ベルゲンは7つの山で囲まれているらしい。
ローマの7つの丘をまねして無理矢理、山を7つに限定したとも言われている。
その一つの山であるフロイエン(Fløyen)に登ってみようと野望を抱き、
去年の旅行は幕を閉じたのだが、今回は本当に登ってしまった。
道のりはこちら、赤い線が私とカミッラの歩いたコースでオレンジの線がケーブルカーの直線ルート。
ベルゲン大学からスタートし(写真の左にある矢印付近)、
アイリックの自宅近所をわざと通り過ぎて、民家の間をジグザグしながら
緩い坂道を登り続けた。
フロイバーネンというケーブルカーで登ればたったの5分で辿り着くそうだが、
私達は頂上まで足で上がって2時間ほどかかった。
車両侵入制限を越えると、
一気にキャンプ場の雰囲気。
庭付き一戸建ての民家、バス亭は見当たらないので、この辺に住む人は車が必要なんだろうな。
ちょっとハイソな界隈?
寒いせいか人の気配がなくって不気味だ。
去年はここまで行ったが、一人だったので心細くて勝手に下界にもどった。
カミッラは写真撮影中、撮っていたのは蕗の薹?
カミッラのポーズが何か可笑しい・・・。張り切り犬のおじさんって感じか?
この辺まで来ると、少しだけ雪が残っている、
枯れた草と新芽の色が綺麗だったな~。
10分も登ると昔グリーンスクールで行った
群馬県千葉村のような景色が!
中学生のときはおなかを壊すと言われても
沢の水を美味しくいただいたが、
ここの雪解け水を飲んだら
正露丸のお世話にならねばいけないだろう
備えあれば憂いなし、でも備えはなし。
ここから先は雪が残っているので
滑ったらただでは済まされなさそうだ。
♪バースト・イントゥ・ベヴン~、キッシング・コットンクラウード
道があるだけ楽だけど、こんなに雪が残っているなら
滑り止めつきの雪上用靴履いてくれば良かった。
すれ違う人も、自宅ジム製品テレショッピングに出てくるようなスポーティな身なりの方々ばかり、ついでにウールのコート着て息苦しそうにしていたのはスペイン語を話すグループだった。
こんなたて看板、気分は中学生のとき嫌々行ったキャンプ。
途中でラジオ・フロイエンの発信所を通る、
地元のラジオ局らしい、ナポリのRadioKissKissみたいなやつ?
やっと頂上!
左に見える建物は
国民レストランと言う名前の
ボッタクリ観光客向け、
でもそれなりに雰囲気満点で素敵。
レストランといっても
セルフサービス。
あまり魅力的でない
サンドイッチや大きめカットのケーキたち・・。
ディズニーランドの
食堂みたい。
おいしいけど、億万長者なチョコレートタルトとレストラン入り口
ノルウェーでは採れないであろうナッツ類に
カカオたっぷりの一切れ、カミッラ激怒の高額だったが、"ナッツが胃に重い"という理由で半分以上私の胃袋に収まることになった。
窓からはベルゲンを一望できるようだが、
ここにいたのは年金生活者と思われる
ドイツ人ばかりだった。
石畳のエントランスには暖炉やコート掛けが、
トイレも只者ではない、とにかく内装を木目調でアンティークな感じに仕上げてある辺り、ディズニーランド並みに凝っている。
ガイドブックで飽きるほど見られる、頂上からの眺め。
登山日和とは言い難い天気だった。
日によっては夏のイタリアのように真っ青な空だったり、
霧が立ち込めて雲の間から下界を眺めるような気象条件の日もある。
ケーブルカーの路線。
この反対側に駅があり、
車両の一番前の席に陣取って
出発を待つお子様観光客がいた。
ケーブルカーに乗ったらたった5分で
到着してしまう。
足で登った方が、景色が綺麗に見られるんだと、負け惜しみを自分に言い聞かせながら写真撮影。
ベルゲンらしい手すり。
何の曲だと思う?
とイタリアに着いて写真を見せたカルメンに聞くと
"そりゃ、フニクリ・フニクラ(ケーブルカーに纏わるナポリ民謡)でしょ?"
と、真顔で答えられてしまった。
山登り・・・もしかしたら、これってただのハイキング?
のぼりに2時間以上かかったけど、くだりは30分。
大急ぎで下山した。
もう少し満喫したかったんだけど・・・。