ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

憲法記念日の楽しみ方

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朝っぱらから公園で歌わされる子供たち。


5月17日はノルウェー人にとって、特別な憲法記念日です。
この日をノルウェーで過ごすのは初めてではないとはいえ、
民族衣装に埋め尽くされる町中やパーティ用の売り込みで賑わう
食料品店や雑貨店を見るのは楽しい。

今年はディナーを振舞う上、私が当番となっている
オーブンパスタは、まだ下準備すら済んでいない状態。

朝9時にミサがあって、その後アパートに戻ってトマトソースを作って、
それから・・・

カミッラは前日の晩に友達との待ち合わせが入り、
以前、何度か約束を忘れてすっぽかしている人なので
断れず、ミサの後に行かなければいけないと言う。

チャ、チャンス・・・!

その友達は私とも面識があり、一緒に行こうと誘ってくれたけど
(そして本当に行きたくなかったけど)、
オーブンパスタがないことには、ディナーが残念すぎるので
カミッラだけ行ってもらって、私は一人、アパートに戻って
準備を始めることにした。

途中お店を物色しながら帰宅し、、コーヒーを飲んでから取り掛かったが、
一人で作業すると手際が良すぎて12時前には
パスタをオーブンに入れることが出来た。

そして、テレビもネットもないカミッラのアパート、退屈・・・。

しばらくすると、カミッラがユールンを連れて戻り、
一緒に外で過ごそうというので、人ごみのオスロ中心街へ。

オスロ大学前の広場
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すんごい人だかり。
コンサートが行われていたので、階段に座ってしばらく聞いていました。
その間、ユールンが目の前を過ぎ去る民族衣装の質について
意地悪な考察をしていたのが可笑しかった。

そもそも、ノルウェーの民族衣装は1900年代まで、各家庭ごとに着ていたものを
国が地方ごとに規定を定めて、民族衣装と認めたとのこと。
なので、衣装を作るドレスメーカーは
国の基準に沿って制作する義務があるのだとか。
とはいえ、近年は中国製が混じりつつあるらしく、
布の質や色合いが少し違うと言っていた。

大学裏庭の休憩所
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やっぱり民族衣装を着てこないユールンと
スカートがきつくて安全ピンでとめているカミッラ。
私も長いガウチョパンツと白ブラウスで合唱団風でしたよ。

休憩所の一角にコーヒーとホットドッグの売店があり、
二人はアイスとコーヒーを購入、
コーヒーしか注文しなかった私に何度もアイスを勧める二人、
今年の5月は記録的高温で暑いオスロなので
アイスを食べたくなるのもわかるが、
私が今食べたいのは辛いソースの掛かったファラフェルです。

休憩所は3時頃から撤収が始まり、再び街歩きを始める。

人ごみに紛れてしまったときは、国立劇場の噴水前で待つことにしようなど、
あらかじめミーティングポイントを作っておくユールンは
堅実なゲルマン人って感じがした。

聖オラフ教会の横にある聖スンニバ学校でも
憲法記念日祭りが行われていました。
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この学校はカトリック系小学校のようです。
お祭りの雰囲気に釣られて、吸い込まれるように入っていきました。

中ではPTAさんたちがコーヒーや飲料、手作りお菓子を売ったり、
中庭の飲食スペースでそれをいただいたり、子供たちが園庭で遊んだり、
出たがりのポール神父がうろついたりしています。

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この売店ではポテトチップスやコーヒーを売っています。
左のゴミ箱が缶で一杯になっていますが、
缶ドリンクはスウェーデンから持ち込まれた商品のようで、
20年くらい前にお世話になった炭酸水“ラムローサ”もありました。

目玉付きチョコマフィン
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スウィーツもかわいく焼けてます。
ノルウェー国旗のマフィンライナーに入っているだけで
購買意欲が増しますが、
口が辛い私は奥に見える焦げた惣菜パンの方が気になります。

スウィーツその2
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奥にブラウニー、国旗が刺さっているのはニンジンケーキ、
手前のマフィンもカラフルでかわいいです。

嬉しいのはその金額で、スウィーツ、缶ドリンクは一つ100円以下、
ホットドッグも200円しなかったんじゃないだろうか?
残念ながら、私が食べられそうなものはないので、
何も購入しなかったけど、やせ我慢をしていると勘違いしたカミッラが
勝手に炭酸水を買って渡してきた。
炭酸水ならいくらでもいただきます。

昼食を抜いているカミッラはスウィーツを数個買って食べていた。
甘いものを食事にカウントできるのは羨ましいかも。

太陽の下で座って子供たちを見ていると、
急に小学生の男の子二人がビール箱で作った仮設ステージに上がり
DJ気取りの野球帽をかぶったオッサンが音楽をかけ、
コンサートが始まりました。

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英語で歌う二人、途中ヒップポップもありの5曲を披露したところで
セルフアンコールで2曲歌っていました。

二人とも歌もダンスも上手です。
今話題の三浦大知が子供のころにいたHolderとかいうバンドみたいな
むかつく子供具合がナイスで、しばらく聞いていました。

見物している子供たちも多く
アルコール抜きでここまで盛り上がるのは大成功でしょう!

上級生には相手にされなかったようですが・・・
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左の子供が着ているTシャツと奇跡の味写な一枚。

カミッラはノリノリで3回目のアンコールを見たがっていましたが、
私よりずっと強い意思でカミッラのスケジュール管理をしているユールンから
帰宅してディナーの準備を終わらせようと注意されて
その場を後にしました。

家に着いたら、オーブンパスタのおいしい匂いが充満していて、
私はそれだけをすぐに食べたい気分に駆られましたが、
まずは前菜のカミッラサラダから開始です・・・。