ギスケ島の牛さん。
タイトル“トイレのない島”は、トイレのないマンションを嫌味にもじってます。
三回目なので、過去記事ありますよ~↓
アドレナリン分泌促進の地、ギスケ島 (←ちょっと嫌な感じの記事)
ここだけは行きたい!
オーレスンに行くならギスケ島は外せない。
この島、全長3キロ程しかないのに、
人生観を変えてしまうほどの風景が見られます。
ゆっくり時間をかけて散歩したいけど、
カフェどころかお店もないので、トイレ休憩が心配です。
更に今回はカミッラまで一緒です。
オーレスンからバスで海底トンネルを通って15分くらいで着きますが、
到着早々、カミッラの禁断のアレが出ます。
“トイレ行きたい。”
だーかーら~!
島にはトイレがないから、
出発前に済ませておけってあれほど言ったろうが!!
バスの乗換地点に無料のトイレがあるとも話しておいたよなぁ?
ここで借りよう・・・と尋ねたのは
ギスケフェスティバルの運営委員会。
夏にはギスケ・スピルという時代劇が行われるので、
その準備を行う管理事務所らしきところ。
良いところに目を付けたと思っていたら・・・
こんな片田舎で、たまに行われるイベントのために
誰かが常駐しているわけもなく、カミッラの雄たけびだけが響く・・・。
その辺で芝生の手入れをしているおっさんに話しかけるも、
“トイレ貸してください”ではなく、
“ギスケ教会の鍵持ってますか?”
教会にトイレがあるのはわかるが、
今、そこにある危機を回避したいのなら、
素直にトイレを借りるべきだ。
ステキなギスケ教会。
初めてのキリスト教王オラフ・トリゲヴァソンの
洗礼&戴冠式が行われたという伝説が残っている。
伝説と言われているのは、1904年のオーレスン大火で焼けてしまい
その事象を証明する文献はないから。
なので、この教会を調べつくして、
二人でたくらんでいた。
多分、カミッラの脳みそは“トイレ”と“教会史”の二つが
めちゃくちゃに混じっていて、自然のお呼び出し(便意)を
教会に入ることで解決しようとしたのだと思う。
自分がアスペルガー症候群と決めつけられて
カウンセリングを受けていたせいか、
彼女の混乱した脳みそを理解できるから、人生に無駄はないのだ。
その後、オーレスン市役所の作業服を着た二人組みを見かけて
教会の鍵を持っているか確認していたが、
回りくどい答え方をするので、随分回答を得るのに時間がかかった。
“君たちがいるって知っていたら、鍵を持ってきてあげたかったけど、
いるなんて知らなくて、それで、鍵はオーレスンの市役所にあるのは知っているけど、中が見たいという人がいたら、鍵を持ってきてあげたかったんだけど、
鍵は・・・”
車でお墓詣り中のオッサンは
“たまにドイツ人が団体で来るから、
同行するガイドが持っているんだけど、
ランチでもして、しばらく待っていたら?”
というので、持参したお弁当、
マット・パッケ(胚芽パン、カミッラのものはチーズ入り)と
私の経済サバイバルキット(ビスケットと林檎)と
朝、カミッラがスーパーで買ってきたラズベリーで
曇り空の海を見ながらランチ。
私は毎朝、ペットボトルに水を入れてくるのだが、
カミッラは持ち歩く癖がないので、私の水を飲んでいた。
そして民家の庭で遊んでいた女の子が
アールネスにカフェがあると情報を出したがために
カミッラの頭の中はアールネスに行くことで一杯になり、
バス停へと向かった。
アールネスはこの後、ユールンと待ち合わせをしているので
早めに行って待っていようというのだ。
・・・もうちょっと、ギスケを楽しみたんだけど。
まあ、オーレスンにはあと二日いるので、
また来ればいいや、一人で!と思いながら、
3キロ先にある橋を渡った隣島のバスターミナルへとカミッラを誘導した。
バス停は教会前にもあるんだけど、
一日数本のバスを待っているより、
バスターミナルへ行った方が早いという私なりの配慮から
たった3キロを歩こうとしていた。
橋が見えると、白い砂浜と透き通った海も見える。
この日は朝っぱらから小雨が降っていて息が白かった・・・
でも、一瞬の太陽も逃さないカミッラは水着を着てきたようで、
荷物を置いて海へとダイブして行った。
残念ながら、上の写真は前回取ったもので、
今回はこちら↓
寒々としたきれいな海がノルウェー感たっぷりだけど、
私も泳ぐことを期待していただけに、
今回の天候不良は悲しかった。
恒例の足写真。水の透明度がよくわかります。
サンダルで来たのは、雨で靴が濡れるからなんだけど、
前回よりは暖かいのかもしれない。
この後、裸足になって膝まで水に浸かっていたけど、
以前のようなサプライズ・アイスではなかった。
時間を忘れて水遊びをした後、ふと後ろを振り返ると
カミッラが生尻を出して着替えていたので、
見なかったことにして水辺に浮かぶ海藻を写真に収めておりました。
と喜ぶカミッラ、誰もいないから素っ裸で着替えていたらしい。
なので、ビーチのすぐ裏手で芝整備に来ていたさっきの市役所員が
作業していたことは黙っておいた。
時刻表で確認しておいたバスが来る時刻になり、
私たちはバス停へと移動したが、
カミッラはバス停から数メートル先で写真撮影&マリアンナにメールを
私はバス停のベンチで居眠りをしていたため、
やっと来たバスを逃してしまい、
結局ユールンに連絡して、車で拾ってもらいました。
ところで、カミッラ、トイレはどうなったの?
海がきれいすぎて忘れていたけど、
バスを待っているときもアールネスに着いてからも
トイレのことには触れなかったが、
多分、自然のお呼び出しには自然の中で答えたのだろう。
・・・ギスケ島のビーチにトイレを!
という緊急署名集めをしていたら、是非教えてください。