イタリア男子は甘い物好き。
イタリアのお菓子がおいしいと思ったことはないんですが、
ナポリはフランス支配時代にそのお菓子文化がもたらされたとかで、
遠方からお菓子を買うだけのために、危険を冒してまで訪問するそうです。
お菓子を買いに行くという話を聞くことが多く、
ご家庭で手作りのケーキを出された日には、その理由がはっきりとわかります。
イタリアでは割とポピュラーな林檎ケーキも
私がヨーグルトのカップで適当に計量して作ったほうが
遙かににうまいです。
そんなお菓子に執着する南イタリアで、
日曜日といえば、うちのアパートには住み込みで家政婦や介護をしている
グルジア人の皆さんの休日ということで、10人くらい遊びに来ては
お菓子を持ってきます。
今日はこもって勉強してたんですが、夕食時に嬉しい差し入れが!
ピグ郎ちゃんのオーブンパスタです。
パスタにトマトソースとチーズや茹で卵、ナポリでは小さな肉団子をいれたものを
混ぜて粉チーズをかけた焼いたグラタンみたいなやつですが、
冷めてから、フライパンで焼くと溶けたチーズとカリカリになったパスタが
天国の味になる素晴らしいお料理。
残念ながらひき肉とチーズが少量入っているので、私にはNGフードですが、
経済的に搾取に加担しなかったという理由でいただきました。
実を言うと、ここ数週間、勉強の無理がたたって
カロリー不足でございます。
真剣な勉強にはカロリーがいる!
なので、いつもの芋、豆、トマトソースでは私の体は付いていけないみたい。
パスタはよかったとしても、写真奥に金のトレーに乗った見える黒い円盤・・・
南でよく食べられるお菓子ですが、夜分になって・・・
レーッラちゃんが差し入れに2個も持ってきました。
これ、バタークリームのクッキーサンドチョコレートコーティングです。
周りのチョコが甘い、クッキーが甘い、バタークリームが甘い・・・
一口で脳みそが溶ける心配までしてしまうようなお菓子。
2つも持ってきたのは、シェアメイトがダイエット中だからだそうです。
もしかして、私がごみ箱の中のお菓子を
じっと見つめていたのを目撃したのではないか、ちょっと心配ですが、
ここのところ一日一食なので、夜半の空腹で胃が痛くなり、
有難くいただくことにしました。
以前、賞味期限切れの食品を捨てている現場に居合わせた際、
捨てるならくれ!といただいたり、
捨ててあった食べ物を拾って食べてたり、
台所の“半立ち”でないピーナッツを二つほど盗み食いしたことが
バレた可能性も考えられます。
嬉しいけど、恥ずかしい差し入れでした。
差し入れといえば、先週は正教会のクリスマスだったので、こんなものもいただきました。
ゆでたまご入りのハチャプーリとシュークリームです。
卵もチーズも搾取なので、お返ししたいところですが、
私は金銭的にその搾取を手伝っていないので、いただきました(いくらでもできる言い訳)。
去年、実家で母に強制的に食べされられた
パパ特製おでんの卵以来ですが、
久しぶりの卵は生臭くて、もう食べれません。
シュークリームは中のクリームさえ出してしまえば
割と甘くないので、お口直しにいただきましたが、
生クリームの生臭さ・・・。
私はイタリアに来てから、食品がどんな風にできるのかを見すぎたのだと思います。
絞めた鶏、トサツした豚、搾取した水牛のチーズとその横で死んでいる仔牛
産んだはずの卵が無くなってしまっためんどりさん。
嫌われヴィーガンの独り言でした。
ついでにピグ郎ちゃんのミルフィーユ
イタリア人の彼氏が欲しい人へ。
オイシイ手作りお菓子で胃袋をつかめ!