代劇DVDの鑑賞会を始めたので
眠りに着いたのは夜中の12時です。

疲れた頭にハッキリと聞き取れない言語での
時代劇は結構大変。
でも、忙しい一日を無事に終えました。

カミッラのアパートで発掘されるのを待っていたチョコレートたち
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青い箱はポーランドの空港で買ったプルーン入りチョコ
その下のスティック状のものはフランスでシスターからもらったもの
右の不思議な八角形の箱はカザフスタンで買ったそうです。

こういう日があるから、ミサと買い物で終わってしまう一日が
何だかもったいなく感じてしまうようになりました。
まだ外も明るし、これから散歩なんてどう?って言われたら、
多分付いて行ったと思います。