ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

お客さんは宇宙人

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赤ちゃんキリスト様、招待された家庭の玄関で光ってました。
 
今日は復活祭の一週間前にあたるドメニカ・デッレ・パルメですよ。
 
キリストがエルサレムに入城した際、民衆が椰子の葉を振って歓迎したことから、
椰子の木のある南イタリアでは、それにちなんだ民芸品っぽい編み編み椰子の葉を
プレゼントしたり、教会ではこれから始まるキリストの受難を忍んで
長いお説教を用意したり、祝福を受けたオリーブの枝を配ったり、売ったりするので、
今日は誇らしげにオリーブの枝持った人たちが町中に溢れていました。
 
この日は家族でキリストの受難を分かち合う日でもあるので、
家族の集まる御食事サンデーでは魚料理がメインです。
 
そんな家族行事に珍しく招待を受けたので行って来たのだけど、
日曜日はオサミシサンデーな私がなぜ、今回に限って参加したのかというと・・・
 
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先週からカミッラが遊びに来て、彼女の滞在している友達家族からお誘いを受け、
お仕事ブログのネタにどうかと思って参加してみたですよ。
 
招待をしてくれたマリアンナは、大学近くのバールを夫婦で経営していて、
そこの常連客だったカミッラと今も交流を続け、
カミッラが来るたびにお世話を焼いてくれる親切な方です。
 
現在は浮気症の旦那と別居して、2人の子供と暮らしています。
 
居間にいらっしゃるマドンナ様、サンタさんのスノードームがお足元に・・・なぜ?
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お昼ご飯メンバーは、マリアンナと信心深いお母様のピーナとその母親に当たるエンツィーナさん、
クソガキ2人と更に外国籍のクソガキ2人(カミッラと私)。
 
ナポリなんで、これでもかと料理を出してくるんだけど、
事前にベジタリアン申請をしていたので、私の分だけ、別のメニューを作らせてしまいました。
手間になってごめんね、マリアンナ!
 
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アサリをニンニクとオリーブオイル、パセリで味付けした
シンプルながらも、素材を一番美味しくパスタに絡めて食べる方法。
 
この家族は、魚にもチーズをかけて食べるのが、ちょっと不思議なんだよな・・・。
 
私はプチトマトのソースをいただきました。
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メインは海老のグリルですよ(私には生き物のなきがら)。
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あまりお目にかかることがないような、大きい海老。
 
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90歳のばあちゃんとカミッラ。
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手前の皿が私のメインです。
プローヴォラというモッツァレラのようなフレッシュチーズとフィノッキオ(フェンネル)のサラダ。
このチーズはナポリだけでしか食べれないので、久しぶりに美味しくいただきました。
 
 
マリアンナと二人の息子
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お兄ちゃんのジュゼッペ君、お父さんのルーディそっくり!
"ママ、愛してるからコーラ飲んでもいい?"なんて甘い言葉で
許可を得る様子は、10年後のストロンツォ(悪い男)街道まっしぐらとしか言いようがない。
父親が父親なだけに似たんだろうな・・・。
 
弟のフランチェスコ君、めっちゃかわいいけど、
お兄さんに殴られたり、任天堂DSを貸してもらえなくて我慢している様子が
自分の小さい頃を見ているようで辛かったな。
子供に厳しいカミッラも認める良い子です。
 
この二人が大きくなって女の子を泣かせるような悪い男になって、
幸せな人生を送ってくれることを願う。
 
 
 
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イカリングを細かく切って食べるジュゼッペ、
レモン汁を使い切って、マリアンナから怒られるも、
"ママ~息子が美味しく食べてくれて嬉しくないの?"な~んて言い返していたが、
全く動じずに泣くまで叱り続けたマリアンナは、ナポリのカッコいいおばさんだと思う。
 
カミッラはすっかりフランチェスコ君の虜になっていた。
私にもドッキリする程かわいいけど、残念ながら教会に務める司祭でもなければ、
修道士でもないので、飴やチョコで釣って何とかしようとは思いません。
 
バチカンニュース24時を読んでいない人にはわからないネタですいません。
 
小話として、数年前にカトリックの司祭さん数人が
信者の少年と性的な関係を結び、当時教皇だったベネディクト16世が
その事件に対して、上手に対処できなかったのが話題となった。
教会関係者は、飴やチョコを袖に隠し持っていて、
私も良くシスターやジャチント神父からお裾分けされるのだが、
それを知ったカルメンから"これで子供の興味をひきつけるのだー!"という
貴重な意見をいただいたので、
今回のような少々気分の悪いお話に発展したというわけです。
 
私は年下好きとして、"ベドーフィリ!(少年愛)"なんて嫌味を言われたりしますが、
残念ながら、18才くらいにならないと興味が湧きません。
あなたの小さな息子さんは襲いませんから、ご安心を。
20歳を過ぎていたら保障はできませんが。
 
 
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食事の後は、フランチェスコ君と遊んでいるカミッラを横に
マリアンナの秘密の彼氏の名前を日本語で書かされたり、
近所に住む中国人の悪口を聞かされたり、
売春という職業の税金問題やその職業に対する思想を交換し合ったり、
TPPや原発問題を聞かしたりと、なかなか面白い日曜日でした。
・・・しかし、何で皆、私に秘密を明かしたがるのだろう?
 
あまりにも話が弾んで、気が付いたら7時になっていました。
 
コーヒーを飲むのも忘れて話し込んでいたので、
カミッラと私はバールに行くことにしたのですが、
クソガキ2人が一緒に行きたがるので、
他人には話せない秘密の話があるから、付いてくるなと説得していたら、
子供達の間で勝手に妄想が働いて
私達2人が宇宙人で、これからミッション会議があるということになりました。
 
宇宙人というのは嫌なので、
この家に祝福を与えに来た天使と言い換えてからマリアンナ家を後にしました。
 
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ナポリの子供は、かなり手ごわいので、
このくらいの冗談を言っても大丈夫だろう・・・。
マリアンナが後でフォローしてくれたらいいけど。