朝っぱらから公園で歌わされる子供たち。
この日をノルウェーで過ごすのは初めてではないとはいえ、
民族衣装に埋め尽くされる町中やパーティ用の売り込みで賑わう
食料品店や雑貨店を見るのは楽しい。
今年はディナーを振舞う上、私が当番となっている
オーブンパスタは、まだ下準備すら済んでいない状態。
朝9時にミサがあって、その後アパートに戻ってトマトソースを作って、
それから・・・
カミッラは前日の晩に友達との待ち合わせが入り、
以前、何度か約束を忘れてすっぽかしている人なので
断れず、ミサの後に行かなければいけないと言う。
チャ、チャンス・・・!
その友達は私とも面識があり、一緒に行こうと誘ってくれたけど
(そして本当に行きたくなかったけど)、
オーブンパスタがないことには、ディナーが残念すぎるので
カミッラだけ行ってもらって、私は一人、アパートに戻って
準備を始めることにした。
途中お店を物色しながら帰宅し、、コーヒーを飲んでから取り掛かったが、
一人で作業すると手際が良すぎて12時前には
パスタをオーブンに入れることが出来た。
そして、テレビもネットもないカミッラのアパート、退屈・・・。
しばらくすると、カミッラがユールンを連れて戻り、
一緒に外で過ごそうというので、人ごみのオスロ中心街へ。
オスロ大学前の広場
すんごい人だかり。
コンサートが行われていたので、階段に座ってしばらく聞いていました。
その間、ユールンが目の前を過ぎ去る民族衣装の質について
意地悪な考察をしていたのが可笑しかった。
そもそも、ノルウェーの民族衣装は1900年代まで、各家庭ごとに着ていたものを
国が地方ごとに規定を定めて、民族衣装と認めたとのこと。
なので、衣装を作るドレスメーカーは
国の基準に沿って制作する義務があるのだとか。
とはいえ、近年は中国製が混じりつつあるらしく、
布の質や色合いが少し違うと言っていた。
大学裏庭の休憩所
やっぱり民族衣装を着てこないユールンと
スカートがきつくて安全ピンでとめているカミッラ。
私も長いガウチョパンツと白ブラウスで合唱団風でしたよ。
休憩所の一角にコーヒーとホットドッグの売店があり、
二人はアイスとコーヒーを購入、
コーヒーしか注文しなかった私に何度もアイスを勧める二人、
今年の5月は記録的高温で暑いオスロなので
アイスを食べたくなるのもわかるが、
私が今食べたいのは辛いソースの掛かったファラフェルです。
休憩所は3時頃から撤収が始まり、再び街歩きを始める。
人ごみに紛れてしまったときは、国立劇場の噴水前で待つことにしようなど、
あらかじめミーティングポイントを作っておくユールンは
堅実なゲルマン人って感じがした。
聖オラフ教会の横にある聖スンニバ学校でも
憲法記念日祭りが行われていました。
この学校はカトリック系小学校のようです。
お祭りの雰囲気に釣られて、吸い込まれるように入っていきました。
中ではPTAさんたちがコーヒーや飲料、手作りお菓子を売ったり、
中庭の飲食スペースでそれをいただいたり、子供たちが園庭で遊んだり、
出たがりのポール神父がうろついたりしています。
この売店ではポテトチップスやコーヒーを売っています。
左のゴミ箱が缶で一杯になっていますが、
缶ドリンクはスウェーデンから持ち込まれた商品のようで、
20年くらい前にお世話になった炭酸水“ラムローサ”もありました。
目玉付きチョコマフィン
スウィーツもかわいく焼けてます。
ノルウェー国旗のマフィンライナーに入っているだけで
購買意欲が増しますが、
口が辛い私は奥に見える焦げた惣菜パンの方が気になります。
スウィーツその2
奥にブラウニー、国旗が刺さっているのはニンジンケーキ、
手前のマフィンもカラフルでかわいいです。
嬉しいのはその金額で、スウィーツ、缶ドリンクは一つ100円以下、
ホットドッグも200円しなかったんじゃないだろうか?
残念ながら、私が食べられそうなものはないので、
何も購入しなかったけど、やせ我慢をしていると勘違いしたカミッラが
勝手に炭酸水を買って渡してきた。
炭酸水ならいくらでもいただきます。
昼食を抜いているカミッラはスウィーツを数個買って食べていた。
甘いものを食事にカウントできるのは羨ましいかも。
太陽の下で座って子供たちを見ていると、
急に小学生の男の子二人がビール箱で作った仮設ステージに上がり
DJ気取りの野球帽をかぶったオッサンが音楽をかけ、
コンサートが始まりました。
英語で歌う二人、途中ヒップポップもありの5曲を披露したところで
セルフアンコールで2曲歌っていました。
二人とも歌もダンスも上手です。
今話題の三浦大知が子供のころにいたHolderとかいうバンドみたいな
むかつく子供具合がナイスで、しばらく聞いていました。
見物している子供たちも多く
アルコール抜きでここまで盛り上がるのは大成功でしょう!
上級生には相手にされなかったようですが・・・
左の子供が着ているTシャツと奇跡の味写な一枚。
カミッラはノリノリで3回目のアンコールを見たがっていましたが、
私よりずっと強い意思でカミッラのスケジュール管理をしているユールンから
帰宅してディナーの準備を終わらせようと注意されて
その場を後にしました。
家に着いたら、オーブンパスタのおいしい匂いが充満していて、
私はそれだけをすぐに食べたい気分に駆られましたが、
まずは前菜のカミッラサラダから開始です・・・。