日曜日は復活祭でした。
英語でいうところのイースターですよ!
ノルウェー語ではポシュケ、
イタリア語ではパスクワ、フランス語ではパックスです!!
教会に行かないキリスト教徒のモンクちゃんです。
復活祭とは関係なく、親戚が来たり、母の友達が来たりと
かわいい猫がいる以外は全く魅力のない貧乏家族ですが、
多分、こんな家で育ったからだと思います。
さて、復活祭といえば、ナポリでは一週間前からやたらと教会が騒がしくなったり、
豚の脂たっぷりのカサティエッロなる惣菜ケーキを
焼いてプレゼントすることに情熱を燃やしますが、
去年はノルウェーでカミッラと過ごしました。
イースター一週間前
一週間前の日曜ミサにて、ナポリの教会ではオリーブの枝を
配りますが、ノルウェーではなんと!もみの木の枝です!
もちろんアルネ神父の祝福付ですよ!
ナポリでは少額のお布施を渡しますが、こちらは完全フリーの持って行き放題です。
この日初めて憧れのホーヴァル神父と一緒に写真を撮ることができ、
一年越しで顔見知りになれました!やったね!
ノルウェーでは復活祭一週間前のドメニコ・デッレ・パルメ(ヤシの葉日曜日)から
学校はお休みになるので、かわいい金髪メガネボーイを見ることもなく、
休暇で旅行でもしようものなら、ホテルの予約が取れない状況の上、
(それにキリスト教の国ではお休みなので、
観光客だらけでいつもの街を楽しめない)
スーパーも月曜日から休暇に入ります。
暇なんで、3年ぶりにイエンディーニさんのお宅に突撃訪問したり・・・
いつでもカミッラがしたくてたまらないお客さんを呼んで、
私に食事を準備させるやつをやってみたり。
お客さんは新米修道士のイーヴァルとそのママ。
サラダ巻を作ったものの、米の調理をカミッラが行ったので
納得のいかない酢飯ですが、お客がヨハンネスではないので適当です。
ママは寿司初体験なので、ナイフとフォークで器用に召し上がっていました。
結構喜んでくれたのか、後日ありがとうメールが届いて泣くほど嬉しかった。
寿司はいいですが、
この後、カミッラが作った恐怖のピスタチオミルクプリンが待っています。
私はヴィーガンなので、食べませんでしたけど・・・。
聖水曜日
復活祭の前でもミサはあるので、毎日顔を合わせるイーヴァル親子。
イーヴァルのママは陶器の街、ポルシュグルンに住んでいて、
私たち同様、暇を持て余しているのか、カミッラのお誘いをよく受けていました。
この日は食材も尽きたので、皆でインドカレー食べに行きました。
実はこの時、お客さんを呼ぶ準備をしていない私は
急な来客のために料理するほど元気でなかったので
しばらく姿をくらまして、一時間くらい一人散歩していました。
準備に時間がかかることを考慮してもらって、
外食してもらうという誘導をしたわけです。
大成功
そして、毎日カミッラの飯を食べるわけには行かないという
常識のあるイーヴァルママも食事に来なくなり(原因は私ではない)・・・
聖木曜日
あまりにも暇だったので、エナジードリンク試飲大会を行いました。
かろうじて開いていた近所のメガプライススーパーで
購入したどうしようもなく、体に悪そうなドリンク。
カミッラが飲んでいるのはシュガーフリーのBurnというドリンク。
青リンゴ味らしいけど、シュガーフリーは体に悪いし、
青い液体なんて合成着色料なので
私はいただきません。
ついでにカフェインの爆弾みたいな飲み物は
ただでさえ、激しい夢遊病のあるカミッラに飲んでほしくない・・・。
夜半に夢遊病中のカミッラに殴られたので、本気で止めておけば良かったと後悔。
その後、一人になりたかったので、
天気の良い週末に海水浴&グリルピクニックを計画して
イーヴァルママと二人で行ってきてもらいました。
私は仮病で病欠しました。
土曜日はサイレンス・サタデー(静寂の土曜日)で、
キリストの死を悼み、ナポリでは教会の鐘を鳴らしませんが、
金曜日に禁じられていた肉食は許される日です。
カミッラはラム肉のグリルを用意していました。
例のごとく、イーヴァルママと二人だけで行動したことで
相手にわがまま放題したようです。
カミッラが怒って帰ってきました。
美味しい夕食を用意して、ノルウェー国営放送局で放映される
名探偵ポアロを見ながら11時のミサを待ちます。
もうすぐキリスト復活!
クソ寒いのに教会の外からミサが始まります。
皆、教会の入り口でもらったろうそくを持って、スタンバり、
イーヴァルが火を灯し始めますが、
アルネ神父の姿がありません!
名探偵ポアロは11時ごろまで放送していたので、
私たちは犯人を見ることがないまま、ミサに出てきましたが、
多分、アルネ神父及び、ここで姿を現さない修道士さんたちは
まだテレビの前にいるのではないかと、カミッラと話していました。
たき火の準備中、修行中の修道士ガブちゃんが、
ジョウロに水を満たして持ってきました。
このジェストが妙に面白かったのは私だけでしょうか?
修道院が燃えて鎮火したいと思っているのか?
つい、突っ込みを入れたくなります。
11時にミサが始まり、ホーヴァルが司祭を務め、
30分くらいお説教をしたあと、照明が消えて真っ暗な教会へと入っていきます。
入りきれないくらいの人で私は信者に席を譲り、
後半は鐘楼の塔の出入り口階段で居眠りしてました。
聖餐になると、私は受け取れないので外で冷たい空気に当たりながら、
復活祭とは関係のない酔っ払いアナーキーを見物してました。
深夜なので、教会カフェはなく、ミサを終わると皆家路につきます。
キリストが復活した翌朝
ミサの後に教会カフェへ来る信者一人ひとりに挨拶をするアルネ神父。
普段は小汚いイーヴァルも正装して出席しています。
私はカミッラから離れて、メキシコ人の兄ちゃんと英語で話していました。
イーヴァルママもカミッラとの海水浴で疲れたのか、
妙に避けていました。
そして、ほとんど話をしたことがないのに、私の肩を叩き微笑んでくれました。
復活祭が嬉しかったのか、
それともカミッラと一緒にいることへの労いなのかはわかりません。
だた、この日はキリストの復活が
これほどまでに喜ばしい出来事であるかを実感しました。
なぜって?
月曜日のパスクエッタ(復活祭の翌日)が過ぎれば、
学校が始まるから!!
と、言いつつも、私はオーレスンへの旅行を決めていたので
実習から帰ってきたヨハンネスの復活を待たずに
彼の故郷オーレスンへと出発したのでした。
注)オーレスンには中世の教会があって、一度訪問したもの
よく見物できなかったし、アールネスの灯台にも行きたかったし、
街をよく見てなかったし、歴史的に興味深い事実と文献の確認と
ノルマンディ公ロロの故郷との関連性を確認・・・
言い訳がましいか・・・。
Buona Pasqua a tutti!!
寿司ディナーの日にイーヴァルママが持ってきたお花。
後ろにはバーコードハゲではなくて、ダーリンが写ってほしい・・・。