ナスのグラタンパニーノ
日本に帰ってきました。
出発前日の晩、カルメンからナスのグラタンパニーノを持たされ、
飛行機の待ち時間で泣きながら食べました。
ドラマ東京タワー第一話のラストシーンで、
もこみち君が母から持たされたおにぎりを
泣きながら食べる、あれと同じです。
イタリアでは出発は死と同じといわれているけど、
本当にその通りで、日本に帰る日が近づくにつれ、
気持ちの整理が付かなくなっていきます、
日本とイタリアの距離があまりにもありすぎるし、
飛行機での移動が苦手な私には、もう二度と会えないような感覚を覚えてしまうのかな?
とりあえず、心臓発作で死んだら放射性セシウムが原因です。
今回はアリタリアを使いましたが、
ローマから乗り換えなしという利点以外は、おススメできないサービスでした。
ベジタリアンミール
誰よりも早く御食事が届きます。
メニューはメインが豆と野菜の2色カレーとタイ米、
副菜に人参サラダ、レンズマメの煮物、デザートにフルーツと
悪くはない内容でしたが、量が少なめで、品数も少なめ。
他の人はから揚げ弁当を食べてました。
時期的に乗客が少なく、隣は空席だったので、
圧迫感がないのは良かったけど、
長時間フライトに付き物のアメニティグッツが一切なく、
枕とブランケット、ヘッドフォンが備え付けられているだけ。
希望者のみ配布かもしれないと、スチュワーデスさんに確認するも
そういうサービスは一切ないとのこと。
"格安券のくせに、何のサービスを期待しているんだアホ"
アリタリアは数年前に一度倒産しているので、
幹部のお給料を守る為に、乗客の快適旅行を省く方法をとったのだろう。
ついでに、トイレの備え付けもお粗末だったし、
アルコールもビールとワイン以外は出さない上、
ドリンクの種類も少ないように感じた。
私の機内おやつ→
トニックウォーターと塩味ビスケットのタラッリ。
2日ほど寝ていないので、フラフラのまま乗り込み、
出発間際に30分ほど深~い眠りについてしまい、
目が覚めたのときは、安定飛行に入る少し前。
なので、その後一睡もできず、
機内の映画を見て過ごした。
何度も立ち上がって、トイレと飲み物補給をし、
ひたすら日本に着くのを待つ。
日本人と結婚した息子に会いに行くのか、
かなり高齢なイタリア人夫婦が、
落ち着かないのか、通路に立ちっぱなしで、
辛そうだった。
二回目の食事。
半生煮のジャガイモ、キノコの酢漬け、キャベツの千切り。
正直まずい。
ベジタリアンメニューでない人たちは、チョコ入りクロワッサンだった。
私の列には、パンの配布もなかったし、コーヒーサービスも来なかった。
完全なるクルーの怠慢である。
アリタリアは以前から避けたい飛行機会社リストに入っていたが、
次回からはよっぽど格安でない限り、避けるべき会社にしようと思う。
どんより曇り空の日本に着き、室内で息が白い実家に帰ると、
妖怪に近くなっている婆さんがいた。
両親が楽しみで見ている歴史もの韓国ドラマ、
クライマックス差し掛かった場面で
"この男鼻水が出ている"など、不適切なコメントをしたり、
家の中で帽子を被っているのはよくないと、道徳を説く等、
ドラマの荘厳な雰囲気を一気に別ジャンルの作品に変えてしまった。
イチイチコメントをつぶやく様子、
ツイッターで、つぶやいたら、即3千人くらいのフォロワーができそうなので、
パソコンの使い方を教えてやろうかとも思った。
私の生命危機センサーのスイッチも切れたので、寝ようかと、
ウトウトしていると、妖怪つぶやき婆が話しかけてくるので、
リハビリという名のお友達との待ち合わせに出かけるまで、
脳みそフリーズしたまま、話を聞いていた。