ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

憧れの北海道へ 出発編

イタリアで生活していたときから年に一度はノルウェーで休暇(というかいろいろな意味でのトレーニング)を取っていた私ですが、日本に戻ってからもカミッラを訪ねてノルウェーに行っていました。

それがコロナ流行で飛行機に乗って海外へ行くのはハードルが高く、西葛西のリトルインディアや新大久保のイスラム横丁、四ツ谷カトリック教会&物販店で旅行した気分になっていましたが、今回、勇気を出して知らなかった世界に行ってみることにしました。

 

ずーっと行きたかった北海道です!

 

航空券と宿泊施設がセットのフリープランツアーに申し込みをしたときは楽しかったのですが、家を空けるとなると心配事が・・・

むかつく寝顔ののりお君

大切に飼っている猫様です。

のりお君は10日間ほどのお留守番も母となら経験済みですが、脱走して戻れなくなり、一晩を外で過ごしています。私が探し出さなければ帰ってくることは難しかったのではないかと今でも思います。

私の不在時に不注意で脱走してしまったら、家族が探し出せるとは思えません。

 

黒猫のニコと灰色の長毛猫ナッツ

こちらの二匹は私が長い間家を空けることを知らない子たちで、便秘が原因で血便が出ていました。出発前は特にひどく、何度か動物病院に連れて行った程でした。

ニコは私の布団で眠るし、ナッツは毎晩私の膝の上で過ごす子です。私の不在時、どのように適応するのか想像できません。

 

そんな子達のことを思うと出発が怖い。

 

という気持ちを引きずりながら、朝5時半に家を出て成田空港第三ターミナルへと向かいます。

 

肖像権で問題を起こしたくないので塗りつぶしすぎた人の後姿。

初めて第三ターミナルを使います。国内線も日本でのLCCも初めてです。

今回はスプリングジャパンというLCCに乗りますが、驚きの連続でした。

チェックインはメールでもらっていたコードを入力するだけで簡単に済ませることが出来、問題は機内持ち込み荷物の計量です。あのケチで有名なライアンエアでさえ、重量測定まではしなかったぞ!私は荷物の少ない旅行者ですが、一眼レフカメラも計量器に乗せるよう言われたのが想定外で、結局6キロを超えてしまい、お土産の制限が大きくかかってしまいました。

更に保安検査でアイゼンが引っかかってしまい、しばらく待たされ、没収され、搭乗開始時間が迫ってはいましたが、トイレに行っていたらファイナイルコールで名前をアナウンスされてしまいます。

時間的には搭乗開始が始まったばかり、ゲートに着くとバスが待っていて、それに乗り込んで沖止めしてある飛行機へと向かって行きました。タラップを伝って搭乗すると飛行機は満員で私の席は三人席の真ん中、しかも窓のない列でテンションダダ下がり。

しかも、座席は横も前後も狭くて身動きが取れない!

そんな座席に座って五分もしないうちに飛行機が動き出した。

出発時間より10分程早い。

私の見解ですが、この航空会社は完全に乗客が乗ったら出発というやり方なのかもしれない。保安検査が終わり次第ゲートに来た乗客をバスに乗せ、満員になると飛行機へと運び、残りの乗客はアナウンスで呼び集めて少しでも早く出発準備にかかるのでは?と考えた。

今までの国際線では待ち時間が長く、搭乗後も随分待たされたし、出発時間はいつも数分過ぎてドア・クローズなので、飛行機が実際に動き出すのは当初の予定より30分ずれ込むことが当たり前の世界でした、この効率の良さは規律正しい日本だから可能なのではないかと思った。

・・・飛行機が飛び立つと、自然のお呼び出しがかかった。トイレに行きたい。

通路側に座るムッシューは寝ている、シートベルトサインは点いている、飛行機は斜めのまま。

時計を見ながら、あと五分我慢しようと自分に言い聞かせるが、こういう時ほど時間の流れがゆっくりに感じる。しばらくして水平飛行が始まると隣のムッシューが携帯をいじり始めたのでそのタイミングでトイレへ、座席よりも広い個室内で少し深呼吸をしてから戻ると、もう少しで着陸のための降下を始めるというアナウンスが流れた。

少しだけ見える外の様子を見れば、地面は茶色一色で雪が全くない・・・テンションは更に下がって行く、この飛行機はどうやらこの後成田に戻るらしい、私も一緒にのせて戻ってくれないだろうか?と、この時は本気で考えていた。

ボーディングブリッジで明るい新千歳空港に入り、JRの駅へと向かうと、そこはもう空港というより新幹線で名古屋に行ったかのような感覚、ああ、私は日本国内を移動したのだという実感がわいてきた。

実は空港というだけで、両替やパスポートコントロールといった、飛行機に乗る際にいつも通る道を省くことに妙な感覚を覚えていた。

まだ帰りたい病の私はこの後、札幌を通り越して小樽へと行きます。

のりおちゃん大脱走

もう二カ月も前のことだけど、のりおが脱走して一晩帰ってこないことがありました。

のりおは2018年生まれのオス猫ちゃん、私が初めて自分の責任で迎えた子です。

近所の銭湯で保護したけど飼えないという人から託してもらいました。

当時家には17歳になる猫、ねねがいたので上手く共生できるか心配でしたが、それなりにねねの方から慣れてくれました。二匹とも本当に賢い猫です。

外にも出る猫だったねね

今回は脱走から保護までの経緯を書こうと思います。

玄関から脱走して、家から10メートルも離れていない駐車場の車の下で見つかりました。

もし、猫が脱走して帰ってこないという人がいたら参考になってくれるといいなと思います。

のりおは5歳のオス猫です。

外の世界に興味があり、今までも隙をついて窓から玄関から、脱走すること数回、その度に長くても30分程度で自分から戻ってきたり、私たちが捕まえたり、家に入れるよう追い込んだりしながら、なんとかなっていました。

なので、今回の脱走ものりおの気が済めば戻ってくるだろうと、玄関を開けて私はごはんを食べていました。

時間は日がどっぷり暮れてしまった午後7時すぎ。

30分経っても戻らないので、家の周りを見に外へ出ると、いつもならウロウロしながら”見つかった!”と言わんばかりに逃げるのりおの姿があるのに、気配すら感じない。代わりに近所で生活している野良ちゃんが家の周りをウロウロ・・・もしかして、この子たちが怖くて家に戻れなくなったのでは?

のりおを最後に見た走りゆく方向を探しても見つからず、一区画を一周してみるも何の反応もないので、遠くに行ってしまったのではないかと血の気が引いて行く。

とにかく手掛かりがない状態なので、猫が活発になる日の出を待って捜索を再開しようと、この日は窓を開けて一晩中寝ずに待ってみた。

のりお子猫時代

寝ずに待っている間、児童が誘拐されると時間と伴に遠くへ連れ去られることや猫も時間と伴に保護が難しくなることを思い出し、近所に張り出すためのチラシ作りを始めた。

特徴が分かり易い写真を選んでると、子猫時代の写真が出てきて涙が出そうだった。

後に保護したナッツが来たときの嬉しそうなのりおのことも思い出す。

こんな感じでナッツが寝ているといつも添い寝していた

 

ただ、チラシに載せる写真は少々失敗したかも ↓

チラシに使った写真

全身が写っているものが重要らしいけど、こんなにむかつく表情の猫の写真を捜索チラシに使う飼い主がいるだろうか?

一番の特徴である短いしっぽもわかりにくい。

 

夜が明けて、一番に探したのは近所の駐車場、もしかして事故に遭ったのかもしれないと思ったから。幸い負傷した猫は見当たらず、エサを片手にのりおを保護した銭湯まで行ってみたが、猫一匹見当たらない。その後、動物愛護指導センターに電話で迷子猫の届け出を出し、千葉県警まで遺失物届を出しに行きました。

遺失物係の人からはキジトラという猫の色が上手く伝わらず、細かく説明しすぎて困らせました。“灰色のとら模様ではなく、暖色系寄り、アッシュブラウン系のグラデとアンダーコートが黄味グレーで、無彩色白70%に黒30%そこに黄色が数パーセント割り込んでいる感じです。” 

私は美容師ではないが、カラーコーディネーターの資格は持っている。

母は私を慰めようとのりおが外の生活を望んでいたとか言っていた。

発見は、捜索が早いほうが確立が格段に上がるので最終手段の猫探偵に電話を入れた。

猫探偵にゃん吉さんという会社です。

金額は3日間で6万6千円と、業界で安目の設定ですが、評価がとても高かったので電話をしてみると、とても為になるアドバイスを下さいました。

すぐにはいけないけど翌日9時に来てくれるということになり、それまでの間は自力で探すべく、電話で教えてくれた猫の居そうな場所と時間帯を徹底的に探しました。

状況としては野良猫がいるので家に帰れない可能性が高く、家からそう遠くないところに隠れている、近所にいるはずとのこと。

野良猫の縄張り意識が強くなるので、使用済み猫砂を家の周りに撒いてはいけない、夕暮れ時、日の出に活動するので猫を見つけるチャンス時間、とにかく車の下や茂みなど、猫が隠れられそうなところを探す。

シンプルではあるけど、なかなかできない。

迷子猫チラシを近所のスーパーや動物病院に張り出してもらい、近所の人たちに猫が迷子になっていることを伝え、探偵さんが敷地内に入る可能性があることも話しておいた。

近所の人たちは快諾、のりおの心配までしてくれた。

その日の夕方は猫キャリーを背負って、エサと懐中電灯を手に“のりお~”と小声でつぶやきながら心当たりをフラフラ探ってみた。

明日プロに任せた方が早く見つかるだろうと思いながらも、諦めきれず、猫が好きそうな近所の茂みにライトを当てて“のりお~”とつぶやく・・・“ふにゃ”という返事?が聞こえた。

声の方を見るとプードルが窓辺にいた。

な~んだ犬の鳴き声か・・・と思い、もう一度のりおの名前を呼ぶと、やはり返事がある。犬かもしれないけど、出来るだけ声のする方に近づいていくと、車の下にトラ猫がいた!

の、のりおか?

近所にキジトラは数匹いるので、短いしっぽが見えないと確信が持てない。

しかし、私の呼びかけに反応している、そして持っていた餌を近づけるが食べない。

見つかったのはいいが、どうやって保護しようか?

とりあえず、家族に見つかったことを報告しに行った。

母と父が家に鍵をかけるのも忘れて来てくれた。

3人の大人が車の周りで体制を低くしているので、近所の人たちがどうしたものかと集まってくる、車をどかそうかという提案もあったが、エンジン音に驚いて逃げてしまうので、車は動かさない方が良いだろう。

餌に全く反応しないので、おびき寄せる方法がなく、途方に暮れていると、母が“捕まえた!このまま走って家まで行くよ!”と6キロある巨体ののりおを抱きかかえて走り出した。

 

ほぼ24時間ぶりに家に戻ったのりおは、一度二階へ上がった後、すぐに降りてきてトイレへと駆け込み大と小を済すとこたつの中に入って縮こまった。

母にどのようにのりおを捕まえたのか聞くと、名前を呼んだら手を出したきたのその手を掴んで引っ張り抱きかかえたとのこと、抱っこが嫌いなのりおだが、無抵抗だったという。

多分、怖くて動けなかった、誰かに連れて帰ってもらいたかったのでは?というが、真相はのりおにかわからない。

猫探偵さんには見つかったことを報告すると、キャンセル料はいらないとのことだった。有難い。

チラシを貼ったところや近所の人たちにも見つかった報告を済ませ、私も家族もやっと心が晴れました。

今回、探偵さんのアドバイスが効きました。やはり専門家です!

出来ることは全部やるの精神で動いたことが功をなしたではないかと思います。

手を掴んで引っ張るという荒業は専門家だったらやらない手段だけど、やっぱり”母は強し”だとつくづく感じました。

にこちゃん 黒猫ちゃんを迎えたよ!

逆光にしてしまう程の大迫力な赤ちゃん猫セット。

今回は備忘録の長文です。

猫を拾ったら、どんなことが?という人が読んだら役に立つか?

 

前回もお伝えしましたが、私は子どもと関わる仕事をしているので7,8月は体調管理が必要です。

な・の・に・・・・!

夏休み直前の三連休で子猫を拾ってしまいました。

その日は朝から子猫の泣き声が聞こえていました。

近所の猫ちゃんが生んだ子でしょう、その子が何故かうちの庭にいるんですよ!

見かねて出て行くと、這って私の方へ歩いてくるではありませんか!

目が開いていないので、とりあえず動物病院に連れて行くとこにしました。

 

うちには既に二匹の猫がいます。

キジトラの子は近所で保護され、里親を探していた人からお迎えし、灰色の長毛の子は庭をウロウロしていたところ、家に強制的に上がってもらいました。

この二匹は手が掛からない方ではありますが、自分のことすらまともに出来ない私が精一杯の努力で育てております。それにもう一匹加わるとなると、想像するだけで恐ろしいのですが、目の前に放っておいたら確実に良くない状況の子猫をそのままにはしておけず、とりあえず受診だけでもすることにしました。

その辺にあったピュリナワン定期便のダンボールに入れて、行きつけの病院へ。こちらの病院は野良ちゃんだったうちの子を連れて行っても問題はなかったので、予約もせずに連れて行きました。

私「今日は庭で拾った猫を連れてきたんですが、診てもらえますか?」

獣医さん「はい、ダンボールから出してください。」

猫を取り出して、診察台へ

獣医さん「・・・こんなに小さい子ですか?」

私「そうなんです。心配で。」

獣医さん「他には?」

私「この子一匹です。」

獣医さん「ああ、いや、珍しいものに入れてきたなと・・・」

私が入れてきた猫餌のダンボールが大きかったので、大きな猫か子猫数匹かと想像したんでしょうけど、小さいのが一匹しか入っていなかったので拍子抜けしたような感じでした。

動物病院から帰宅した後の様子。

受診の結果、目が開いていなかったのは猫風邪による目ヤニが原因で、首に唾液がたっぷり付いていて、風邪を引いていなかったらお風呂に入れて除去した方がいいとのこと。そして体重は330グラムで性別は小さすぎて不明(のちに女の子と判明)排泄介助と3時間おきの授乳が必要とのことでした。

獣医さんに「飼うんですか?」と聞かれて即答できなかった。

もし、動物病院のツテで授乳ボランティアさんや里親探しを手伝ってくれる人がいたらと考えが浮かんだが、動物ボランティアさんはどこもいつでも定員オーバー状態だろうと思うと切り出せず、しばらくうちで養育することにすると言って病院をあとにした。

私は週が明けたら朝から晩まで、違法に近い長時間勤務が待っている。

しかも冷房が効きにくい職場で、ただでさえ毎年体の不具合が起こる夏となると3時間おきに授乳、排せつなんて管理するのは無理だろう。そもそも家を空ける時間が長いのでミルクをあげられるのは休憩時間だけ。

獣医さんの話では乳歯が生えてきているので、連休中に離乳食になるかもしれないし、排せつも自力で始めるかもしれないので、やってみてと言う。

というわけで、キジトラののりおくんが自分の部屋にしようと企んでいたケージを隔離できる祖母が使っていた仏間にセットして、とりあえずの猫ちゃん住環境を整えた。

 

うちに来て5日程経った頃。

子猫はにこちゃんという名前になった。

名付け親はいつもうちの猫を大切にかわいがってくれる姪っ子。丁度夏休み中で遊びに来て、先住猫ともにこちゃんとも遊んでくれたり、おやつをあげたリと沢山お手伝いしてくれた。

目薬の点眼と抗生物質の投与、ミルクは都度作って与えるが、その日のうちにシリコン製の乳首をかみ切ってしまい、離乳食に切り替えてみたが、食いつきはよくない。

ツイッターでアドバイスを求め、歯があるならと、子猫用パウチを勧められた。

先住猫二匹を育てたロイヤルカナンのムースも食べず、途方に暮れる上、排せつ介助も嫌がる上、一滴も出す様子はなし。

育たなかったらどうしよう?

数時間後、トイレに尿の後を見つける。

排泄介助はいらない?不思議なことに置き餌用に離乳猫用のドライフードを置いておくと減っている。もしかして体重が少ないけど、実は生後一か月は過ぎているのかも?と、ミルクと一緒に離乳食を与えて様子を見ることに。

うんちは翌日の午後に出した。

ドライフードと3時間おきにミルクと離乳食を用意して与えること一週間。

首から膿が出ているので、母が仕事のあとに動物病院へと連れて行ってくれた。

体重は増えていたので一安心。

ミルクの時間は母と分担することで解決しました。

私のパート 午前4時、午前7時、正午(午後1時)、午後7時、午後11時 深夜1時

母のパート 午前9時(10時)、午後4時

一週間もするとエサをぬるま湯でふやかしたものにミルクを混ぜた離乳食を食べるようになり、給餌も4時間おきになりました。

この頃のにこちゃんは、ごはんが終わると自分からケージに戻って寝ていました。

もう、うちの子になってました。里子に出すなんてアイデアは却下です。

首からの膿はうちの庭に連れてきたとき付いたらしく、猫が丁度咥えた跡が傷になっていてその部分が丸く盛り上がって化膿していた。かゆいらしく後ろ足で傷を広げないようにガーゼで保護しています。

この時600グラム程?獣医さんもかなり心配だったのか、3日後にもう一度連れてきてと、かなり大事をとって診てくれた。

その3日後、噛み跡がポッコリ盛り上がって獣医さんが手で少し引っ張ると簡単に取れて痛々しい傷がむき出しになった。その傷も驚異の補修能力で三日もすると随分と小さくなった。

食後に遊ぶことを覚え、ケージに自分から戻ることはなくなったので、時間があるときは眠るまで遊ぶことにした。

一週間後にはかさぶたになり、随分小さくなった。このかさぶたも数日後には勝手に剥がれた。

わかりにくいですが。毛の黒が濃い部分全てが傷でした。

この頃には試しで買ったロイヤルカナンの子猫用パウチを食べるようになったので、一度挑戦して失敗している子猫用ムースに切り替えて与えるとよく食べた。

ドライフードをふやかす心配がなくなり、生後二か月となったので、これを機会にエサの回数も5時間おきにした。

私の睡眠は深夜1時から5時の4時間となり、少し余裕が出てきた。

休み時間に家に戻って授乳や給餌をして、帰宅後は餌をやりながら眠ってしまったりもした。

もちろん、休みの日は朝一番にエサをあげた後はひと眠りして9時のエサの時間は母にお願いしたので、随分眠れた。

遊び疲れるとこんな感じで寝てしまう。この状態になるまでお付き合いします。

この怪我が大きくて、下手すれば致命傷になったかもしれないというのは、獣医さんの様子からうかがえました。

実は私、この子の猫風邪が先住猫に移ってしまわないか心配で、隔離はもちろん、手洗いに隔離部屋に入るときは専用の靴下とロングスカートをエプロン代わりにして着用してました。食器類は煮沸消毒、一日に何度もシャワーを浴び、服を変えたり、ジアエストという次亜塩素水でドアノブや服の消毒までしてました。

獣医さんはそんなことしなくてもいい、それよりこっち(傷)が先!と言っていたのを覚えています。

とても神経質になっていましたが、猫風邪は結局先住猫二匹とも移ってしまいました。

 

最近のにこちゃん。首の傷は少し跡が残りましたが今は包帯のかわりにシュシュをつけてます。年寄りの多い家では黒くて風景に紛れてしまうので目印になります。

エイズ白血病検査も陰性だったので、キジトラののりおさんにワクチンを打った上で合流しました。

先住猫は私が時間になると隔離部屋に行くので、出口で待っていたりと結構寂しい想いをしたのかもしれません。

 

今は3歳の女の子ナッツさんがよい遊び相手のようです。

授乳で大変だった夏休みを終え、なんとなったことに周りの協力(ほとんど母)に感謝しつつも自分の底力に自信をつけることができました。

エサは一日三回になりました。

子猫と母猫用もムースも最後の注文となり、来月から四カ月齢用のパウチに切り替わります。

ちなみに先住猫の風邪は固形物を食べないことから喉が痛かったのではないかと思います。ナッツは3日ほどチュールや金の出汁カップの液体だけをペロペロし、吐き出すような変な咳をしていました。その後感染したらしいのりおさんも同じ症状でしたが、回復も早く免疫の違いを感じました。

というわけで、夏休みのにこちゃんパニックでした。

東京ジャーミイ すごいぜ!


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9月です。

私は子供と関わる仕事をしているので夏休み中は仕事に集中しないと体調を簡単に崩すほど休日が貴重です。そんな日々が終わるのが九月というわけで、久しぶりにおいしいカレーを食べに遠出します!(と言っても東京23区内…千葉から出るだけでも一苦労です。)

いつもなら月一で船堀にあるゴヴィンダスでランチですが、今回は上野駅まで足を延ばして行ったことのない店に行ってみようと思います。

べジキッチン

入り口の玉ねぎがいいね!

カレー好きな人なら絶対知っているジャイナ教徒も喜ぶストイックなお店であるヴェジ・ハーブ・サーガで働いていた方が独立して開業したお店です・・・って入りにくい店構え。

菜食メニューのみのインド料理店とわかっているので、ゴヴィンダスのときと同様、超著せずにドアノブを掴んで入りました。

店の中は薄暗く、たまり場的な雰囲気。ノルウェーだったらオーガニック飲料のみ販売する持ち込み大歓迎なアナーキーが集まるカフェとか、イタリアだったら、反体制派の学生が集まり政治の話とタバコでない植物を吸引するソーシャルセンターと呼ばれる場所で、そこにいる人たちは首にアラファト議長のスカーフを撒いたり、ピアスだらけだったりする。

怖くて店内写真なんて撮れません!

先客は二名、日本人男性一人とインド系の男性一人、モニターでどんなに陽気なインド音楽のPV流していようとここは日常と違う世界に感じます。

メニュー表だよ

ランチメニューは北と南インド両方、そしてカレーチャウミンのセットもあります!

私は折角来たのだからと奮発して、カレー三種にバスマティライスが付いたCセット頼みました。

飲み物はアイスコーヒーを選びましたが、ラッシーやチャイを頼まない私を不思議そうに見て、何度も確認してきました。とりあえずヴィーガンなんで出来るだけ避けられる動物性食材は避けます。

注文を取ってから10分もしないうちに良い香りのカレーたちが到着。

本日のカレーたち

カレーは左から豆腐パニールのメティカレー、ジャガイモと大豆ミートのカレー、べジダンゴのヨーグルトカレーです。

メティカレーは安定のおいしさ、意外とあっさりしていてズッキーニみたいな野菜も入っていました。

ジャガイモと大豆ミートのカレーは、ニンニクが効いていて三つのカレーの中で一番風味が強く、サラダと混ぜて食べました。食べていて“しまった!”と焦るほど、大豆ミートの感触が肉に近かったです。肉を食べなくなって10年以上たつので肉に近い食感の物も拒否反応が起こります。

ジダンゴのヨーグルトカレーは酸味が強く爽やかでした。

どのカレーもそれぞれの風味が違うのでセットで三つ食べられたのは良かったです。ただ、ヴィーガン視点から見てヨーグルトカレーは乳製品が入っているのではないか?という疑問が残ります。

最近食が細くなってきたのですが、このカレーは胃が重たくならず、そしておなかが一杯にならず、もう少し早く着いていたら追加注文で南インドセットを食べていたかもしれません。

10分で完食してお店を出ますが、今日はここから行くところがあるのです!

 

代々木上原に来ました!

駅を出るとすぐ、ノルウェーで見かけるような雰囲気のカフェですが、目的はここではなくて、もっと厳粛で神聖な場です。

 

東京ジャーミイ

代々木上原にある東京ジャーミイです。モスクですよ!

コロナが流行り出してからずっと日本にいるので、異国情緒のあるところに行きたかったのです!上のインド料理屋も異国情緒と言えばそうなんだけど・・・だって居酒屋だったら絶対行かなかった。

11世紀のアラブ・ノルマン様式に代表されるような見事なアーチ、でもこちらには鐘楼の代わりにムスリム様式のミナレットがある。

 


玄関から入ると、丁度お祈りの時間のようで、入り口のある一階の電気は全て消灯となり、数名がモスクのある二階へと上がっていく。信者ではない私がモスクでお祈りを見学するのは遠慮して、玄関入ってすぐの休憩所で30分程待機することにしました。

ネットではデーツとチャイが置いてあるという情報がありましたが、感染症対策でしょうか?ウォーターサーバーから水のみいただけるようでした。

しばらくするとスピーカーからお祈りの声が聞こえてきました。アザーンというやつか?

薄暗い場所でお祈りの声を聞いているとノルウェーでの教会のミサを思い出し、日本にいることを忘れるくらいの異世界感!良い機会なので最近始めた瞑想を行いました。いいね!

電気が再び点灯し、お祈りの終わったようなので私もモスクへと入って行きます。

靴は脱いで上がります。

スカーフで髪の毛を隠し、長袖を着て(更にはロングスカートの下にレギンスを履いて)中に入ると。10人ほどの日本人グループがツアー中の様子。

添乗員らしき人がしきりに私を見ているので、またポンペイ遺跡のときに言われた”グループ行動なので離れて下さい”なんてとびきりの笑顔でバカ丁寧にいわれるのではないかと心配していると、どうやら人数が一人足りないらしく、私がツアーに参加している客の一人か確認していたようだった。大人の団体さんが結構勝手なのはバイトでやってたツアーガイドで十分理解しているので、同情する。

皆が写真に収めたくなるドーム天井。ウ、美しい・・・。

 

アラブ文字の芸術品ともいうべき照明。ガラスのランプも本当に美しくて、11世紀といえども、こんな文化圏に遠征したノルマン人が建築やガラス、陶器にアラブ文化を取り入れたくなった気持ちが今の方が良く分かる。

モスクの美しさは一度その目で見た方が良いので写真はこの辺にしておきます。

ここでコスプレの写真を撮ってはダメです。倫理的に。

 

一階玄関の照明。ガラスが美しい。

 

今日はカレーが軽かったのでお腹が空きました。モスク横のカフェで何か食べますか。

トルコチャイセット・・・飾りです。

カフェの前にあるお部屋でトルコのオヤの見本帳展というビーズの縁飾りの展示があり、とてもかわいかったので写真を撮りまくってしまいました。

トルコのセンスは絶対的に私のものとは違うと思うけど、ビーズの縁飾りはお部屋に欲しいくらいかわいい。

イタリア在住中にシチリアの伝統柄だとか、刺繍だとか、いろいろ見てきたけど、日本人のセンスで切り取ったものが一番かわいいのはよくわかっている。

かわいい・・・ワークショップもやっていたみたいだけど、知っていたら申し込んでいてかも。もちろんこの作品を見た上でのことですが。

トルコランプも使われているモザイクのカラーによって印象が随分違います。上の写真はシルバー系で、落ち着いた雰囲気。

周りの電飾は三角のカサの縁にビーズの飾りが付いています。

焦点が見えにくいところに合ってしまいましたが、電飾のカサはこれです。

 

カフェの窓からモスクを見る。

お腹が空いたのに・・・このカフェはハラルなので、私が食べられるものはありませんでした。バクラバ、プロフィットロール、ピスタチオのケーキが並んでいて、バルカン半島出身のお友だちと20年前に食べたバクラバの思い出をつまみにアイスティーをいただきました。トルココーヒーとか飲んだ方が良かったか?トルコはバルカン半島とも近いことを実感します。

一階にはハラルショップがあるので、覗いてみましたが、気になるのはファラフェルやトルコのパンあたり、食品はほとんどアンビカショップやイスラム横丁で調達できるのでトルコ土産らしきミニ絨毯とかスカーフを見に来たけど、手を出しにくい金額だったので、何も買わずに西葛西まで行ってサモサを買い食いしました。本当にステキな空間だったので、また近いうちに再訪しようと思います。

北インドセットとミタイー

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月一回の贅沢をしに、わざわざ電車に乗ってゴヴィンダスへ。

もちろん、カレー激戦区と言われるうちの近所にもおいしい店はありますが、日本ではまだまだ少ない菜食主義者に対して、野菜料理のみのお店は知っている限りはなく、隣で生き物の亡骸を食べる人がいない空間は貴重で、清々しささえ感じます。

今回は北インドセットが食べたくて平日に突撃訪問。

店の前には自転車が三台駐輪されていました。

中に入るとオバちゃん3人組が、前回私が食べた南インドスペシャルタリーを食べながら楽しそうに会話を。インド料理が地元に根付いている感じ、こういう風景が見たかった!

テンションが上がり気味で着席と同時に注文。

 

北インド スペシャルセット 950円

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セット内容はカレー2種、サラダ、ライス、ラッサム、サモサとナン、そして飲み物。

ナンはお代わり自由だそうです。

前回のドーサに比べて見慣れたヴィジュアル、飲み物は麦茶を選択。

カレー2種は曜日で決まっているので選ぶことはできません。

 

一つはナスとジャガイモののサブジみたいなカレー

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このジャガイモはメイクイーンのようなねっとりした食感で、トロトロのナスとよく合います。

 

もう一つはマターパニールというグリーンピースパニールのカレー

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・・・ヴィーガンですが、この日は特別です。

パニールはフレッシュなモッツアレラチーズに食感も味も似ていて美味しいです。

ナンにも乳製品が入っていると思います・・・。

 

圧巻のヴィジュアル。

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お米は丸い日本米です。バスマティライスが好きなんですが、こってりした北インドカレーにもあの米を合わせるのでしょうか?私はラッサムに浸したりして食べました。

ラッサムには緑の唐辛子がよーく煮込まれてクタクタになったやつがいくつか入っていました。もちろん激辛。

ごはんとラッサムとサラダを混ぜて食べるとおいしかったです。

二種類のカレーはそれほど辛くもなく、ナンとよく合います。

ナンの大きさがそれほどでもなかったので、お代わりを注文、真顔でちょっと怖い店員さんが、嬉しそうにニッコリしてくれたので、お代わりは美味しく食べてる証拠みたいな感じなんですかね?

長年住んでいたナポリでも食堂でおいしいと言うと、無料でお代わりを持ってきてくれたり、食事に招待されたときにお気に入りの料理を多めに自分の皿に盛ると喜んでくれたりと、食べることに対して心が広い人たちがいたことを思い出しました。

ナンとサモサ

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サモサは揚げたてで熱くて持てません。

猫舌なので、全体的に冷ましてからいただきました。

ナンのお代わりをお願いしていると、隣で同じものを食べていた日本人の若い男性にも”あなたもナンお代わり?”と、ついでっぽく聞いていましたが、“いや、ぼくはいいです。”と、とっても丁寧に答えていました。

私は食が細くなってきたので、そんなに食べているつもりではないですが、もしかしたら、このセットを完食するのは実は結構大食いの部類に入るのではないのかと、思いました。

この店は14時を過ぎると前回も来た近所のおっさんが来て、一緒に賄いを食べるらしく、今回はビリヤニっぽいごはんを手の空いた人たちから着席して食べていました。

ホール係の店員さんが宅配から戻ってきたタイミングで会計を済ませ、店を後にしますが、まだドーサが半分以上残っているオバちゃん3人組はおしゃべりに夢中のようでした。

 

さて、西葛西へと向かいますが、折角東京まで来たのだから、荒川沿いを歩きます。

途中小学生の下校と被ってしまい、“明日もトイレで一緒にうんちしようね!”と挨拶して別れる低学年とみられる女子2人組、小学生のトイレ事情はディープで問題が根深いことを思い知らされる。

新川と交差するところにあった櫓。

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土日にしか開放されていないようです。

 

新川沿いは千本桜といって、散歩道として知られているようでした。

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じっくり看板を読みたいところですが、11月ともなると15時で既に日が傾き始めるので、気持ちが焦ります。

 

新川に架かる橋

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向こう岸にある蔵造のような建物は公衆トイレか?

新川を渡って、荒川を目指します。

 

なんかノルウェージャン・ノスタルジーを感じる一角。

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新しい建物と何にもない広いスペース、バルブや堤防に上がる赤い階段に浮輪が何だかノルウェー沿岸部の地方都市を連想させる。もう二年もノルウェーに行っていないので懐かしく感じてしまいます。

しかし、ヤフーブログから知っている人でない限り、どうしてイタリアに15年も住んでいたのに、ノルウェーに郷愁を感じ、インドにリスペクトしているのか理解いただけない部分が多いでしょう?そうです、私は支離滅裂な人間です。

やっと川沿いに出れました。

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ちなみにこちらは中川でした。

荒川は高架橋の向こう側で、あちら側の河原はもっと雑草が生えていて、小さなボートがところどころに見られ、風光明媚です。

暗くなる前に歩きなれた西葛西に着き、いつものインド食材店へと急ぎます。

 

スワガットインディアンバザール

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前回売り切れだったワダミックスと野菜カレーのレトルトも入荷されていて、スパイスやカシューナッツ、ナムキーンというセイボリースナックを購入。

相変わらず、チャイを振舞ってくれますが、今回はパスして、足早に店を出ます、店を出ますが!

店の隣でインドスウィーツを作っている光景が目に入りました。

前はパン屋さんだったのかな?フランス語みたいなパン屋の表示の名残がありました。

そこへ”何にも買わなくていいから、試食して行きな!”と、スワガットのおっさんが出てきて案内してくれました。

インドスウィーツを作っていた店の装飾。

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まだ店というより作業所という感じで、ショーケースもなければ、レジも隣のスワガットで会計という、プレオープンなのかな?

西葛西にはミタイワーラーというオシャレなインドスウィーツの店があるけど、正直甘いもの、特にやたらと甘そうなインドスウィーツに手を出すつもりは全くないので、ミタイワーラーに行こうと思ったことは一度もないのだが、こちらは現地っぽい怪しい雰囲気で放っておけない。

ジャレビー

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”何が食べたい?”と聞いてくれるが、どれも食べたくない。

とりあえず、ジャレビーからどうぞと勧めてくれた。

かんきつ系のシロップと聞いていたが、そんな爽やかさは全くなくて、シロップ漬けのかりんとうという表現がぴったりだと思った。ナポリのストゥルッフォリというクリスマスに食べる粒クッキーを油で揚げて蜂蜜で固めたやつと似ているかもしれない。

興味のある人はこちらをどうぞ↓

Struffoli Fried Honey Balls | What's Cookin' Italian Style Cuisine

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グラブジャムーン

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シロップ漬けの練乳ドーナツです。

 

バルフィだったかな?

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牛乳を練ってナッツを入れたインド風の羊羹、右に見えるのは味違いバージョンらしい。

かけらを皿に盛られてしまったので、食べるとこれ、懐かしい味がする。

あれです!あの味です!大晦日ナポリで食べた激甘のあれ!

シチリア菓子のカッサータ!

リコッタチーズにこれでもかって程砂糖を入れて、砂糖漬けのオレンジピールとチェリーとチョコチップを入れたやつです。

最近では日本でもコンビニで日本人向けバージョンが売っている情報があるので、画像は入れませんが、カッサータが大好きならバルフィもきっとおいしいと思うでしょう。

 

謎の実家感

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正月準備をしているように見えるが、グラブジャムーンとピンクの未知なお菓子。

 

6種盛り合わせも販売中。

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バルフィは6スライスで480円でした。

インド菓子を目的を持って訪問したおばちゃんは子どもがインド旅行中に食べておいしかったと言っていたので買いに来たという。

店には3人の職人さんがいたが、オバちゃんの質問攻めに困っていたようで食材名を少々ヒンディー語で知っている私がしばし間に入るが無視された。

・・・とはいえ、見たことのないもの、食べたことのないもの、インド菓子職人さんたちと少し話せて、とても楽しかったのでサモサを買うことにした(昼間ゴヴィンダスで食べたけどね)。

ここではサモサも一つ100円で売っています!

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お会計は隣のスワガットのレジでということで、サモサを持ってオッサンの下に戻ると、“ありがとー!”と言いながらニコニコで見送ってくれた。

家に帰ってインド菓子をネットで調べてみたところ、写真右の黄色い丸いものはヒヨコマメの粉を練っているらしく、もしかしたらヴィーガンの私でも食べられたのかもと思いました。

ついでにこのサモサ、青唐辛子がめちゃめちゃ入っていて、と~っても辛くて美味しかったです。

アンビカで売っている“パンジャビサモサ”に味が似ているかもしれない。

配車か電車か一日中徒歩か?江戸川区散歩


www.youtube.com

 

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今日は以前予言した通り、ゴヴィンダスでドーサを食べ、遠回りで西葛西へ食材を買いに行ったのです!

 

野菜で作るインド料理の店!いいね!!

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13時半頃に着くと既に3組程の客がいて、昔インド旅行した思い出のあるおじさん一人とスーツ姿の大人男子二人、私の横にはインド人女性と日本人女性の二人がいました。

日印女性二人組の会話が良く聞こえるのでBGM程度に聞き流していましたが、辛くて食べられないカレーを残す日本女性と楽勝と食べるインド女性、日本の文化が好きで茶道をやっているとか、お花見がしたいとかたわいない話をしていましたが、何やら面白そうな話題が・・・

“うちの二番目の子、お昼ほとんど手を付けないって先生に言われたけど、多分その時食べたくなかっただけだと思う。子どもの食べられる献立を考えるから好物を教えてほしいなんて言うけど、家では食べてるし、そこまで心配する必要あるかな?”

”子供って肉ばかり食べたがるでしょ?バランスよく食べさせなくちゃ、これ(野菜)食べたら、こっち(肉ORデザート)もいいよって私は言ってる。”

”子どもはまだ食材の好き嫌いをする時期じゃないから、うちの子は何でも食べる、むしろ肉は食べさせないから、量を食べさせるように気をつけてる。”

この辺りで二人の間に少し気まずい空気が流れましたが、日本人女性が大人なので、上手に話題を変えていました。

・・・日印の子育てあるあるですかね?

べジ家族は学校給食はアレルギー対応的に肉なしメニューを出してもらえてるんでしょうか?私も法事や会食で食べるものの心配をしてますが、アレルギーではないので好き嫌いをしているわがままな奴扱いです。

 

そうしている間にシェフが焼き上げた大きなドーサのスペシャルタリー¥950が到着。

選べるドリンクは麦茶です。

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これが運ばれてくるとスーツ男子二人がこちらを見ながらつぶやき始める。

”マジかよ?!”

“でかくね?あれ一人で食べるんだよね?!”

ってくらい大きなドーサです!

ポテトマサラ入りのドーサです!

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初めてのドーサはほんのり甘くてクリスピーな薄い部分としっとりした厚めの部分が楽しめる、昔よく作った少し焼き過ぎたクレープのような味わい。

お腹が一杯になると警告を受けつつも美味しくて、気が付いたら半分食べ終わってました。

セット内容は上左からサラダ、日本米、トマトチャツネ、ココナッツチャツネ、下左ラッサム、ワダ、サンバル、そしてアプラムという南インドのパパド。

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前回苦手な味だったサンバルも今日は辛くて美味しかった。私は辛いもの好きでカレーと言えば一番辛いレベルを頼むくらい辛いものになれているのに、これは辛い!・・・からココナッツチャツネがおいしい。

ラッサムの酸味もいい感じだけど、中から唐辛子が一本出てくる。野菜のかけらがチラホラ、沈殿しているホールスパイスが苦い。

ワダは外はさっくり、中はふわふわ、もう自分で作るのはやめようかと思う程。

ドーサの中身のポテトマサラも辛くて唐辛子が5本は出てきたろうか?

私が辛いというのだから、結構な辛さだと思う。

近くに座っていた日本人女性は残していた。

食べているとランニングに半ズボンのおっさんが店に来る。

毎日荒川を散歩するのが日課的なおっさんは見た目とは裏腹に不動産業を営んでいるらしく、お店の賄いに誘われたのか、スタッフたちと食事を始めた。

”かっら~!辛い、辛いよ、こんなの毎日食べてるの?”というのが、おっさんの第一声だった。

そばや酒のつまみに七味唐辛子を乱用しているように見えるが、そんなおっさんも辛いと叫ぶくらいここのカレーは辛いらしい。

その後、ナンをちびちび食べていたのが印象的だ。

トウガラシ以外は完食したので、会計を済ませて船堀タワーへと向かいます。

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無料で展望台へ行けるってすごくないですか?

一階の一部はワクチン接種会場に使われていました。

エレベーターで7階へ、そこから展望台エレベーターに乗り換えるのですが、なんと!10月4日から年末までリニューアルのため閉鎖中とのこと。残念。

その後、スワガットインディアンバザールに行く予定ですが、時間に余裕があるので荒川を越えてみようと思います・・・な~んて野心を出したばかりにここから電車で千葉に帰るまで一度も座れませんでした。

西葛西橋だったか?

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一度渡った荒川をこの橋を使って戻ります。

電車で一度西大島まで行き、そこから徒歩で戻ってきたのですが、今まで何度も電車で渡った荒川が、こんなに広くて怖い川だったことを知らずにいました。

結構な川幅があって、15分くらいかけて渡りました。

車と自転車が往来する橋の上はそよ風が吹いていて、川を見たら吸い込まれてしまうのではないかと心配、この橋を渡るまでは泳ぎたいとさえ思っていたのに。

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自然の驚異を感じつつも、黄色い花を咲かせている外来種の雑草がとてもきれい。小舟が停泊している様子もイタリアの海辺を思い出してノスタルジック。

無事に江戸川区の看板が見え、少し歩いたら見覚えのある道に出たので一安心、ではスワガットインディアンバザールへ向かいます。

 

スワガットインディアンバザール

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今回は前回購入したワダミックスの再購入とパプリカパウダー、フェンネルシード、ハルディラム社のナムキーン(スパイスが効いている袋スナック)、あとはめぼしいものがあったらと思い、お店に入ると店員さんがユーチューブでおなじみのガヤ出身お兄さんではなくオッサンでした。オーナーさん?レジのところにパソコン置いてユーチューブ鑑賞中。

奥では野球帽(読売ジャイアンツではない)を被った見るからに若いお兄さんがカシューナッツの袋詰めをしていた。とても親切で、しゃがんで商品を見ていると、その商品の箱を持ち上げて見やすいところに置いてくれたりしました。

お目当てのワダミックス

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・・・品切れ中。

せめて違う会社の同じような商品はないだろうかと探すが、この店のインスタントはほとんどがこのメーカーで、代わりの商品は見当たらず、本日は何だか上手くいかない。

レジのオッサンに聞くとこのメーカーは輸入が大変で時間が掛かると言っていた。

今回はスパイスに交じってこんなのも購入。

神様ステッカー

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殺戮と破壊の神カーリー、興味のある人は下のリンクからどうぞ!

カーリー - Wikipedia

 

もう一枚、印刷がすごいズレている。

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こっちはシヴァ神かな?

周りにある仏具のようなイラストが気になる。

ステッカーは小さいものが一枚50円のようです。

この前訪問したドン・ボスコ社並の価格ですが、教皇シールと違って買ってしまってから少し後悔しています。

だって、よく見たら怖い。

レジのオッサンはファンキーでやはり話しかけてきた。

インドにはコロナで二年帰っていないとか、インドに行ったことのない私が何故これまでにインドに魅了されるのかとか、いわゆる世間話。

今回はチャイも味見しました。

このお店のチャイはカルダモンが効いていて私好みの味です。って、こんなことしてるから聞きたいことがあったのに忘れてしまった!

10月といえば、インドのお祭りディワリがあるんですよ!

今年は行われるのか聞きたかったのに。

その後、アンビカショップへ行くと、日本人のオッサンがレジにいて、ディワリについて聞いたら11月にあると言っていたが、イベント自体は顔にペイントするくらいで代々木のナマステインディアに行った方が楽しいよと言われた。

こちらのオッサンもファンキーで蔵前にあるアンビカショップにも行ってみてと言うが、新大久保は女性が一人で入っていける雰囲気ではないと言っていた。確かに、新大久保はイスラム横丁に行くとわかるあの女性一人で買い物できない国の雰囲気を感じる。

アンビカショップはサモサの冷凍食品もあるし、あまり怪しい雰囲気がないのでハードルが低い上、賞味期限が90日を切ると値引きセールの棚に置いてくれるし、歯磨き粉やシャンプー類も少しだけど扱っていてゆっくり見れるのでインド食材をちょっと見たい人にはおすすめです。

でも金額で言ったらスワガットインディアンバザールが一番安いと感じました。

カレーのレトルトも250円から揃えているので、他からしたら50~100円も安いです。

次に西葛西に行くのはディワリのときかな?

それまでワダの禁断症状が出ませんように。

禁断の扉 ニルワナム

近所のインド・ネパール料理屋で満足していた私を目覚めさせてしまったのは、ニルワナムという東京に数店舗あるお店でした。

ニルワナム 有明

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インド人が選ぶ日本で一番おいしいインドカレー店、第二位の店ということで姉から誘われて行くことに。

有明店はオタク大集合のコミケが開催される東京国際展示場(だったか?)があるので、馴染みのある駅ではありますが、イベントの規模が大きいのにこの店で飲食していたのは日本在住インド人らしき家族連れが数組(10人くらいの大家族もいた)のみと記憶している。

姉はお米で食べる南インドカレーに興味があり、名古屋に行った際はエリックサウスというお店で食べたが、期待値が高すぎたのかネット上での評価程おいしい感じではなかったので、野菜か豆のカレーを食べられればいいという諦め感とインド人が選ぶ店という期待が半々くらいで向かった。

カタカナ表記が嬉しい、この日のメニュー

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聞いたことがない料理が沢山ありますが、躊躇することなく入っていきます。

店内は日本のオシャレな元イタリア料理店風、ワインが置いてあったであろう棚があったのそう思ったけど、どうかな?

お店の人は南アジア系の方々で、日本語はちょっと怪しい。

席に着いてすぐに持ってきたのがこちら。

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パニプリとウッタパムですが、当時の私は何も知らず、味わいもせずに口に放り込んだ記憶があります。パニプリの水が酸っぱくてインパクトが強く、ウッタパムはあまり印象に残っていません。

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この日は手前にあるお米、グリーンピース・プラオがとてもおいしくて、何度も(3回)お代わりしました。

カレーはアルー・バッジというジャガイモのカレーとサンバルがベジタリアン向けでした。そして初めて食べたワダに感動。

私のワダ探しの旅はここから始まりました。

ゴマ入りのアチャールもごはんに合うのでいくらでも食べられそうでした。

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量産したいワダ、ウラド豆を発酵させて作る揚げ物、メドゥ・ワダというらしい。

味は少しおから入りドーナツでちょっぴり香ばし豆味・・・って上手く表現できない繊細ですぐに忘れるおいしさがまた欲しいと湧き上がらせるコーラのような中毒性があります。

こちらはノンべジの姉のお皿。

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揚げたチャパティも美味しかった。

デザートはマイソール・パックだったかな?

インドスウィーツは乳成分入りが多く、砂糖を砂糖で練るイメージがあるので止めておきましたが、甘いもの好きの姉は2つも食べて後悔していた。

練乳と砂糖を練ってちょっと焼いたクッキーみたいなやつと言っていました。

 

ニルワナム有明店はこんなオシャレなビルの中にあります。

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ビルのテナントには花屋さんと美輪明宏やお蝶婦人が御用達といった感じのコッテコテロココ調高級家具の店(正反対の店がイケア)が入っていますが、誰もいない・・・ニルワナムには文化が違う国から来た人たちしかいないという異世界感たっぷりの会場でした。

余りに美味しかった料理が忘れられず、その半年後に行ったら有明店は見当たらない!看板も案内板にも名前がなかった!やっぱり私たちは異世界に行っていたのか?なんて興奮していましたが、銀座店に移転したということが分かりがっくり・・・しかも、現在は有明店も復活しています。と、いうわけで、有明店は異世界ではなく、現実にあります。

 

有明店がしばらくなかったので、その間に虎ノ門店を訪問。

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東京に用事があるときは必ずスケジュールに組み込めるように調整している。

 

この日のメニューは・・・

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前日にメニューがフェイスブックで発表されるので、参考にしながら予定を組みます。水曜日はビリヤニの日だったかな?べジビリヤニを楽しみにしてました!

 

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虎ノ門のお店は地下にあるのでとっても暗いです。

地下鉄のホームから改札を出て地上に出るまでの通路に入り口があり、もちろん、地上からも階段を降りて行くことができますが、どっちもちょっとわかりにくい。

こちらは日本人客ばかり。

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ムングダルのサラダやケララ・パロタ、べジ・マパス、コールスローと勘違いして取ったヨーグルトサラダ(すみません)、ワダ&サンバル。

パロタは出来たてではなかったので、固くなっていました。

ビリヤニの日でないときのお米は日本のお米なので、長粒米が食べたいならビリヤニデーを狙いたいが、ここはベジタリアン専門ではないので、肉入りビリヤニに当たらぬよう、メニューのチェックは重要。

 

サンバル&ワダ

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一番のお目当てはこの二品。南インド料理が専門でないと食べられないのが残念。

 

デザートはマンゴー・フィリニ

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こっちはココナッツミルクなので美味しくいただきました。タピオカが入っていたかな?

東京に出ると地下鉄のお世話になるので、虎ノ門店が一番アクセスがよく何度か行ってみたけど、有明店で食べたとき程の感動はなかったな。

昼間なのに窓がなく、暗いお店の雰囲気があまり好きではないのが一つあるだろうか?

 

ニルワナムを知ってしまった私は南インドカレーと日本のインド・ネパール料理店で出されるカレーを区別してしまうようになってしまった。どっちも美味しいですが、現在のブームは南インドのワダ&サンバルです。

 

ついでに、南インドの魅力を十分に伝えきれなかったエリックサウスの写真を少々。

エリックサウスのベジタリアンターリー

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今思うと南インドのカレーセットが豪華にそろっている、ヨーグルトはカレーが苦手な姪っ子のおやつに上げました。

パパドの下にはバスマティライスが隠れていますが、ターメリックライスも付いてくる。

 

姉が頼んだチキンビリヤニ

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べジではなので、味見もしませんでしたが、期待していたよりおいしいものではなかったそうです。

メニューはインドなのに、お店が小奇麗で雰囲気がおしゃれ、タピオカの店か?!と言う感じでインド感なし。インドの風景が壁紙に使われていたらしいが、カフェっぽいインテリアだった記憶しかない。

精神的なことですが、食べていてワクワクしない店というのかな?味覚まで影響するとは思わないけど、やっぱりお店の雰囲気は大事です。

というわけで、絶対に美味しいはずのエリックサウスなのに、私を異世界に連れて行ったのはニルワナムのワダ&サンバルでした。

・・・ゴヴィンダスを知ってしまった今の私はブッフェに動物が上がっていることで、なんとなく食事を摂りにくくなってしまいました。

サンバルがおいしいのはニルワナムだけど、その裏側にはチキンなんちゃらとかエッグなんちゃらが並んでいると想像するだけで、あまり行きたいという気分にさせなくなったな~。

 

・・・そのうちクリシュナ寺院のイベントに参加して、菜食メニューをいただきたい。