ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

パスティッチ~ニ地獄、お菓子の世界へようこそ

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もう、クリスマスは終わったって?
 
ヨーロッパでは一月六日のエピファニア、通称ベファーナまでクリスマスが続きます。
ベファーナはクリスマスにプレゼントをもらった後も強欲な子供たちが
新年の贈り物を親戚一同にもってきてもらう名古屋の子ども会も真っ青の
子供を楽しませる祭りです。
 
カトリックでない家庭では、靴下はサンタさんにプレゼントを入れてもらいますが、
イタリアでは一月六日の朝に両親がこっそり木炭を入れた靴下を置いて、
子供に一年の悪ガキ具合を反省させる日でもありますが、
南イタリアの親バカっぷりは木炭の代わりに、
アフリカのカカオプランテーションで強制労働させられる、児童奴隷を搾取してでも
チョコを安価で手に入れ、それを子供たちの靴下に詰め込んで
“アウグーリ!(おめでとう!)”と子供たちに差し出します。
 
そんな話題の後に、乙女計画実行中のモンクちゃんは
イタリアのお菓子を紹介しちゃうぞ
 
 
ね?おいしそうでしょ?
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来年から甘いものが大好物な女の子になるんだ!
 
イタリアの家庭では、お菓子を手抜きしたい人が多いので、
お菓子は買うものになりつつありますが、
甘い物好きはガッツリ系を求めないのか、
プチ・フールを好む傾向にあり。
 
ガッツリスウィーツ派はカミッラくらいしか知らないな…。
うちの姉ちゃん、ブログのタイトルが“お菓子の国の人だもの”とか言ってるけど
あいつは、スィーツに限らず、何でも何種類を少しずつ派だったな。
 
写真手前のクリームとイチゴが乗ったやつとチョコレートソースが付いているのが
ナポリ名物のサバラン、ババです。
ラム酒に浸した雑なスポンジケーキで、これをおいしいと思ったことは一度もない。
 
 
クリスマスの夜中に台所で勉強してたら(祝祭日も勉強しちゃうなんて勤勉でしょ
同居人が何度も来て、お菓子を食えと、甘いもの苦手な私の弱点を握られてたのか
お砂糖攻撃に出てきたので、気まぐれで写真撮ってみました。
 
 
フンゲッティ
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プチシューを二つ繋げて、これでもキノコを模倣しているそうです。
中には、片栗粉で練ったカスタードクリームが入っていて、
菌床に見立てたチョコクリームとナッツがリアルで気味が悪い。
・・・じゃなくて、キノコの形のシュークリームなんてかわいい~、
食べるのがもったいなくなっちゃう
 
 
プチシュー
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食え!と言われたので、食べたのは、これ。
同居人とお友達たちが避けていたので、甘くないのだろうと予測。
中のクリームがビターカカオだったので、苦い、よかった~。
これからは甘いものを食べるときはこれを狙います。
 
 
続いて、シチリア菓子、カンノーロ
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ラードで練った生地を油で揚げて、中にはリコッタチーズのクリームが入っています。
飾りの砂糖菓子が毒々しい色合い。
リコッタクリームのお菓子は他にもいろいろありますが、
基本的に恐ろしいほど甘いので、日本のスウィーツファンも根を上げるほど。
 
 
ズッペッタ
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形のあるトライフル?
ナポリのバールには必ず置いてある、ブランデー味シロップヒタヒタのスポンジに
カスタードクリームを挟んだもの。
上にかけてある粉砂糖の量を見てくださいよ!
南は砂糖が貴重だった頃の名残か、お菓子にこれでもか!というほどかける傾向が・・・。
店によっては、食べる前にかけてくださいと言わんばかりに、
粉砂糖を別の袋に入れて持たしてくれますよ。
 
 
揚げコロネ
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渦巻きドーナツの中にクリーム、ドーナツもクリームのすでに激甘なのに
粉砂糖をかけるので、油と仲良くなってべとべとします。
 
 
誰かの食べかけ聖ヨセフのゼッポラ
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シューをドーナツ状に焼いて、中にクリーム、上にサクランボを乗っけたお菓子。
これは、三月の聖ヨセフの日にいただきます。
 
みなさ~ん、気持ち悪くなりませんか?
 
私は、砂糖酔いが始まりましたよ。
 
毎日“死ね死ね”と自分に呪いをかけているのに
人工甘味料アスパルテームや遺伝子組み換え食品を食べる機会もなく、
唯一、白砂糖という名の麻薬がありふれているというのに!
それすらも、沢山食べられない、
おまけに動物がかわいそうだからって、GMO飼料で育った肉すら食べない!
プルトニウムストロンチウムたっぷりの地中海の魚もダメという
誰よりも健康的な自分の食生活を見直さないと、乙女にはなれない気がする・・・。
 
 
私のご馳走は断然こっち
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唐辛子たっぷりかけていただきま~す。
(トウガラシは近所の農夫が庭で作ったものを使っています)