ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

魅惑のクロスタータ

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出発準備の荷物まとめ、お部屋のお掃除を徹底すると、
恐ろしいほどのゴミが出てきました。
壊れたカメラ、携帯電話、テスト勉強で使ったメモ、ノート、
興味の無い科目の本・・・。
 
全部が全部捨てられるものでないのが問題です。
 
私がいない間、誰かアパートを借りてくれると、家賃が助かるんだけど・・・。
12月、1月にサレルノに滞在予定の人、連絡下さい。
 
  
日曜日の晩、父の介護がひと段落したカルメンが、アパートに戻ってきた。
 
適当に休息でもとっていればいいのに、例のごとく、急にお菓子作りを始めた。
 
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バターたっぷりのクロスタータ生地、花模様の飾りを作る為、
コップの淵を使って型抜き。
 
 
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ロスタータをご存じない方、
イメージが湧いてきたでしょうか?
 
こちらのお菓子は
クッキー生地に
ジャムを塗って
オーブンで焼いた
高カロリーなお菓子です。
 
ジャムによって色々な
バリエーションが楽しめます。
 
こちらはイチヂクのジャム。
 
 
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お花模様できあがり。
 
こちらはよく煮過ぎた
杏ジャムバージョン。
 
ジャムの素材はカルメン
実家の庭で勝手に育っているものを使い、
手作りでペクチンなどの添加物を加えず、砂糖だけで煮たのもを瓶に詰め、
鍋で真空殺菌した
オーガニックな食材。
 
 
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オーブンで焼かれる
ロスタータ。
 
多少チェルノブイリ由来の
セシウムが混じっている可能性を否定できないのが、
悲しい。
 
今年、イタリア中部のキノコからセシウムが検出されているらしいので、ちょっと心配。
出荷停止になっているそうです。
 
 
カルメンのクロスタータは"マンマの味が一番"という腑抜けイタリア男子や
自分の腕を信じて疑わないイタリア主婦さえも絶賛するほどのお菓子で、
小麦粉の香りがほんのりとした美味しさ。
 
西洋文化を評価しない私の家族も、これには心を奪われているので、
帰国の際には、お土産として持たせてもらいます。
 
最後の一切れはバトル・ロワイアルになること間違いなしです。
 
出来上がって、まだ熱いクロスタータを味見、熱いジャムは食べるすぎるとおなかを壊すので注意。
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お菓子作りは失恋に効くといつも行っているカルメンだが、
このお菓子もきっと、18年間付き合っていた男と別れた際に、
試行錯誤しながら出来上がっていったのだと思います。
 
来週は出発なので、カルメンは週末、お土産用のクロスタータを新たに焼くはめになっている。
 
私は飛行機が苦手、ついでに地震放射能問題がある日本に帰ってくるのは
正直なところ気が重い・・・。
 
だから、今年のクリスマスはいつにも増して、この時期のナポリが恋しく感じるのです。
 
散歩途中のお店のウインドー、可愛いクリスマス用飾り。
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あまりイタリアっぽくないセンスなので、よっぽど北で作られたか、
オーストリア、スイス辺りでデザインされたものと思われる。
 
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左のキリスト生誕アクアボールはイタリア製だと思いますが・・・。
 
 
ついでに、アントニオママの手作りお菓子。
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ドーナツ?
 
キャッケレ?
 
ちょっと謎の食感ですが、
オールドファッションドーナツ
に近い食感で、
いつも雑な風味の
お菓子ばかり作る
アッスンタさんにしては
かなり美味しいお菓子です。
 
カルメン指導のもと
作ったとのこと。
なるほど・・・・。
 
 
 
 
そんなアントニオママが、カルメンのクロスタータレシピを
分けて欲しいといっているので、
そのうち彼女の作ったものを食べることがあるかもしれません。
とても興味津々です。
 
 
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こちらは、チョコレートクリーム入りの菓子パン、
 
イタリア人の朝食です。
 
ナポリでは、朝はコーヒーだけ
飲んで、仕事場に着いたら
このお菓子とカプチーノ
セコンド朝食を摂るのが
習慣のようです。
 
ずっしりと重め生地なので、
結構おなかに溜まってくれます。
 
 
しばらく、このコルネットカルメン宅の美味しいご飯、
更には、油でギトギトの超肉食家族アントニオママと御食事できないのかと思うと、
スーパーのクリスマス商品すら妙に愛おしく感じます。
 
毎年一人で過ごそうと、クリスマスの雰囲気は大好きなのです。
 
キリストと同じ日に生まれやがった弟の誕生会すると思うと・・・
私は食事係か・・・。