ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

オスロ・サバイバルあるある

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サンドイッチ作成中。

胚芽パンにチーズとハムとマヨネーズを挟みます。
って、誰に作ってるの?

薬物依存症の人たちとコミュニケーションをとるための口実に
サンドイッチやチョコバー、果物、ココアを用意しているんです。

そういう崇高な行為はもちろん、カトリック青年団のボランティアによる
“スープと友情”活動です。

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毎度お世話になる教会施設、マリア・ゴード館の台所で
去年もあったピエトロ君もいます。
サンドイッチは全部で30食を用意し、
依存症の方々がいる川沿いから中央駅北側を歩き回りつつ
サンドイッチを渡しながら、会話を期待します。

・・・依存症の方々に気を使って、カメラを持って行くのを禁じられたため、
写真には撮れませんでした。
私は薬物依存症という人とはホスピタル以外で接したことはなかったのですが、
気を付けて見ていれば、こんなにも道端にいたのだと驚き、
注射器を使ってタイムリーに薬物摂取している場面も見てしまって、
ショックを受けました。
この日のお手伝いで、薬物依存症者はチョコレートなどのスウィーツが好きだ
ということもわかりました。
ボランティアの主催者であるフロールは
私に何度もありがとうと言っていたのが印象的で、
カミッラがみんなと言い争いをしないなら、また参加したいなと思いました。
(小学生の絵日記風に)

薬物依存症の人たちに危険を感じることはなかったですが、
むしろ差し入れを素直に受け入れて喜んでくれるので
用意したこっちが嬉しいくらい・・・
カミッラは以前お金をだまし取られたとか言って、ケンカ腰だったので
周りから取り押さえられ、道中ずっと大声で言い争い、
依存症の人よりずっと危険な感じがした。

さて、ボランティア活動で自己満足した私は、
この後、カミッラとキャンプが待っています。

この日は既に8時過ぎまでボランティアをしたんだから、
キャンプは翌日に回して欲しかった。
今回も予定がてんこ盛りすぎる・・・。

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時刻は午後8時、5月なんで、まだ日がありますが、
キャンプをするのに、こんな遅い時間に街を出ますかね?!

地下鉄で終点の一つ手前の駅で降り、
そのままハイキングコースへと入って行きます。
私たちも野営するので、寝袋などのキャンプ用品をバックパックに詰めて
大荷物で森へと入っていきました。

雪や氷こそなかったものの、木々の間の獣道や崖ギリギリの歩道を
一時間くらい歩いたところで、私の足は上がらなくなりました。
いつもながら、行動の終点が見えないまま体力の限界を迎えると挫けます。
重たい水や食料を持っているのは私なので、
途中で戻ろうかと本気が考え始めた頃、頂上が見えました。

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頂上は岩がむき出しになっているので、
そこに簡易的な休憩所とグリルが設置されています。

カミッラは寝袋準備中、
・・・ここで一泊します。本気で!!

山に登る前、足りなくなったら一番困る水だけを買うつもりが、
この晩に本当に必要ではなさそうな食材まで買ったので
荷物は重く、手提げに持って山登りというのが辛かった。
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水は沸かしてお茶を飲むのに使うというが、
2人で2リットルでは不安・・・、
まあ、足りなくなったら山を下りればいいだけだけど。


ソーセージをグリルするカミッラ。
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火はマッチで起こしましたが、木は道端で拾った木材を燃やしました。
オスロ繁華街のゴミ箱から、ここまで持ってくる必要って本当にあったか?
で、グリルの上のソーセージなんですが、
昭和のタコさんウィンナー的に赤いんですよ!
添加物にうるさいカミッラに確認はしましたが、
本人が食べるというので、止めません。
私には薬物依存症に配りきれなかったサンドイッチのパンがあるので
しかも、スペシャルにチーズもあるし、
脳内麻薬が巡って満腹です。

グリルの火を見ながら、一年分のおバカな話をしていると、
時刻は11時近くなっていて、街の灯りが見え始めた。
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時間を確認したカミッラは、寝る時間をとっくに過ぎていると言って
準備に入り、私も時差の関係で眠かったので
防寒対策をして寝袋にはいりました。

・・・って眠れるか?!

キャノンの一眼レフカメラも、クレジットカードもある上、
間抜け面の弱そうな東洋人ですよ、
強盗でも出たら、どうしますか?!

日はどんどん落ちて、真っ暗になりました。
夏至までまだ一か月あるので、3時くらいまではきちんと夜です。
冬なら雪で少しは明るいだろうに・・・

耳をすませば、フクロウさんだけじゃなくて、レディーガガまで歌っている。
割と近いところに若者の集団がいるってことですよ!

寝袋に貴重品を隠し、遠くの街の灯りを見ながら
ガタガタ震えてると、カミッラの夢遊病が!!
むっくりと起き上がり、寝袋から這い出して
“寒い”と言ってから、テーブルに置いておいた水を飲み干してしまいました。
私の目覚めの水であり、膀胱炎対策の水でもあり、
今は寒いが、山を下りるまでに必ず大量の汗をかくことも予想して
買っておいたのに・・・。

寝袋から目だけ出して、明るくなりつつある空を眺めていると、
4時を過ぎた頃、カミッラが起き上がった。
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オシャレなのか?
全身紫の防寒着でキメてるカミッラ、毛糸帽は必要だったのか?
今年は異常気象で暑いオスロなので、
山の中でもヒートテック一枚で十分だったと思うが。

カミッラは朝ごはんの準備です。
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牛乳を沸かしてポーリッジを作る横で、
私は昨日の残り物サンドイッチを温めます。

水はない。

いつも持ち歩いている500mlのペットボトルに少しだけ残っていた
水道水を飲んでその場をしのぐ。

6時頃だったかな?
朝日がオスロ市を照らしてピンク色になってます。
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早く下山して、身の安全を確保したいけど、
地下鉄の駅近くにあるカフェでまともなコーヒーが飲みたいカミッラは
開店時間まで、山中を散策したいとか言う。

サバイバルな一晩を生き延びた私は、
カミッラのアドバイスによって生かされているのも事実で、
登った時とは別ルートで下山することで妥協した。

翌日の新聞にて、
この地域で、強盗殺人があったという新聞の見出しを見たときは
二人で吹いた。
もし、私がボランティア活動があるから、
キャンプは翌日にしようとか提案していたら・・・

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憲法記念日の楽しみ方

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朝っぱらから公園で歌わされる子供たち。


5月17日はノルウェー人にとって、特別な憲法記念日です。
この日をノルウェーで過ごすのは初めてではないとはいえ、
民族衣装に埋め尽くされる町中やパーティ用の売り込みで賑わう
食料品店や雑貨店を見るのは楽しい。

今年はディナーを振舞う上、私が当番となっている
オーブンパスタは、まだ下準備すら済んでいない状態。

朝9時にミサがあって、その後アパートに戻ってトマトソースを作って、
それから・・・

カミッラは前日の晩に友達との待ち合わせが入り、
以前、何度か約束を忘れてすっぽかしている人なので
断れず、ミサの後に行かなければいけないと言う。

チャ、チャンス・・・!

その友達は私とも面識があり、一緒に行こうと誘ってくれたけど
(そして本当に行きたくなかったけど)、
オーブンパスタがないことには、ディナーが残念すぎるので
カミッラだけ行ってもらって、私は一人、アパートに戻って
準備を始めることにした。

途中お店を物色しながら帰宅し、、コーヒーを飲んでから取り掛かったが、
一人で作業すると手際が良すぎて12時前には
パスタをオーブンに入れることが出来た。

そして、テレビもネットもないカミッラのアパート、退屈・・・。

しばらくすると、カミッラがユールンを連れて戻り、
一緒に外で過ごそうというので、人ごみのオスロ中心街へ。

オスロ大学前の広場
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すんごい人だかり。
コンサートが行われていたので、階段に座ってしばらく聞いていました。
その間、ユールンが目の前を過ぎ去る民族衣装の質について
意地悪な考察をしていたのが可笑しかった。

そもそも、ノルウェーの民族衣装は1900年代まで、各家庭ごとに着ていたものを
国が地方ごとに規定を定めて、民族衣装と認めたとのこと。
なので、衣装を作るドレスメーカーは
国の基準に沿って制作する義務があるのだとか。
とはいえ、近年は中国製が混じりつつあるらしく、
布の質や色合いが少し違うと言っていた。

大学裏庭の休憩所
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やっぱり民族衣装を着てこないユールンと
スカートがきつくて安全ピンでとめているカミッラ。
私も長いガウチョパンツと白ブラウスで合唱団風でしたよ。

休憩所の一角にコーヒーとホットドッグの売店があり、
二人はアイスとコーヒーを購入、
コーヒーしか注文しなかった私に何度もアイスを勧める二人、
今年の5月は記録的高温で暑いオスロなので
アイスを食べたくなるのもわかるが、
私が今食べたいのは辛いソースの掛かったファラフェルです。

休憩所は3時頃から撤収が始まり、再び街歩きを始める。

人ごみに紛れてしまったときは、国立劇場の噴水前で待つことにしようなど、
あらかじめミーティングポイントを作っておくユールンは
堅実なゲルマン人って感じがした。

聖オラフ教会の横にある聖スンニバ学校でも
憲法記念日祭りが行われていました。
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この学校はカトリック系小学校のようです。
お祭りの雰囲気に釣られて、吸い込まれるように入っていきました。

中ではPTAさんたちがコーヒーや飲料、手作りお菓子を売ったり、
中庭の飲食スペースでそれをいただいたり、子供たちが園庭で遊んだり、
出たがりのポール神父がうろついたりしています。

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この売店ではポテトチップスやコーヒーを売っています。
左のゴミ箱が缶で一杯になっていますが、
缶ドリンクはスウェーデンから持ち込まれた商品のようで、
20年くらい前にお世話になった炭酸水“ラムローサ”もありました。

目玉付きチョコマフィン
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スウィーツもかわいく焼けてます。
ノルウェー国旗のマフィンライナーに入っているだけで
購買意欲が増しますが、
口が辛い私は奥に見える焦げた惣菜パンの方が気になります。

スウィーツその2
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奥にブラウニー、国旗が刺さっているのはニンジンケーキ、
手前のマフィンもカラフルでかわいいです。

嬉しいのはその金額で、スウィーツ、缶ドリンクは一つ100円以下、
ホットドッグも200円しなかったんじゃないだろうか?
残念ながら、私が食べられそうなものはないので、
何も購入しなかったけど、やせ我慢をしていると勘違いしたカミッラが
勝手に炭酸水を買って渡してきた。
炭酸水ならいくらでもいただきます。

昼食を抜いているカミッラはスウィーツを数個買って食べていた。
甘いものを食事にカウントできるのは羨ましいかも。

太陽の下で座って子供たちを見ていると、
急に小学生の男の子二人がビール箱で作った仮設ステージに上がり
DJ気取りの野球帽をかぶったオッサンが音楽をかけ、
コンサートが始まりました。

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英語で歌う二人、途中ヒップポップもありの5曲を披露したところで
セルフアンコールで2曲歌っていました。

二人とも歌もダンスも上手です。
今話題の三浦大知が子供のころにいたHolderとかいうバンドみたいな
むかつく子供具合がナイスで、しばらく聞いていました。

見物している子供たちも多く
アルコール抜きでここまで盛り上がるのは大成功でしょう!

上級生には相手にされなかったようですが・・・
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左の子供が着ているTシャツと奇跡の味写な一枚。

カミッラはノリノリで3回目のアンコールを見たがっていましたが、
私よりずっと強い意思でカミッラのスケジュール管理をしているユールンから
帰宅してディナーの準備を終わらせようと注意されて
その場を後にしました。

家に着いたら、オーブンパスタのおいしい匂いが充満していて、
私はそれだけをすぐに食べたい気分に駆られましたが、
まずは前菜のカミッラサラダから開始です・・・。

恐怖の憲法記念日晩さん会

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なんか高そうなコップが4つ、嫌な予感しかしない。


実は仕事のシフトに余裕ができたので、
去年参加できなかった5月の憲法記念日ノルウェーまで行ってきました。

憲法記念日と言ったら、民族衣装を着た人たちが町中を闊歩し、
ノルウェーの独立を祝うという精いっぱいのナショナリズムデーでもあります。
カミッラも以前から誘っておいたお友だちを呼んでおもてなしするとか言うので、
数日前から張り切っておりました。

何を作ろうか?

たった10日間しか滞在しない私に、早々、そんな相談を持ちかけてきました。
しかし!南イタリアの祝祭日で出されるメニューしか思い浮かばず、
ナポリババア魂の無駄に煮込んだトマトソースで作るオーブンパスタを提案、
カミッラから許可は出たけど、
彼女はどっかで見かけた変わり種サラダを作るつもりです。

材料はカボチャ、ホウレンソウ、カシューナッツらしい・・・

下の写真が出来上がりのものです。
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このサラダの作り方はというと・・・

カボチャを何故かオーブンで加熱して柔らかくし(焼き色厳禁)。
トウモロコシを4本分、バーベキューのグリルで表面を焦がして
火を完全に通していない生焼けの状態で芯から外す。
(このためだけに、前日の晩、バーベキューセットに火を入れた)
ホウレンソウとコリアンダーは洗わず、一口大に切る。

全てをボールに入れて、カシューナッツと合わせ
酢、オリーブオイル、ナンプラーを適量加えて混ぜ、一晩おく。

という、料理です。

一晩明けたサラダ。水分が出てきてカサが減ってます。
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この日は朝にミサがあり、その後にカミッラは外せない用事ができてしまったので、
私は一人、アパートに戻りオーブンパスタの準備をしました。

ナポリだったら、リコッタチーズや野菜を足して
ベジタリアンラザニアを作るのですが、今回は時間が足りない上、
カミッラの知覚にないメニューを作ると、作業が進まなくなる程
質問攻めになったり、自分流にやるように強制されるので、
幅広パスタのタリアテッレとトマトソース、モッツアレラチーズで作る
極々簡易版を作ることにしました。
私もナポリババア魂を解放して料理を作るほど元気ではなかったしね。

サラダの上に乗ってるイチゴが怖いだろ~?
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左下に見える緑色のパスタはカミッラの希望で選択。
ブロッコリーグリーンピースが40%というパスタ、
トマトと上記の食材は、合わせるのが難しく、
甘味の強い緑野菜に押されてトマトの酸味が強くなってしまうため、
トマトソースは隠し味に砂糖を足しました。

今回のお客さんは去年オーレスンでお世話になったユールンと
フランスおばちゃんのパスカルとピサ出身のダニエラ。
ダニエラとは面識がないので、どんな人か想像できませんが、
合言葉は“(栽培方法は知らないが)オーガニック”です。

集合時間の17時まで時間があったので、
先に待ち合わせしていたカミッラとユールンと3人で満員のオスロをブラブラ。
丁度良い時間に戻って、パーティのセッティングを済ませると、
ダニエラから遅れるというメールが届き、
時間になっても来ないパスカルに連絡を入れると、来ないとのこと。

結局、晩さん会は3人でのスタートに。
いつも通りの虚しい始まり・・・。

あのサラダを作る工程を見ていないユールンは躊躇なく皿に盛っていたが、
私は当たり触りのないカシューナッツだけをほじくって自分の皿によそった。
滞在期間が短い分、食あたりしたくなかったので
大好きなトウモロコシも遠慮した。

遅れて到着したダニエラは、カミッラ料理は初めてらしく、
皿にこんもりとサラダを乗せた後、
後悔しましたと言わんばかりに二口食べてフォークを置いた。
そんな彼女も私の用意したオーブンパスタは美味しかったようで
“このパスタ、すんげい上手いんだけど、カミッラって料理上手じゃん!”
と喜んでいた。
 
作ったのは私です。

オーブンパスタは5人分と少し残る量を用意しておいたのだけど、
サラダのショックからか、一瞬でなくなった。

作ったのは私です。

パスタの後は、庭に出て悪魔の儀式ならぬバーベキューを始めます。
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去年使い方がわからないまま
お蔵入りしていたピンクバケツのバーベキューセットで
ソーセージとハンバーグを焼きます。
時間はかかりましたが、何とか火が点いて何とか焼けました。
効率重視のユールンは、途中でオーブン皿に肉を並べて
焼く準備を始めてしまうほど、時間が掛かりました。

やっと焼けてきた・・・
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平たいクレープみたいなやつはロンペというジャガイモ入りのパンで、
ここにハンバーグやソーセージを包んでいただきます。
オレンジ色のソーセージはベジタリアン用のチョリソーで
健康のため、肉食を避けているユールンと、
ダイエットで肉食を避けているダニエラと
哲学的クソ菜食主義者の私との間で取り合いになりました。

ついでにベジタリアンソーセージの金額は
同じ食品会社が出している通常のソーセージと
金額に差はないので、ベジタリアンが肩身の狭い思いをせずに
皆とバーベキューを楽しめるが嬉しいです。

生姜入りサワークリームを作っているカミッラ
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コップに入っている飲料はオーガニックビールで
ハーブ系の香りつきらしいです。
3人はそれを片手にバーベキューを楽しんでいました。

その後は、イチゴやスイカも用意していましたが、
小食な皆さんはコーヒーを要求し、10時には解散となりました。

カミッラのサラダ?
半分以上残りました。
そのあと、4,5日かけてカミッラ一人で食べていましたよ。
私はホウレンソウのシュウ酸が怖くて、生食できなかったので
生ホウレンソウを沢山食べると皮膚がかゆくなるとか嘘ついて
ごまかしました。

売れ切れたオーブンパスタ、
写真に撮る余裕がありませんでしたが、それほどに人気だったんですよ!

作ったのは私です。
 

中途半端で本気の趣味


おそ松さんのおかげで久しぶりに楽しい毎日を過ごしている私ですが、

原作のイメージからかけ離れた絵柄には
あまり興味を覚えないので無闇に財布の紐をゆるめない。
制作者が嬉しくないオタクライフを送っております。

先日は肉食女子系雑誌アンアンが、おそ松特集ということで
普段は使わない、下り方面にあるコンビニまで自転車を飛ばして買いに行きました。

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コンビニのかごを手に取り、
“間違えてかごに入っちゃいました”的に買うつもりだったのですが、、
“普段からアンアンを毎週買ってます”という風貌の
白黒モード系女子に変装していたので、
“喉が渇いたの、炭酸水が欲しいから入ったけど、
あら、アンアンの最新号が出てるじゃない。”
的にレジへ。
 
そして、ルノーの軽自動車に乗り込むなら様になっていたと思いますが、
逃げるように自転車で走り去りました。

・・・あのコンビニには二度と行けない。

そのアンアンを家族が寝静まった頃、静かに開き、悲しくなってしまいました。

こんなイラストが6つ子分と、シールのおまけつき。
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これを見て、ファンの皆さんは嬉しいんでしょうか?
それとも私がババアになって、新しい感性に付いていけないだけ?

↓これだったら、目をハートにして大喜びですよ!
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いつぞやのKOC

確かに、女子ウケしないおそ松さんたちが、
肉食系女性誌で、モテそうな写真を撮るという企画としては
面白いかもしれませんが、所詮は絵です!

多分とこっちと感覚的には同じ↓
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もう何十年も前に勉強に飽きた大学生が
暇を持て余して描いた“キン肉まん風KOC”

面白いと思って見るか、マジで胸がきゅんきゅんするか
見る人の感性によって違うのだろうと思います。
私的にはアンアンFeat.おそ松は面白くなかったし、きゅんきゅんもしなかった。

長い前置きは終わりにして・・・

そういう感じで私が即お金を投入したいおそ松さんグッツは
見当たらないのです!
着ぐるみ姿のあざといやつとか、
ガチなオタクが好きそうな背中から羽の生えたやつとか・・・

原作に近いブレザー姿でシェーポーズのおそ松さん
“控え目”で“ポップなデザイン”且つ“普段使いできる”ものは
中々ありません。

なので、作ってしまいましょう!

と、いうことで私は初期費用が少な目のハンコ作家になることにしました。

最初にオシャレ100均セリアで
消しゴムはんこのはがきサイズを買い、
昔使っていたデザインカッターを机の奥から探し出し、
ロフトで替え刃を買って、後は練り消しとインクパッドをダイソーで買いました。
全てセリアで揃えたいところですが、
あの店はオシャレな湾岸エリアに行かなければいけないので、
駅付近にやたらとあるダイソーを使ってしまいました。
というわけで、始めるに当たって使った金額は500円程度。

一作目。
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下手に器用なので、結構細かい図柄にも関わらず、
思ったより良い出来。満足満足。

図柄の方は古本屋で250円で買ったおそ松さん手芸本の
イラストをアレンジしました。

気が大きくなって6人分のハンコを掘り始めることに。
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夜中に一人、猫を膝に乗せて
“脳内浄化”というニューエイジ系音楽を聞きながら
暗く掘り続けること六日。

完成。
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彫り初めにしては、このくらいで妥協したいと思います。
でも、オタクな私は納得できない。

おそ松、カラ松、チョロ松
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思い入れがないおそ松が一番よく彫れてます。
歯の縦線や難しい眉毛もキレイに出来てます。
カラ松の眉毛はもう少しキリッとさせたかった。

一松、十四松、トド松。
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一松は目のラインが難しくて、耳のあたりを彫りすぎたので
彫り直ししました。
二番目に好きな十四松の手足の太さが不均等なので、
こっちも実はやり直ししたい。
トド松もバランスが少し気になります。

ついでに、ダイソーのスタンプパッドは、色が薄いので、
イケアの水性ペンをインク替わりに使って押しました。

そして・・・彫り終わった後は空虚感でいっぱい。
明日は新しいハンコを作るために再びセリアへ
ゴム版を買いに行かねば・・・。

アンアン風おそ松に歓喜するオタクを片目で舌打ちしながらも
自分が一番オタクだったというオチでした。




モンクちゃんの休日

 
先週の衆議院選で自民党が圧勝したので、
やけになって休日のお出かけを久しぶりにしました。

姪っ子ちゃんが遊びに来るでもなければ、外出なんてしません、
日本の不況に一役買って自民党退陣を狙っているので
お金を使うなんて、姪っ子ちゃんの折り紙を買うくらいでしたが、
ここ数日の私は信じられないくらいお金を使いました。

用事でブックオフの近くまで行ったので、
“フランス人は服を10着ぐらいしか持たない”と
“ときめきの片づけ上手”を買う目的でしたが、
見当たらないので、キン肉マンの王位争奪編を数巻、
中身が読めないように封がしてあったので
目的のブロッケンJrがどくろマークのセーターを着て
バイエルン地方と思われる街に繰り出す表紙絵と
阿修羅マンの“サムソンティーチャー”エピソードの巻が
特定できずに、何も買わないで出てきました。


ブックオフの近くにはドン・キホーテがあります。
ドン・キホーテと言えば、買うものは、つけまとカラコンくらいですが、
お店を覗いても、それらしきものが見当たらないので、
製図用のシャープペンでも買おうと文具コーナーへ・・・

ドキッ
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お、おそ松さんのシャーペン芯が!
もはや、おそ松さんじゃあなくて、ピンクの学生服着てる
古臭い顔のイラストになってます。
6つ子なんで6種類ありましたが、かわいいピンクのトッティにしました。
丁度シャーペンの芯もなかったし・・・いつもは無印良品で買っています!
 
それだけを買うわけには行かず、お目当てのつけまもカラコンもありません、
ど、どうしよう?

これだけ買うって、“いい年こいておそ松さんトッティファンです!”って
宣言しているようなもの。
しかもこの日に限って私はノーメイクでベージュズボンです!
れ、レジの人に“いつもは無印良品で買っています”って宣言する?

・・・しばらく考えて、
“小学生の子供がいる家庭の人”になることにしました。

携帯電話でどのおそ松くんを買うか確認しているフリをしたあと、
冷静にシャーペンの芯を手に取りますが、慌てて陳列棚に
思いっきり頭をぶつけてしまいました。

食品コーナーでタイカレーの缶詰と炭酸水のボトルをかごに入れ、
“タイカレーは今晩の夕食、炭酸水は小学生の子供に”的な
コンセプトで鞄にエロ本を隠すように商品を受け取り、
お買い物は無事終了しました。

オタク歴の長い弟にこの日の話をすると、
“それじゃあ、生きにくくてしょうがないだろうが!”
と、一喝されてしまいました。
 
生きにくいよ!スっごく生きにくいよ!!

 

3年分のマイブーム

 
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やばっ!

オタク少女の仲間入り・・・


日本に戻ってからずーっと、楽しむことを忘れていた気がする私ですが、
ノルウェー訪問後、なんとなーく勧められるがままに応募した仕事に
何故か採用され、さして興味のある分野でもない上、
精神科でアスペルガー症候群とまで診断を受けているのに
発達障害児のいる職場でバイトを始めたんですが、
そこで知り合った小学生から勧められて
たまたま深夜に見た“おそ松さん”が面白すぎて
久しぶりのマイブームになりました。

オープニングのアニメで虹色の6つ子さんたちに
多様性の表現を見たですよ。

確かに、私が小学生の頃にやっていた“おそ松くん”や
スマップがかつら被って歌ってた“音松くん”にはない、
6人の6つ子さんたちが、それぞれの性格で現代社会には
上手く適用できない具合が面白おかしく描かれていて
似たような境遇の私には激しく心を動かされてしまいました。

だから、たまたま見たアニメとたまたま入ったコンビニで
しょうもないもの買ってしまいました。

決して買わないチョコレート。
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この商品を二つ買うと、おそ松さんクリアファイルがもらえるというので、
家に帰ってOLさん風のかっちりした服に着替えてから
またセブンイレブンに行って

“事務作業ってた~いへん!そうだ!甘いもの食べて頑張ろう!
え?クリアファイルもらえるんですか?
へー、会社で使えるかな?”

とかいう、シチュエーションで行ってきました。
実際は鼻水垂らした小学生の世話をジャージでやっているので、
一度家に戻ってから着替えまでしました。

だって・・・

“ババアのアニメオタクみたいな奴がおそ松さんグッツ目当てにチョコ買ってる”
とか思われてたくないという、ライジング自意識があったので・・・。

そういうわけで、一軒目のセブンイレブンでチョコを二つ購入するも
レジで“おそ松さんクリアファイルください。”が言えず、
食べもしないチョコを無意味に買ってしまい、
“甘いものを食べてダルい午後の事務作業を頑張るOL”
になれました。

二軒目は、甘いもの売り場に実物があり、
選んでレジに持って行くというシステムだったので
迷わず、ピンクで一番かわいいトッティ(とど松さん)とチョコを無言でレジへ。
店員はかわいい大学生風女子だったので、難なくクリアしました。

そこへ・・・

おそ松さんコラボ第三弾”という、ポップを発見。
 
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これを買うと、キーホルダーがもらえるそうです。

私は実にゆるいシフトでバイトしているので、
こんなもの必要ありませんが、
翌日、近所にある別のセブンイレブンを二つはしごして
買ってしまいました・・・。

ついでに、お会計はオバちゃんのレジでしたももの、
おまけでもらえるノベルティとは思っていなかったのか
バーコードが付いていないことを店長に確認していて
その間、とっても気まずかった。

クリアファイルなら、勉強や事務仕事で利用価値がありますが、
キーホルダーなんて、よっぽど好きでなければ
買わないでしょう!!
 
 
これ、どこに付けるのよ?!
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チョコレートはカミッラへ
クリスマスプレゼントとして、リクエストされた抹茶スウィーツに紛れ込ませて
サッサとノルウェーに発送してしまおうと思います。
栄養ドリンクは、次回ノルウェーから戻ったときに
時差ボケ対策としてとっておこうと思います。

ザ・戦利品の二点・・・
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これを手に入れるために、私はOLさんに変装し、
セブンイレブンを数軒回り、
頑張って会社に貢献している振りまでしました。

しまいにはガールズパンツというアニメの好きな弟に
小遣いをやって買ってきてもらおうか、とさえ思いましたが、
弟くんは正社員なので、良い給料をもらっていて、
私のバイトで貯めた小銭の報酬程度では動きません。

そんなわけで、いろいろと調べると、
おそ松さんカフェとか東京にあるじゃないですか?
ヴィーガンメニューがあったらと思ってメニューをネットで検索すると
一つの皿にお子様ランチ風に盛り付けられた肉メニューのみで
ドリンク類も天然色素を使っているとは思えない
恐ろしい色の飲み物ばかりで、電球に入ったソーダが千円近くもします。

・・・お断りだ。

久しぶりの楽しい出会いに
私がイタリアから日本に戻ってから、何を楽しみに生きていたかを
少し思い出してみました。


まずは日曜日の夜にやっていた海外ドラマ
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ママがお楽しみの韓国ドラマの後、テレビを付けっぱなしにしていたら
勝手に始まり、面白そうな“前回までのあらすじ”に
そのまま見入ってしまいました。

“あんたみたいにさえない男と結婚して、財産以外に何が目当てだと思ったの!?”
と叫ぶ女性が指す男性、
主人公のピエールくんが本当にさえないメガネボーイだったので
お疲れの目をギンぎんにして見てしまいました。

放蕩息子のピエールが結婚に失敗して
フリーメーソンに勧誘されたり、戦争を知らずに戦争に行くとか言って
本当に行った上に自分だけ無事に戻ってきたリと
クソ真面目に踏んだり蹴ったりな虚しさ、
表現の新しさに感動しました。

原作のトルストイは私の尊敬するガンジーと文通もしていたそうで、
哲学的な描写も良かったです。



もう一つ、結構真剣に取り組んだマイブームは
 
美味しいカレーを求めて・・・

カレー激戦区と言われる船橋インドカレー巡りです。

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これは、船橋駅近くにあるガンディーのランチセット。
これで650円。

船橋にはカレーの名店がひしめいていると言われているそうですが、
そんなことよりも、建築の勉強をしていた頃に
学校がたまたま船橋にあったので、弁当を作るのが面倒のときや
テストの後にランチで見つけては入って食べていました。
と、言ってもほとんどは学校との距離の関係で
西武デパートの地下にある屋台で
500円ハーフナン&ハーフカレーランチばかりでしたが。

味の方は、ガンディー以外は似たり寄ったりで、
どこでも食べられる味。
なので、ガンディーのディナータイムに通い詰めて
いつか常連客になってガンディーの写真入りキーホルダーをもらうのが夢です。


・・・しばらくは、おそ松さんを楽しみに生活できそうです。
こればっかりは日本にいた方が良いブームなので
長かったウツウツ生活から脱出できそう。

ありがとうキュートでニートな6つ子ちゃんたち!
 
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ついでに・・・

この記事を読んで、
“よし!モンクちゃんに応援を込めてプレゼントを送ってあげちゃお
 
という、とても優しい人がいるかもしれないので、
最初に注意書きを。

アクションフィギュアとか、美少年化したイラストとか
缶バッチとか声優の声が入った音声記録とか
近親相姦ゲイの同人誌とかは結構です。

最後に!

あなたにあるステキな権利、日曜日は選挙だよ!

ノルウェーお土産&ポスト・モンク

 
ノルウェーで買ってきたお土産記事をアップしようと思いつつ、
時間の経過は恐ろしいもので、
自分の脳みそ時間が、どうやら現代生活とかけ離れているらしいことが
よくわかりました。

今更ですが、“何で、こういうものを買ってくるの?!”
という御土産をお見せします。

イタリアにいたときと違って、日本では通販でいくらでも海外雑貨が売っています。
ついでに距離と反比例して、北欧雑貨ブームの恩恵があるので
それっぽい空間に行きたかったら、東京にいくらでもあるでしょう。

とりあえず、日本では売っていないスヌースを一ロール(5パック)を空港で購入。
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左にそびえ立つスヌースロールは、ニコチン量が多めですが、
ドライタイプなので、いきなり脳天直撃はありません。

多分知らない人もいると思うので、スヌースに付いて少々、説明を。
スヌースとは、歯茎に置いてニコチンを摂取する
使用する人以外には全く害のないタバコです。
私の周りにいたイタリア人は多分、
北ヨーロッパで売られている合法な薬物入りのタバコだと思っているでしょう。
ナポリではゲルマン圏はドイツであり、オランダという国家を通り越して、
ドラッグ解禁の街アムステルダムのイメージしかないので
ノルウェーと言ったら、彼らにはアムステルダムなのです!
だから、見慣れないタバコに数グラム数万円で購入する
お薬が混じっていることもなっていても不思議ではないのです。

写真右に写っているのは電飾です。
雪の結晶モチーフで、瓶の中に入れてフェアリーライトを作ったり、
クリスマスツリーの飾りとして利用できそうですが、
照明好きの姪っ子ちゃん行になりそうです。
手前に見えるのはノルウェーが誇るフレイア社のチョコレートで
どデカい板チョコは姉と姪っ子ちゃんが夏休み中に齧り、
ママがたまに齧り、現在三分の一程度まで減りました。

買ってきたのはほとんど食品です。
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手前の紙ナプキンは、イタリアにいた頃の名残で
姉も私も消費するので、少し買ってきました。
隣は、トマトスープのインスタント食品。
マカロニ入りで、適度にドロドロしていますが、
アレンジして食べたら、結構イケそうなので、一袋買ってみました。
50円くらいだしね・・・。

Kvikk lunsj という、レゲイカラーのキットカットノルウェーバージョンも
訳すると“クイック・ランチ”
あんたの昼飯はチョコですか?
と突っ込みつつも、袋の内側にノルウェーの地方都市情報が
プリントしてあったりして、チョコレートランチで暇を持て余しても
袋の内側を読んでランチタイムを潰せそうです。
弁当の包みが新聞紙みたいな感じだ。

Bikxit 青と白の円筒形包み紙は、胚芽ビスケットです。
甘さ控えめで、鞄にいつも常備しては、無駄な買い食いを抑えていた
サバイバルキットの一つでした。
日本に帰ってから、一枚が大きいことを指摘され、
日本のお菓子がミニサイズに感じています。
 
あとは、コストコでホットドックを買えば、
好きなだけ食べられるザワ―クラウトと
イケアで買えるミューズリです。

ザワークラウトは、フィノキエットというハーブが入っていて
北欧的な風味が味わえます。

更に、ミューズリは開けてびっくり、
全粉フレークは乙女なハート形。
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朝からハッピー!って時差ボケで寝てないので、
おやすみラブリーハートです。
砂糖も使われていないので、モリモリいただけます!
ドライラズベリーの爽やかな酸味もイケますが、
合わせたい豆乳ヨーグルトがないので、豆乳でいただきました。

日本でも意識高い系スーパーで、豆乳ヨーグルトは見かけますが、
何故かゼラチンが入ってます。
ヴィーガンなので、動物の骨から作られるゼラチンはNGフードです。
どういう理由でこういう商品が開発されたのか、
パッケージを見ると一目瞭然でした。
コレステロールを気にする方へ”
・・・“牝牛さんのために”というヨーグルトを作ってほしい。

さて、意識高い系日本ではクソくらえ!ヴィーガンなモンクちゃんは
もちろん本も買ってきましたよ。
ただ、ノルウェーでもネットショッピングの影響で本屋が潰れていて
欲しい本が見当たらず、姪っ子ちゃんのお土産として
複雑なお花と植物模様の大人塗り絵(ムーミンの絵本より安かった)と
数年前に神学校の生徒の間でプチブームだった
“これは本ではない”という、ときめきの脳みそ片づけ術を
書き込み式で行うブレイントレーニング本を一冊。
これで私の複雑な脳みそが片付いたら、儲けものですが、
今のところ、ノルウェー語の勉強程度に眺めるばかりです。

そして、カミッラから渡されたお土産がこちら。
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な、何?!血?こわっ!
ああ、ご心配いりません。
カミッラ特製のラズベリージャムです・・・。
ラズベリージャムを買おうとしたところ、
私の小さいスーツケースには、入りそうもないくらい
バケツみたいなサイズしかなくて、カミッラからどうぞといただきました。
父親が毎朝パンに付けて食べてましたが、
甘味なら何でもOKという“大らかで寛容的なパパの味覚”のおかげで
3日ほどで空になりました。
ラズベリーの味が恋しかった私も一口いただきましたが、
味の方は“水ジャムラズベリー入り”が妥当な表現でしょう。
砂糖の味しかしない・・・。
カミッラは去年からジャムづくりをしていて、
ミサの後に教会の入り口で売ったりもしているようですよ。
まあ、水と果物と砂糖なんで、見た目の期待を裏切るような
クミン味とか、ナンプラー風味のようなびっくり味ではなかったです。
カミッラ料理愛好家には少しがっかりかもしれません。

あとは、カミッラの使い古しの“How to read a church”という
教会のシンボルについて説明している本と
マリアブレスです。

マリアブレスとは、聖母マリア様を描いた様々な有名絵画で綴られた
カトリック教徒のオシャレアクセサリーなんですが、
カミッラがくれたものには、前教皇ベネディクト16世
前々教皇ヨハネ・パウロ二世の写真も付いています!

ヨハネ・パウロ二世は2014年に聖人認定を受け、
世界中のカトリック教徒及び、アナーキーにも大人気なので、
ブレスレットのモチーフに使われる理由は分かりますが、
自ら教皇の座を降りたベネディクト16世は、
特にイタリアでは不人気な教皇でした。
ベネディクト16世グッツは既に見当たらなくなっていると思われるので、
妙なプレミア感があります。

ついでにオスロの司教ベールンは、元々修道院生活を送る修道士だったので
人の上に立つと言う役職は避けたかったらしいですが、
当時教皇だったベネディクト16世に任命されてしまい、
断り続けるも、教皇の強いご意向にしたがらざるを得ず、
泣く泣く任務に就いているようです。
実際にとっても謙虚で、壮大な式典の後は
姿を消してしまうほどの恥ずかしがり屋さん(カミッラレポートより)。

持って帰れなくて後悔しているもの。
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これ、Lefse(レフセ)又はLompe(ロンペ)という
ジャガイモを練り込んで焼いた薄焼きパンで
ほんのり甘くて、野菜や豆を巻いてタコスのようにしてもいいし、
砂糖とシナモン(とバター、私はココナッツオイル派)を塗って
青山で1000円出して食べるオシャレクレープ風に食べてもOKの
アレンジ自在なパンですが、出発前にカミッラ宅の冷蔵庫から
拝借してくるのを忘れました。

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お別れのとき、泣かなかった?って、
私にはカミッラと次に会うのは、お別れした翌日のようなものなので、
“また明日!”
という感じでお別れしました。

多分、カミッラも同じ気持ちなのか、
お互い再会もお別れも妙にスッキリしています。
薄情なんでしょうか?
イタリア人とお別れするときは、次に会う確約が心理的にないせいか、
大泣きするんですが・・・。

緑が至る所にあって、とってもキレイ、
でも妙に不便、
そして、沢山の人たちの中に居てもいいという環境や
私のようなマイノリティーに属する人間も
受け入れてくれるオスロの居心地の良さはとっても恋しくて、
帰国してから、いつも会っていた、たった一人のお友だちと
会話がかみ合わなくなってきました。

それはとっても悲しいことだけど、
いつの間にか日本の平均的なことを
頑張って取り入れようとしていた私が
オスロに行ったことで、リセットされてしまったのではないかと思います。

カミッラと私の“また明日”の“明日”が近いうちに来るといいな。