逆光にしてしまう程の大迫力な赤ちゃん猫セット。
今回は備忘録の長文です。
猫を拾ったら、どんなことが?という人が読んだら役に立つか?
前回もお伝えしましたが、私は子どもと関わる仕事をしているので7,8月は体調管理が必要です。
な・の・に・・・・!
夏休み直前の三連休で子猫を拾ってしまいました。
その日は朝から子猫の泣き声が聞こえていました。
近所の猫ちゃんが生んだ子でしょう、その子が何故かうちの庭にいるんですよ!
見かねて出て行くと、這って私の方へ歩いてくるではありませんか!
目が開いていないので、とりあえず動物病院に連れて行くとこにしました。
うちには既に二匹の猫がいます。
キジトラの子は近所で保護され、里親を探していた人からお迎えし、灰色の長毛の子は庭をウロウロしていたところ、家に強制的に上がってもらいました。
この二匹は手が掛からない方ではありますが、自分のことすらまともに出来ない私が精一杯の努力で育てております。それにもう一匹加わるとなると、想像するだけで恐ろしいのですが、目の前に放っておいたら確実に良くない状況の子猫をそのままにはしておけず、とりあえず受診だけでもすることにしました。
その辺にあったピュリナワン定期便のダンボールに入れて、行きつけの病院へ。こちらの病院は野良ちゃんだったうちの子を連れて行っても問題はなかったので、予約もせずに連れて行きました。
私「今日は庭で拾った猫を連れてきたんですが、診てもらえますか?」
獣医さん「はい、ダンボールから出してください。」
猫を取り出して、診察台へ
獣医さん「・・・こんなに小さい子ですか?」
私「そうなんです。心配で。」
獣医さん「他には?」
私「この子一匹です。」
獣医さん「ああ、いや、珍しいものに入れてきたなと・・・」
私が入れてきた猫餌のダンボールが大きかったので、大きな猫か子猫数匹かと想像したんでしょうけど、小さいのが一匹しか入っていなかったので拍子抜けしたような感じでした。
動物病院から帰宅した後の様子。
受診の結果、目が開いていなかったのは猫風邪による目ヤニが原因で、首に唾液がたっぷり付いていて、風邪を引いていなかったらお風呂に入れて除去した方がいいとのこと。そして体重は330グラムで性別は小さすぎて不明(のちに女の子と判明)排泄介助と3時間おきの授乳が必要とのことでした。
獣医さんに「飼うんですか?」と聞かれて即答できなかった。
もし、動物病院のツテで授乳ボランティアさんや里親探しを手伝ってくれる人がいたらと考えが浮かんだが、動物ボランティアさんはどこもいつでも定員オーバー状態だろうと思うと切り出せず、しばらくうちで養育することにすると言って病院をあとにした。
私は週が明けたら朝から晩まで、違法に近い長時間勤務が待っている。
しかも冷房が効きにくい職場で、ただでさえ毎年体の不具合が起こる夏となると3時間おきに授乳、排せつなんて管理するのは無理だろう。そもそも家を空ける時間が長いのでミルクをあげられるのは休憩時間だけ。
獣医さんの話では乳歯が生えてきているので、連休中に離乳食になるかもしれないし、排せつも自力で始めるかもしれないので、やってみてと言う。
というわけで、キジトラののりおくんが自分の部屋にしようと企んでいたケージを隔離できる祖母が使っていた仏間にセットして、とりあえずの猫ちゃん住環境を整えた。
うちに来て5日程経った頃。
子猫はにこちゃんという名前になった。
名付け親はいつもうちの猫を大切にかわいがってくれる姪っ子。丁度夏休み中で遊びに来て、先住猫ともにこちゃんとも遊んでくれたり、おやつをあげたリと沢山お手伝いしてくれた。
目薬の点眼と抗生物質の投与、ミルクは都度作って与えるが、その日のうちにシリコン製の乳首をかみ切ってしまい、離乳食に切り替えてみたが、食いつきはよくない。
ツイッターでアドバイスを求め、歯があるならと、子猫用パウチを勧められた。
先住猫二匹を育てたロイヤルカナンのムースも食べず、途方に暮れる上、排せつ介助も嫌がる上、一滴も出す様子はなし。
育たなかったらどうしよう?
数時間後、トイレに尿の後を見つける。
排泄介助はいらない?不思議なことに置き餌用に離乳猫用のドライフードを置いておくと減っている。もしかして体重が少ないけど、実は生後一か月は過ぎているのかも?と、ミルクと一緒に離乳食を与えて様子を見ることに。
うんちは翌日の午後に出した。
ドライフードと3時間おきにミルクと離乳食を用意して与えること一週間。
首から膿が出ているので、母が仕事のあとに動物病院へと連れて行ってくれた。
体重は増えていたので一安心。
ミルクの時間は母と分担することで解決しました。
私のパート 午前4時、午前7時、正午(午後1時)、午後7時、午後11時 深夜1時
母のパート 午前9時(10時)、午後4時
一週間もするとエサをぬるま湯でふやかしたものにミルクを混ぜた離乳食を食べるようになり、給餌も4時間おきになりました。
この頃のにこちゃんは、ごはんが終わると自分からケージに戻って寝ていました。
もう、うちの子になってました。里子に出すなんてアイデアは却下です。
首からの膿はうちの庭に連れてきたとき付いたらしく、猫が丁度咥えた跡が傷になっていてその部分が丸く盛り上がって化膿していた。かゆいらしく後ろ足で傷を広げないようにガーゼで保護しています。
この時600グラム程?獣医さんもかなり心配だったのか、3日後にもう一度連れてきてと、かなり大事をとって診てくれた。
その3日後、噛み跡がポッコリ盛り上がって獣医さんが手で少し引っ張ると簡単に取れて痛々しい傷がむき出しになった。その傷も驚異の補修能力で三日もすると随分と小さくなった。
食後に遊ぶことを覚え、ケージに自分から戻ることはなくなったので、時間があるときは眠るまで遊ぶことにした。
一週間後にはかさぶたになり、随分小さくなった。このかさぶたも数日後には勝手に剥がれた。
わかりにくいですが。毛の黒が濃い部分全てが傷でした。
この頃には試しで買ったロイヤルカナンの子猫用パウチを食べるようになったので、一度挑戦して失敗している子猫用ムースに切り替えて与えるとよく食べた。
ドライフードをふやかす心配がなくなり、生後二か月となったので、これを機会にエサの回数も5時間おきにした。
私の睡眠は深夜1時から5時の4時間となり、少し余裕が出てきた。
休み時間に家に戻って授乳や給餌をして、帰宅後は餌をやりながら眠ってしまったりもした。
もちろん、休みの日は朝一番にエサをあげた後はひと眠りして9時のエサの時間は母にお願いしたので、随分眠れた。
遊び疲れるとこんな感じで寝てしまう。この状態になるまでお付き合いします。
この怪我が大きくて、下手すれば致命傷になったかもしれないというのは、獣医さんの様子からうかがえました。
実は私、この子の猫風邪が先住猫に移ってしまわないか心配で、隔離はもちろん、手洗いに隔離部屋に入るときは専用の靴下とロングスカートをエプロン代わりにして着用してました。食器類は煮沸消毒、一日に何度もシャワーを浴び、服を変えたり、ジアエストという次亜塩素水でドアノブや服の消毒までしてました。
獣医さんはそんなことしなくてもいい、それよりこっち(傷)が先!と言っていたのを覚えています。
とても神経質になっていましたが、猫風邪は結局先住猫二匹とも移ってしまいました。
最近のにこちゃん。首の傷は少し跡が残りましたが今は包帯のかわりにシュシュをつけてます。年寄りの多い家では黒くて風景に紛れてしまうので目印になります。
エイズ、白血病検査も陰性だったので、キジトラののりおさんにワクチンを打った上で合流しました。
先住猫は私が時間になると隔離部屋に行くので、出口で待っていたりと結構寂しい想いをしたのかもしれません。
今は3歳の女の子ナッツさんがよい遊び相手のようです。
授乳で大変だった夏休みを終え、なんとなったことに周りの協力(ほとんど母)に感謝しつつも自分の底力に自信をつけることができました。
エサは一日三回になりました。
子猫と母猫用もムースも最後の注文となり、来月から四カ月齢用のパウチに切り替わります。
ちなみに先住猫の風邪は固形物を食べないことから喉が痛かったのではないかと思います。ナッツは3日ほどチュールや金の出汁カップの液体だけをペロペロし、吐き出すような変な咳をしていました。その後感染したらしいのりおさんも同じ症状でしたが、回復も早く免疫の違いを感じました。
というわけで、夏休みのにこちゃんパニックでした。