ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

サザンオスピタリティ

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天候不順のナポリ、折角お散歩に出ても雨が降ったり止んだり。
 
 
日曜日と月曜日はイタリアの新しい首相を決めるための選挙でした。
 
日本と違って、政治の話で盛り上がる街の人たち、
どこに行っても誰に一票を入れるべきかで論争している風景が見られます。
イタリアに憧れるあなた、選挙に参加することが、
あなたが恋焦がれるイタリアへ近づくことへの第一歩ということを覚えておいて下さい。
 
 
そういうわけで、日曜日は投票のためにカルメンの実家とアントニオの実家
カンパニア州の北と南にある両方の家族を訪問しました。
 
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カルメンの実家のあるバッティパーリアは、ナポリから車で南方面へ一時間、
途中、サービスステーションでアントニオが煙草を買うついでに
アーモンドプラリネ買ってもらいました、駄菓子屋でお菓子をねだるクソガキと同じです。
 
3月の嵐にはまだ早いのに、お天気はこの通り曇りがち。
 
日本に比べて生ぬるい空気とはいえ、コートなしではお出掛けできないような気温、
ノルウェーが恋しい・・・。
 
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アロエの花満開。
 
 
出発前に脳出血で入院していたカルメンのパパ、
自宅に戻って、リラックスしている様子。
相変わらず忙しいカルメンママと、大学生になった姪っ子のアンナマリア、
台所で一緒に勉強できるのが嬉しかったな。
 
 
レタス畑
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こちらのハウス、以前はモモの木で一杯でした。
ギリシャやスペインの安いモモ市場がイタリアに入ってきたため、
モモ農家をやめたカルメンのお兄さん、
神様の果物と表現すべき、美味しいモモに注文が入らなくなったこと、
悲しくてたまりません、もちろんこちらのレタスも絶品ですが。
 
 
ちなみにオーガニックに近い方法で栽培されています、
虫除けには硫黄を使うのだとか。
 
 
 
クリスマスのお菓子、カスタニャッチ
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クリの粉とカカオを混ぜたクリームがあんこ風味で、松の実入り、
サレルノ地方でクリスマスに家庭で作られるお菓子です。
カルメンが投票に行っている間に内緒でいただきました、
時間が経っていたのでクリームが硬くなってしまっていたのが残念、
イタリアのお菓子ではこれが断然美味しいと思います。
 
お昼ごはんはラザーニアとラグーのマカロニ、
アブラナ科の炒めものとキノコと芋の炒め物が用意されていて、
唐辛子をたっぷりかけて美味しくいただきました。
私以外の皆さんには、トマト煮込みのお肉付き。
 
 
 
 
日が傾きかけた頃、今度は急いでアントニオの実家のある
カセルタ県のフランコリーゼへ。
 
カルメンの実家から1時間半ほど北へ、車を走らせますが、
途中、いつもいらっしゃる世界最古のお仕事に従事する
ステキなお姉さん達は、お天気のためか、一人もいらっしゃいませんでした。
 
半ズボンに赤や白のブーツ、厚化粧に下着を上手に見せる
エロ着こなしが上手な人たちのファッション、
本当にお仕事で必要なので、この天候では大変だな~と思います。
 
ついでに、ナポリには、彼女達が御用達にしているようなお店が
昼間っから堂々と営業していますよ!
 
 
 
アントニオ宅ではアッスンタママが急な来客に何を食べさせようかとお困りでした。
 
 
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なので、スイスの親戚からもらうチョコレートで
カロリーボムを出して下さいました。
 
アフリカの子供達が児童奴隷としてカカオプランテーションで働き、
私達の元に安くて美味しいチョコが届くことを知っての狼藉か?!
 
夕ご飯にと、昼間の残り物を出して下さったが、
肉を食べない私にあわてて、冷蔵庫から恐ろしいくらいの食べ物を出してくる上、
90歳の祖母並に食べろ攻撃を仕掛けてくるので
笑いが止まりません。
 
居間はピンクの壁にパッションピンクのバラクッション、
蝶々のピンで飾られたロココ空間が
それだけでナポリババアの悪趣味をかもし出していて
遊びに行くたびに嫌味なフランス映画そのものな状況で可笑しいです。
 
動物愛の妹さんは、未だに肉食を止められないことで
相談を持ちかけられたりもしましたが、
この日の話題は選挙と政治ですよ!!
 
投票所には田舎のプレスリーといった感じの着飾った若者、
わざわざ制服で来る警官、憲兵、ミリタリーの
誇らしい田舎の仕事具合・・・南の田舎街はネタで溢れています。
選挙権がこれほどまでに、彼らにとっては誇りなんでしょう!
日本の選挙無関心若者に見習って欲しい。
 
 
そして、金髪でハンサムな甥っ子と挨拶義務のバーチョを交わせることが嬉しかったりして・・・。
 
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アントニオママのもらい物、ココナッツボム。
ココナッツの粉を丸めてトリュフにしているお菓子、
血糖値が恐ろしく高くなりそうです。
 
カルメンの実家では、農場散歩とハーブ摘み、
台所でお勉強までさせてくれる放任ホスピタリティー
アントニオ宅では、ナポリババアの親戚自慢と悪口の相手をしながら、
刑事ものの映画を真剣に見るという、テーブル固定型ホスピタリティー
 
どっちもそれなりの味わいがございます。
 
・・・忙しくて楽しい日曜日でした。