アントニオ実家にて、猫に集られる獣医
日曜日には家族で御食事というのが、イタリアの習慣となっているが、
カルメンは自分の実家で過ごしたい人、ついでに婚約者のアントニオも
カルメンの実家で過ごしたい人。
しばらくの間、アントニオの実家での日曜ランチをパスしていた二人、
ママからのお叱りにより、今回はカセルタ県にあるアントニオ実家でのランチに・・・
(そして私も付いて行く)
・・・恐怖の前菜
自家製ハムとサラミ、酪農工場から買ったリコッタとオリーブ。
前菜の準備をしたカルメンが気を利かせて、
私のものだけ、リコッタとオリーブのみの前菜セットを作ってくれたが
・・・アントニオママ、アッスンタさんに心配されてしまい、
冷蔵庫を探し始め、黒トリュフ入りのチーズが出てきた。
相変わらず、アントニオの妹さんが肉食を止める方法について
色々と質問してくる。
最初の写真も動物愛で慈悲深い妹さんが拾ってきた猫ちゃんたちです。
パスタ
少々お怒りのアッスンタさん。
この日のパスタは、手作りニョッキのラグーソース。
ラグーは肉で出汁をとってあるので、かなり重いけど、
いつものマカロニグラタンよりもパスタの容積が大きいおかげで
ソースの比率も低く、美味しくいただく。
ラグーの肉
トマトでしっかり煮込んだお肉、柔らかくなるらしい。
肉料理が苦手なカルメンの表情がうんざりに変わってきた。
アントニオは出汁に使った豚の皮を美味しく食べていたけど。
私は食べない、聖なる日曜ランチにはめんどくさい客です。
同じく手をつけないアントニオの姪っ子と携帯電話のゲームをしてごまかしてました。
お茶を濁す程度に小さい海老を一匹を殻ごと平らげ、ギブアップです。
野菜おかずの用意はなかったけど、モッツァレラチーズのお口直しがありました。
チーズが出ることには4時を回っていました、
デザートはゼッポラ
妹さんが作った、ドーナツに近い揚げ菓子で、
父の日のお菓子として聖ヨセフの日に食べられます。
砂糖がたっぷり掛かったあま~いもので、
地域によっては、生地にジャガイモを入れたり、
砂糖に代わりに蜂蜜を掛けていただきます。
上はバラの模様ですが、下は蝶の形をしていて、
寝室をバラと蝶で飾っているアッスンタさんの趣味に合わせているようなデザートでした。
食事が終わると、テレビ鑑賞ですよ。
私はテレビを持っていないので、ここで初めて新しい教皇のお姿を見ることができました。
"Habemus Papam(教皇が御出でになりました)"
とアナウンスする枢機卿の姿がクラシックなお堅い発音と仕草で、
ちょっとウケましたが、
"こんばんは!"と出てきた教皇様が、かなり庶民的でかわいかったです。
着替えるのにどのくらい掛かったのだろうとか、どうでもいいことを考えてしまいました。
現在ローマでは、前教皇ベネディクト16世教会グッツが、とってもレアになっているのだろうと思います。
それ買いにローマまで行こうかな・・・。
彼のその後は、外出禁止の修道院であるガンドルフォ城で余生を送るのだとか、
ある意味島流しとか幽閉に近いのではないか、心配してしまいます。