ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

オーレ・マルティンのために

 
 
phoenix-goodbye soleil
 
ステキな神父さんに会いたくて、オーレスンのカトリック教会へ
前日にはいなかったけど、
信じていたら、会えるかも。
という甘い欲望だけで、チャレンジ二日目。
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この神父さんに関してはこちらの記事をどうぞ!

カトリック教会は中心街から5キロ程離れたところにあります。
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青いラインの海沿いの車道を通れば5キロの道のりが、
山道好きのカミッラ道で恐ろしく遠回りでアップダウンの多い
筋トレコースになります。

ユールン宅を出発して、すぐに恐ろしい階段上りの展望台へ
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階段上りの途中にあったガラス張りの写真ポイント。
ここにどっちが立って写真を撮るかでもめました。
以前は鉄の柵だったところが、ガラス張りになっているだけで
怖くて立てない。

展望台まで着くと、そこから延びている裏道が
ハイキングコースになっているので、
ナメクジの這いづる湿った歩道をひたすら進み
カミッラの勘を頼りに坂を降り始めます。
 
その坂が長く、降りても降りてもなかなか人の気配がしない。
すっごく怖いのは、カミッラは疲れてくると急に歌い出す。
何を歌うのかって?
アヴェ・マリア”ですよ!

♪ア~べ~マリ~ア、グラ~ティア・プ~レ~ナ~

ヘロヘロのババアヤング二人がこの歌を
息切れしながら歌う。
見た人はかなり怖かったと思う。
坂を下り切る前に歌の歌詞が変わってきました。

♪ア~べ~プル~ト~、グラ~ティア・ソフトイッス
(いざプルートへ、ソフトクリームの恵みを!)
ラテン語ノルウェー語混じりの歌詞は
私たちが実はインテリだったことを臭わせるのだが、
坂を下り切ったところにカミッラのチェックポイントともいうべき
ダサいキオスクがあります。

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キオスクというには結構デカい店構え。
ドリンク類の入った冷蔵ケースに電飾が飾られ、
やたらとメニューの写真や説明書きが多く、
シンプルでイケてるオーガニックカフェとは明らかに違います。
そして、この店でカミッラは毎回ソフトクリームを食べます。
よっぽどソフトクリームが作りたいのか、
カミッラが注文したら、この上なき喜びといった感じの笑顔で
トッピングまでサービスしてくれました。

嬉しそうな店員を後にして、私たちは更に海側へと急ぎますが、
またカミッラ禁断のアレがでます。

“トイレ”

アホ―!!
さっき、山道の休憩ポイントで用足したばかりじゃねーか!
・・・多分、私の膀胱は、あまりトイレに行かなくてもいいように
出来ているのだと思います。
曇り空で気温は10℃と少し、長ズボンに綿のセーターと防水ジャケットで
丁度良いくらいですが、歩いていると半袖でも暑いくらいで
二人で随分水を飲みました。

ダサいキオスク、プルートの先には大学があります。
その名もNTNU(ノルウェー科学工科大学)。
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ドライブシュミレーション出来る変な装置が展示されてました。
教習所にある運転模擬授業で使ったやつと同じような感じかな?
その割には大掛かりな装置に見える。

工科大学なんで、トイレ探しながら教室を覗くと
やたらとコンセントがあるテーブルやパソコンだらけの部屋、
豆電球光らせるオタク少年たちなど、興味深いものが一杯ありました。

理系の大学なので、アカデミックなオスロ大学や
文系のMFと違ったワクワク感で、
教会に行くという本来の目的を忘れて居座りそうになりました。

トイレを借りた後、私たちは別行動になります。
カミッラはプールでエクセサイズがあるので、
バスに乗ってMoaというバスターミナルまで行き、
私は教会近くのスンモア地方博物館へ。

 
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野外博物館らしいけど、散歩道にこう言った↑伝統住宅があるばかりで
入場券をどこで買うのかわからず、気軽に歩けない。
 
特に入り口も柵もないので、フラフラと歩いていると
奥から毎日散歩に来てますといった風貌の
エクセサイズ人間たちが出てきては、
別の歩道を辿ってまた奥へと去っていく。

チケットセンターを発見したものの、開館時間は過ぎていた。
何のお咎めもなさそうなので、私も奥の方へと進んでいった。

途中、広場になっているところでエアロビ教室が開かれていたり、
木材加工所があったりして、どれが博物館の見世物なのかわからなくなる。

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多分、開館時間にはこういうところで、
ノルウェーの伝統食であるジャガイモ入り薄焼きパンLefseの
実演試食とかやっているのかもしれない。

まだ整備中なのか、屋根の上に生えている草が
先に栽培して置いた後で、屋根に乗せました的な工程が
分かってしまう家屋も見かけた。

お日様が出ると芝生の上が気持ちいいです。
ここで、私はサバイバルキットのビスケットと林檎で
カロリー補給しました。

いつも遅刻しているので、今回は早めに教会へと行き、
その裏手にあるマリア様の野外礼拝堂を発見。
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実は右の腿に痛みがあり、無理な運動で痛めてしまったのか、
これ以上歩くのはマズいと思い、この礼拝堂の裏で裸足になって
しばらく日光浴してました。
山道で濡れてしまった靴と足も乾かして
水虫予防です。

そして、ミサの時間前にトイレを借りますが、
控室の横に信者用トイレがあるので、
つい、覗いてしまいました。

・・・ああ、今日もやっぱりいなかった!

待望のオーレ・マルティンはこの日もいなくて、
中にいた助祭のオッサンが私にウインクを。
トイレですっごい匂いのものを排出した私は
それがバレた気がして、別の意味でドッキリしたあと、
控室にいる聖職者の誰かがトイレに入ったらどうしようと
しなくても良い心配から、トイレのドアの前を離れられなかった。

ミサではノルウェー人のオバ様と知り合い、
とてもにこやかに迎えてくれたが、どうせオーレスン市街に帰るなら
私たちも車で送ってくれと言いたかった。

なので、今日も地獄の坂登りをしながら帰宅します。

まあ、お天気も良くなってきたし、靴も乾いたし・・・

ビューポイントで休憩するカミッラ。
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ランニング中の人たちには邪魔だったろうに・・・。

山道とはいえ、いろいろな植物や広場の休憩所、
わんちゃん広場などあって、結構楽しめるけど
普段スポーツをしていない人にとっては、かなり苦痛の
長~いお散歩コースです。

私はやっぱり右腿が痛い・・・
二日続けて通ったけど、翌日はパスした方がよさそうだ。
どうせ、オーレ・マルティン神父は来ないしね。

帰宅後、ユールンは私たちのために、夕食を用意してくれていました。
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旬のアスパラガスを使ったリゾットです。

・・・実に久しぶりの真面目なおうちディナーだ!

この日、一番楽しかったのは、
勿論、工科大学NTNUに潜入したことです!
もしかして、私、オタク?