ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

ノルウェー人、10世紀まで悲しくなかった?

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毎回ノルウェーから戻るたびにノルウェー語習得モチベーションが上がるのだが、
今回はベルゲン在住外国籍者の助言でいつもより理解を深めることができた。
 
ノルウェー語にはイタリア語と似た単語があるとか・・・
確かにいつも気になっていたのだが、
まったく無知の私さえ見つけることができる変な類似点。
 
その中でびっくりしたのが、"Trist"という単語。
イタリア語で"Triste"、悲しいことを表現する形容詞だ。
イタリア語に似た単語はラテン語起源と思われるのだが、
そのラテン語ノルウェーに上陸したのはキリスト教の導入と同時期ではないだろうか?
というのが、素人な私の見解。
 
英語の中にも多くのラテン語起源な単語があるのだが、
それは古代ローマ人により支配されていた時代や
北欧よりも何世紀も早かったキリスト教の伝来、
同じラテン語族のフランスとの関係もあると思われる。
 
しかし、古代ローマ人スカンジナビアまでは来ていない。
だったら、キリスト教、及び各修道会による修道院が建てられ始めた12世紀?
どんなに遡っても国王に認められた10世紀初めまで、
ラテン語との接点は見当たらない。
 
・・・ということは、キリスト教の伝来まで悲しい感情は表現されなかったのか?
 
 
ノルウェー語が母国語であるカミッラの見解は私と正反対であった。
 
"ローマ人は幸せな民族だったから、こんな単語は必要なかったのに、
キリスト教のミッションで行った宣教師達が北欧に来て物悲しくなって、
イタリアに持ち帰ったのだ!"
 
つまり、ノルウェーの元々あった"悲しい"という表現は教会を通じて
イタリアに輸入されたという説だ。
面白いけど可能性としては低いかな?
 
もうひとつ、"書く"という表現もにている。
教会が浸透するまで、紙も羊皮紙もなかったのか(イタリアにおける紙の導入は12世紀ごろ)、
石にルーン文字をを刻むのであって、"書く"行為とはちょっと異なる。
 
ついでに数字の3も同じなんだけど、ノルウェーには3以上の数は数えなかったのか?
どう考えてもこれは偶然の一致でしょう・・・。
 
 
 
 
ちなみにノルウェー国内でも二つの公用語があり、
東側で使われるボックモル(Bokmål)と西の方で話されるニ・ノシュク(Nynorsk)があり、
以前読んだ言語学の本によれば、ニ・ノシュクは方言全体を指すそうで、
いくつかの文法の違いや発音がある。
 
例えば、
学校という単語Skole(スコーレ)をSkule(スクーレ)と呼んだり、
3つある名詞の性(男性、女性、中性)を共生詞と中性詞として2つにまとめたり。
 
ベルゲンではベルゲン方言のニ・ノシュクが使われるそうだ。
確かに英語に当たる単語エンゲルスク(Engelsk)をアングランスクと言われて一瞬何のことか分からなかった。
 
この2つの公用語のため、どっちかの言葉を極めるのはちょっと難しそう。
実際、地名や人名一つとっても2通りの言い方があるのも厄介な・・・。
 
 
 
 
 
びっくり、衝撃的なお二人!アーランド君はアレルギー性鼻炎持ち?
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Erlendはアーラン? エーレンド?               
Eirikはアイリック? エイリーク?
 
 
 
 
 
 
 
ノルウェーが誇るDe LillosのFlinkを歌詞つきでどうぞ!
 
 
 
 
 
どうしてもKings of convenienceの歌声でノルウェー語を!
と言う方はこちらへ↓
 
コーネリアスの小山田君とコラボレーションした一曲、
私は慣れたけど、いきなり聞こえてくる日本語にびっくりしないように。
 
 
 
どなたか、ノルウェー語とイタリア語の単語の類似の謎を解ける方、
脳みそ貸して下さい!