ノルウェーで買ってきたお土産記事をアップしようと思いつつ、
時間の経過は恐ろしいもので、
自分の脳みそ時間が、どうやら現代生活とかけ離れているらしいことが
よくわかりました。
今更ですが、“何で、こういうものを買ってくるの?!”
という御土産をお見せします。
イタリアにいたときと違って、日本では通販でいくらでも海外雑貨が売っています。
ついでに距離と反比例して、北欧雑貨ブームの恩恵があるので
それっぽい空間に行きたかったら、東京にいくらでもあるでしょう。
とりあえず、日本では売っていないスヌースを一ロール(5パック)を空港で購入。
左にそびえ立つスヌースロールは、ニコチン量が多めですが、
ドライタイプなので、いきなり脳天直撃はありません。
多分知らない人もいると思うので、スヌースに付いて少々、説明を。
スヌースとは、歯茎に置いてニコチンを摂取する
使用する人以外には全く害のないタバコです。
私の周りにいたイタリア人は多分、
北ヨーロッパで売られている合法な薬物入りのタバコだと思っているでしょう。
ナポリではゲルマン圏はドイツであり、オランダという国家を通り越して、
ドラッグ解禁の街アムステルダムのイメージしかないので
だから、見慣れないタバコに数グラム数万円で購入する
お薬が混じっていることもなっていても不思議ではないのです。
写真右に写っているのは電飾です。
雪の結晶モチーフで、瓶の中に入れてフェアリーライトを作ったり、
クリスマスツリーの飾りとして利用できそうですが、
照明好きの姪っ子ちゃん行になりそうです。
手前に見えるのはノルウェーが誇るフレイア社のチョコレートで
どデカい板チョコは姉と姪っ子ちゃんが夏休み中に齧り、
ママがたまに齧り、現在三分の一程度まで減りました。
買ってきたのはほとんど食品です。
手前の紙ナプキンは、イタリアにいた頃の名残で
姉も私も消費するので、少し買ってきました。
隣は、トマトスープのインスタント食品。
マカロニ入りで、適度にドロドロしていますが、
アレンジして食べたら、結構イケそうなので、一袋買ってみました。
50円くらいだしね・・・。
訳すると“クイック・ランチ”
あんたの昼飯はチョコですか?
と突っ込みつつも、袋の内側にノルウェーの地方都市情報が
プリントしてあったりして、チョコレートランチで暇を持て余しても
袋の内側を読んでランチタイムを潰せそうです。
弁当の包みが新聞紙みたいな感じだ。
Bikxit 青と白の円筒形包み紙は、胚芽ビスケットです。
甘さ控えめで、鞄にいつも常備しては、無駄な買い食いを抑えていた
サバイバルキットの一つでした。
日本に帰ってから、一枚が大きいことを指摘され、
日本のお菓子がミニサイズに感じています。
好きなだけ食べられるザワ―クラウトと
イケアで買えるミューズリです。
ザワークラウトは、フィノキエットというハーブが入っていて
北欧的な風味が味わえます。
更に、ミューズリは開けてびっくり、
全粉フレークは乙女なハート形。
朝からハッピー!って時差ボケで寝てないので、
おやすみラブリーハートです。
砂糖も使われていないので、モリモリいただけます!
ドライラズベリーの爽やかな酸味もイケますが、
合わせたい豆乳ヨーグルトがないので、豆乳でいただきました。
日本でも意識高い系スーパーで、豆乳ヨーグルトは見かけますが、
何故かゼラチンが入ってます。
ヴィーガンなので、動物の骨から作られるゼラチンはNGフードです。
どういう理由でこういう商品が開発されたのか、
パッケージを見ると一目瞭然でした。
“コレステロールを気にする方へ”
・・・“牝牛さんのために”というヨーグルトを作ってほしい。
さて、意識高い系日本ではクソくらえ!ヴィーガンなモンクちゃんは
もちろん本も買ってきましたよ。
ただ、ノルウェーでもネットショッピングの影響で本屋が潰れていて
欲しい本が見当たらず、姪っ子ちゃんのお土産として
複雑なお花と植物模様の大人塗り絵(ムーミンの絵本より安かった)と
数年前に神学校の生徒の間でプチブームだった
“これは本ではない”という、ときめきの脳みそ片づけ術を
書き込み式で行うブレイントレーニング本を一冊。
これで私の複雑な脳みそが片付いたら、儲けものですが、
今のところ、ノルウェー語の勉強程度に眺めるばかりです。
そして、カミッラから渡されたお土産がこちら。
な、何?!血?こわっ!
ああ、ご心配いりません。
カミッラ特製のラズベリージャムです・・・。
ラズベリージャムを買おうとしたところ、
私の小さいスーツケースには、入りそうもないくらい
バケツみたいなサイズしかなくて、カミッラからどうぞといただきました。
父親が毎朝パンに付けて食べてましたが、
甘味なら何でもOKという“大らかで寛容的なパパの味覚”のおかげで
3日ほどで空になりました。
ラズベリーの味が恋しかった私も一口いただきましたが、
味の方は“水ジャムラズベリー入り”が妥当な表現でしょう。
砂糖の味しかしない・・・。
カミッラは去年からジャムづくりをしていて、
ミサの後に教会の入り口で売ったりもしているようですよ。
まあ、水と果物と砂糖なんで、見た目の期待を裏切るような
クミン味とか、ナンプラー風味のようなびっくり味ではなかったです。
カミッラ料理愛好家には少しがっかりかもしれません。
あとは、カミッラの使い古しの“How to read a church”という
教会のシンボルについて説明している本と
マリアブレスです。
マリアブレスとは、聖母マリア様を描いた様々な有名絵画で綴られた
カトリック教徒のオシャレアクセサリーなんですが、
ヨハネ・パウロ二世は2014年に聖人認定を受け、
ブレスレットのモチーフに使われる理由は分かりますが、
特にイタリアでは不人気な教皇でした。
ベネディクト16世グッツは既に見当たらなくなっていると思われるので、
妙なプレミア感があります。
人の上に立つと言う役職は避けたかったらしいですが、
断り続けるも、教皇の強いご意向にしたがらざるを得ず、
泣く泣く任務に就いているようです。
実際にとっても謙虚で、壮大な式典の後は
姿を消してしまうほどの恥ずかしがり屋さん(カミッラレポートより)。
持って帰れなくて後悔しているもの。
これ、Lefse(レフセ)又はLompe(ロンペ)という
ジャガイモを練り込んで焼いた薄焼きパンで
ほんのり甘くて、野菜や豆を巻いてタコスのようにしてもいいし、
砂糖とシナモン(とバター、私はココナッツオイル派)を塗って
青山で1000円出して食べるオシャレクレープ風に食べてもOKの
アレンジ自在なパンですが、出発前にカミッラ宅の冷蔵庫から
拝借してくるのを忘れました。
お別れのとき、泣かなかった?って、
私にはカミッラと次に会うのは、お別れした翌日のようなものなので、
“また明日!”
という感じでお別れしました。
多分、カミッラも同じ気持ちなのか、
お互い再会もお別れも妙にスッキリしています。
薄情なんでしょうか?
イタリア人とお別れするときは、次に会う確約が心理的にないせいか、
大泣きするんですが・・・。
緑が至る所にあって、とってもキレイ、
でも妙に不便、
そして、沢山の人たちの中に居てもいいという環境や
私のようなマイノリティーに属する人間も
受け入れてくれるオスロの居心地の良さはとっても恋しくて、
帰国してから、いつも会っていた、たった一人のお友だちと
会話がかみ合わなくなってきました。
それはとっても悲しいことだけど、
いつの間にか日本の平均的なことを
頑張って取り入れようとしていた私が
オスロに行ったことで、リセットされてしまったのではないかと思います。
カミッラと私の“また明日”の“明日”が近いうちに来るといいな。