ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

休暇の前の冷蔵庫掃除

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イタリアは猛暑だった2003年の気温を上回る暑さに見舞われているそうです。
 
そう思うと、去年は夕方散歩に出かけたり、博物館回りしたりできたっけ・・・。
カルメンも失業中なので、クーラーのないナポリを久しぶりに体験して辛そうだ。
 
8月に入り、ナポリの二人も夏休みということで、
実家のある田舎に帰っていったけど、その前に冷蔵庫の食品整理があるので、
私の訪問は丁度良かったみたい、良かった~。
 
 
ライスサラダ
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冷蔵庫に残って困るものは、トマトくらいだけど、
夏になると、暑さのため、これしか食べたくなくなる。
ついでに、中にはオリーブ、酢漬けの野菜、トウモロコシ、ゆで卵が入っている。
マヨネーズやヨーグルトを絡めたり、邪道なお宅ではウインナー入りだったりする。
 
 
アブラナ科の茹で野菜
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イタリアではアブラナ科の野菜をなぜか一様にブロッコリと呼ぶ。
地味だけど、茹でて冷やしてオリーブオイルとレモン汁でいただきます。
 
 
冷蔵庫の中には沢山の野菜があるというのに、
アントニオのママからのお土産、どでかい茄子とトウモロコシ。
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これで何作ろう~、トウモロコシは甘みが少ないので、バター炒めに。
 
 
 
ナスのほうは・・・
 
実家から持ち帰ってきたニワトリさん搾取の卵が沢山余っていることや、
アントニオママから持たされた、水牛さん搾取のモッツアレラチーズもあるので、
やっぱりなすのオーブン焼き、パルミジャーナでしょう!
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いろいろな工程を踏む上、ナスを二回も油で揚げるので
夏には不向きではないかと思うような一品だけど、
これが天国の味で、イタリア料理の最高峰ではないかとも思う。
 
レシピは地方や家庭によって様々なので、
レストランでうっかり注文すると、想像と違ったものが出てきてがっかりすることも。
 
 
余ったジャガイモでガットー
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ナポリでよく食べられるジャガイモのピューレにチーズやサラミを入れて焼いたもの。
鮮度の落ちたモッツァレラチーズを混ぜることが多い。
 
 
 
ズッキーニとプチトマトの炒め物
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ズッキーニとプチトマトに塩をかけて蓋して数分、
簡単なのに美味しい炒め物になります。
 
私もカルメンも美味しく食べれて、
食べ物を捨てずに済んだと喜んでいたけど、
肉料理を一切用意しなかったとアントニオが一人でふてくされていた。
肉は冷凍保存も効くからね・・・。
 
南は農家の知り合いや自宅の庭に菜園を持つ人も多く、
食べ物はケチらないという、古代ローマからの伝統なのか、
とにかくもらいものが多い。
 
8月は実家で過ごすから、食品を食べきるようにしていると
あれだけ話して置いても、
毎日のようにバロックなアントニオママやアントニオの同僚から
これでもかと、食べ物が届く様子は
ドリフのコントのようでもあり、変な呪いのような感覚すら覚えた。
少し前まで食べられなかった私には夢のような一週間だったけど、
暑さで結局、食べること以外はネコちゃんの毛玉を切るくらいしかできなかった・・・。
 
こんなに沢山消費したのに、
まだまだ残っている野菜も多く、随分持たされてしまった。
イカやトマト、茄子、夏応援団の野菜たちに
助けられて、かなり元気に戻ることができた、感謝!
 
 
ついでに・・・
遺伝子組み換え食品のこと。
 
モンサント社というのをご存知でしょうか?
遺伝子組み換え作物の種子や危ない農薬を販売する悪徳企業と呼ばれ、
イタリアではこの会社からの種子購入を禁止しているのだとか?
食べ物のパッケージに"Senza OGM"という表記があり、
生協などでは販売すら禁止しているという遺伝子組み換え食品、
日本はTPPなどに参加し、それを認める傾向にあるようなので、
皆様で声を上げて阻止すべきではないかと思います。
 
農学博士の兄を持つカルメンも、この会社の悪行については
既に20年以上も前から、話し合われているのだとか。
美味しい野菜が食べられるのは
反対してくれている農家の皆さんのおかげかもしれない。
 
 
 
ついでのついでに・・・
 
アントニオの病院に来る糖尿病猫ちゃんの飼い主、メッフェさんの息子さん、
ひどい鬱症状から自殺未遂を何度も試みて、先日成功してしまったそうです。
お母様のお話では息子を亡くすのはこれで5人目だとか。
どうやら地域の治安的な問題から麻薬などに手を出さずに過ごすのは
とても難しいようです。
ロサンナのお兄さんは麻薬のオーバードース
去年の6月に亡くなっているだけに、
ナポリの闇の部分を強く感じてしまった。
 
肉料理を出さないカルメンにぼろくそ言うくせに、
年金生活者で生活困難なメッフェさんからは
出張診察までするのに、診療代はもらっていないんだって。
 
カルメンはどんなにお金がなくても、友達の食事代を払ってしまうし、
私は翻訳代をもらい損ねるし・・・
お人よし間抜けさんが3人集まって文殊の知恵というわけには行かなさそう・・・。