学生スープの会が行われる会場、マイヨルストゥエン教会。
オスロに着いたのは午後一時まであと何分というところ。
イタリアだったら、ちょっと早いお昼ご飯時、ノルウェーだったら
とっくに食べ終わって皆さん授業に戻っている頃。
カミッラから"学生スープ"無料の話を聞かされていたので、
学食で無料配布でもあるのかと思っていたら、
同じ学校に通うサークルのお友達が教会で夕食会をするのだとか。
学生スープの会を主催するヘレナとアンドレアス夫婦到着。
材料費はサークルの会費でまかなわれるのだとか、
私がお邪魔してよかったのか?
メニューはトマトのスープと
飛び切り美味しい全粉パン。
旦那のアンドレアスが玉ねぎを切り、
ヘレナが炒めていく。
イタリアのミネストローネを思い出すような
トマトスープだが、作り方が違う。
ただ飯をご馳走になる私は
テープルセッティングを手伝う。
"コップ出してくれる?"とか、簡単な言葉が分かるので嬉しい。
時間をかけて作るミネストローネと別物だと思って食べなければいけないのだが、
あまりにもすぐにスープが出来上がってしまったので、
きっと野菜が煮えていないだろうと思いながらスープをいただく。
うーん、酸っぱいトマトと乱切り玉ねぎ、唐辛子?
鍋の横に東南アジアなどで食べられるスウィートチリソースの瓶が
置いてあったので、きっとそれが調味料だろう。
私の知っている限りでは、ノルウェー人は辛さに弱い、
近所の辛い王チャンピオンの私でも感じるピリ辛加減で
大丈夫だろうか?
たくさんのブイヨンに生煮えのピーマン、玉ねぎ、人参、
サラダスープか?
クタクタ野菜になれている私には、ちょっと不思議なスープだった。
でも皆さん、結構楽しくいただいています。
さて、この会に参加するに当たって、私はシャイな性格では済まされない。
教会がらみのサークルなだけに、自己紹介をしなければならないのだ。
カミッラの隣に座るも、目の前には金髪の兄ちゃんが座ってしまった為に
中学生男子病が出てきて、怪しい微笑みが止まらない!
スープの味を美味しんぼ気取りで批評している場合ではなくなり、
見ない振りをしながら2杯目を平らげた。
私一人が残され、挙動不審にヘタクソな英語で話していると、ヨハンネスが来た。
お代わりをしたスープを終ようとしている私の隣に座って
ノルウェー語でなにやら話しかけてきた、間抜け面で滅多にお目にかかれない青い目を見ていると、いつもの中学生男子病は治まっていたから不思議だ。
ただ飯の後は、教会の礼拝堂にてミサが行われる。
実はルーテル派のミサに行くのは初めて。