毎日、しかも今回は一晩に一回だけでなく、何度も起こるカミッラの夢遊病で
私はすっかり寝不足で心までボロボロになってます。
寝ている間に無意識とはいえ、イタリア語で私に対する不満を大声で言われます。
いつものこととはいえ、
昨晩にいたってはあんたみたいな人に子供がいなくて良かったと
言われてしまうと、夢遊病が出ないようにストレスを与えず、
誰かからストレスを受けたときに問題を理論的に話して
同調なんてできないけど、してあげている自分の努力が無になっていると
じわじわ感じてなきそうなるくらいなんですが、
絶えられなくなったので、一人でカミッラのいきたくない地域に旅行に出ることにしました。
カミッラはスキーがしたいので山間部に行きたいと、私がノルウェーに着いてからずっと言っていたのですが、私は今後しばらくノルウェーに来れなくなる未来を感じていたので、オーレスン近郊の島をもう一度見たくて今回ばかりは自分に意見を通して切符を買ったため、そのことでお互いに険悪な空気が流れていたのが夢遊病の原因でもあったようです。
それでも旅に出るにあたって、一緒についていきたいと泣きつかれけど、
私のリフレッシュが大事なので、カミッラにはオスロですべきことがあるという
いろいろな項目を並べて、いてもらうことにしました。
さて、電車をバスを乗り継いでやっと着いたオーレスンですが、
今回も前回泊まったユースホテルのお世話になります。
ホステルの台所
こちらのホステル、前回は台所がすごく汚くて
とてもじゃないけど料理したいと思えない場所だったんですが、改装されて新しい家具がつけられています。
街が小さいので、長期滞在で台所を必要とするのは私くらいかと思ったら、
フランス人のおっさんがレンズマメのスープを良く作っていました。
肝心の部屋ですが・・・
12人部屋に最初の一晩はアメリカ人女性が、
3日目にはベルギー人の女性が同室でした。
ソファもあって、朝には朝日も差し込むすばらしいお部屋なのに、
この部屋、前回泊まったときも変な映像が頭に浮かんできて
朝方まで眠れませんでした。
一晩目は同室のアメリカ人女性が荷物整理をしていて、
ラジオをつけていたので、心地よく眠れそう・・・と思ったのに、
目を閉じると、見知らぬ男性の顔が浮かんできました。
別のことを考えようと、素敵な男性にデートに誘われることを
想像していると、次には家具の上に少女の生首が!
起き上がって回りを見渡すと、アメリカ人がまだ荷物整理をしています。
そのまま朝方になり、寝不足で朝食ブッフェに向かいました。
二晩目
近郊の島に観光に行って、そのあと街の展望台に上り、
体はクタクタ・・・
バスの運転手さんはノルウェー方言がきつくて聞き取れずに
バスの乗り換えを間違えたりと、精神的にもドキドキした日の終わりには
ぐっすり眠れなければいけないのに!
今度はベッドの下に見知らぬ男性がいます。
もう、素敵な男性にデートに誘われる妄想をして、寝るしかありません!
なのに、知らない人たちのちょっと古風な様子が、頭にボンボンと浮かんできます。
3日目の晩には、肩を叩かれ、なにやらやたらと話しかけてこられたかと思ったら、
大勢の人たちの話声が聞こえるので・・・。
オーレスンは1904年に大火災がありましたが、
そのときの犠牲者は一人です。
最初の晩に浮かんできた寂しそうな男性は自分の燃えていく家を
無念の思いで見ていたのではないかというイメージですが、
翌朝、オーレスンの歴史を調べると、戦時中のナチスドイツに占領され、
その抵抗をしようというボランティアの人たちがイギリスに助けを求めに行くため、
たくさんの人たちが夜の暗闇の中、船を出してスコットランドに向かっていたということがわかりました。
ホステルは従業員の方も泊まっていた方たちも
とても感じがいいけど、やはり、このホステルには何かあるのではないかと思いました。
まあ、カミッラよりも心霊現象のほうがずっとおとなしくて楽です。