近所のインド・ネパール料理屋で満足していた私を目覚めさせてしまったのは、ニルワナムという東京に数店舗あるお店でした。
ニルワナム 有明店
インド人が選ぶ日本で一番おいしいインドカレー店、第二位の店ということで姉から誘われて行くことに。
有明店はオタク大集合のコミケが開催される東京国際展示場(だったか?)があるので、馴染みのある駅ではありますが、イベントの規模が大きいのにこの店で飲食していたのは日本在住インド人らしき家族連れが数組(10人くらいの大家族もいた)のみと記憶している。
姉はお米で食べる南インドカレーに興味があり、名古屋に行った際はエリックサウスというお店で食べたが、期待値が高すぎたのかネット上での評価程おいしい感じではなかったので、野菜か豆のカレーを食べられればいいという諦め感とインド人が選ぶ店という期待が半々くらいで向かった。
カタカナ表記が嬉しい、この日のメニュー
聞いたことがない料理が沢山ありますが、躊躇することなく入っていきます。
店内は日本のオシャレな元イタリア料理店風、ワインが置いてあったであろう棚があったのそう思ったけど、どうかな?
お店の人は南アジア系の方々で、日本語はちょっと怪しい。
席に着いてすぐに持ってきたのがこちら。
パニプリとウッタパムですが、当時の私は何も知らず、味わいもせずに口に放り込んだ記憶があります。パニプリの水が酸っぱくてインパクトが強く、ウッタパムはあまり印象に残っていません。
この日は手前にあるお米、グリーンピース・プラオがとてもおいしくて、何度も(3回)お代わりしました。
カレーはアルー・バッジというジャガイモのカレーとサンバルがベジタリアン向けでした。そして初めて食べたワダに感動。
私のワダ探しの旅はここから始まりました。
ゴマ入りのアチャールもごはんに合うのでいくらでも食べられそうでした。
量産したいワダ、ウラド豆を発酵させて作る揚げ物、メドゥ・ワダというらしい。
味は少しおから入りドーナツでちょっぴり香ばし豆味・・・って上手く表現できない繊細ですぐに忘れるおいしさがまた欲しいと湧き上がらせるコーラのような中毒性があります。
こちらはノンべジの姉のお皿。
揚げたチャパティも美味しかった。
デザートはマイソール・パックだったかな?
インドスウィーツは乳成分入りが多く、砂糖を砂糖で練るイメージがあるので止めておきましたが、甘いもの好きの姉は2つも食べて後悔していた。
練乳と砂糖を練ってちょっと焼いたクッキーみたいなやつと言っていました。
ニルワナム有明店はこんなオシャレなビルの中にあります。
ビルのテナントには花屋さんと美輪明宏やお蝶婦人が御用達といった感じのコッテコテロココ調高級家具の店(正反対の店がイケア)が入っていますが、誰もいない・・・ニルワナムには文化が違う国から来た人たちしかいないという異世界感たっぷりの会場でした。
余りに美味しかった料理が忘れられず、その半年後に行ったら有明店は見当たらない!看板も案内板にも名前がなかった!やっぱり私たちは異世界に行っていたのか?なんて興奮していましたが、銀座店に移転したということが分かりがっくり・・・しかも、現在は有明店も復活しています。と、いうわけで、有明店は異世界ではなく、現実にあります。
東京に用事があるときは必ずスケジュールに組み込めるように調整している。
この日のメニューは・・・
前日にメニューがフェイスブックで発表されるので、参考にしながら予定を組みます。水曜日はビリヤニの日だったかな?べジビリヤニを楽しみにしてました!
虎ノ門のお店は地下にあるのでとっても暗いです。
地下鉄のホームから改札を出て地上に出るまでの通路に入り口があり、もちろん、地上からも階段を降りて行くことができますが、どっちもちょっとわかりにくい。
こちらは日本人客ばかり。
ムングダルのサラダやケララ・パロタ、べジ・マパス、コールスローと勘違いして取ったヨーグルトサラダ(すみません)、ワダ&サンバル。
パロタは出来たてではなかったので、固くなっていました。
ビリヤニの日でないときのお米は日本のお米なので、長粒米が食べたいならビリヤニデーを狙いたいが、ここはベジタリアン専門ではないので、肉入りビリヤニに当たらぬよう、メニューのチェックは重要。
サンバル&ワダ
一番のお目当てはこの二品。南インド料理が専門でないと食べられないのが残念。
デザートはマンゴー・フィリニ
こっちはココナッツミルクなので美味しくいただきました。タピオカが入っていたかな?
東京に出ると地下鉄のお世話になるので、虎ノ門店が一番アクセスがよく何度か行ってみたけど、有明店で食べたとき程の感動はなかったな。
昼間なのに窓がなく、暗いお店の雰囲気があまり好きではないのが一つあるだろうか?
ニルワナムを知ってしまった私は南インドカレーと日本のインド・ネパール料理店で出されるカレーを区別してしまうようになってしまった。どっちも美味しいですが、現在のブームは南インドのワダ&サンバルです。
ついでに、南インドの魅力を十分に伝えきれなかったエリックサウスの写真を少々。
エリックサウスのベジタリアンターリー
今思うと南インドのカレーセットが豪華にそろっている、ヨーグルトはカレーが苦手な姪っ子のおやつに上げました。
パパドの下にはバスマティライスが隠れていますが、ターメリックライスも付いてくる。
姉が頼んだチキンビリヤニ
べジではなので、味見もしませんでしたが、期待していたよりおいしいものではなかったそうです。
メニューはインドなのに、お店が小奇麗で雰囲気がおしゃれ、タピオカの店か?!と言う感じでインド感なし。インドの風景が壁紙に使われていたらしいが、カフェっぽいインテリアだった記憶しかない。
精神的なことですが、食べていてワクワクしない店というのかな?味覚まで影響するとは思わないけど、やっぱりお店の雰囲気は大事です。
というわけで、絶対に美味しいはずのエリックサウスなのに、私を異世界に連れて行ったのはニルワナムのワダ&サンバルでした。
・・・ゴヴィンダスを知ってしまった今の私はブッフェに動物が上がっていることで、なんとなく食事を摂りにくくなってしまいました。
サンバルがおいしいのはニルワナムだけど、その裏側にはチキンなんちゃらとかエッグなんちゃらが並んでいると想像するだけで、あまり行きたいという気分にさせなくなったな~。
・・・そのうちクリシュナ寺院のイベントに参加して、菜食メニューをいただきたい。