Paul Weller-Invisible
カルメンの絵画の先生で、月曜日にはよく、ただ飯を食べに来る
芸術家のモルジェーゼがナポリで個展を開いたので、行ってきました。
本当はカミッラを連れて行きたかったんですが、
カルメンとは同居生活以来、トラブル続きで絶交状態なので、
カルメンと二人で、開会式に行ってまいりました。
個展は、ナポリの廃寺になった教会で行われ、
スペースの広さも、雰囲気もよく、普段足を踏み入れることも躊躇されるような
祭壇の裏側や、礼拝堂の中まで、楽しんできました。
中央の老婦人がトトの娘さんだそうです。
右側は満足げな教授。
ナポリ方言が分からないと、コミカル具合が難しいので
私は得してます!ナポリを留学先に選んだ特権ですね!!
左上の本に描かれた男が、トトです。
その下は自画像、何処までナルチスト・・・さすが芸術家!
右側上はソフィアローレンで、その下はナポリで1700年代に
民主主義を掲げてブルボン家に仕掛けた"マサニエッロの乱"でリーダーだった
マサニエッロこと、トンマーソ君です。
トンマーソ君は残念ながら、処刑されてしまいましたが、
その付近を通ると、今でも寒気を感じる人がいるらしく、
ナポリのミステリースポットになってます。
最新作らしき作品。
教授はナポリの陽気な風景を寂しく表現する
心の孤独画家なので、ブルーの表現力ファンが結構いらっしゃいます。
私も絵から染み出てくる、陽気さで覆い尽くされた悲壮感に
人生のむなしさを感じるんですが、
今回、この個展に来る人たちを見て、
教授が絵に向けられる寂しい情熱を痛いほど感じました。
来るのは、芸術のかけらも分からないような成金や
教授の名声にしか興味のない寂しい人たち。
どんなに沢山の人に囲まれ、必要とされても
これじゃ癒しどころか、騒音でしかないな・・・。
考古学者で、私の教授と一緒に仕事してます。
私に邪魔されるのがよっぽど嫌だったみたいで、
会話に入る度に話題を変えて無視を続けるので、ガッカリしてしまいました。
開会式とかで、教授が一言だけ"きてくれて有難う"といいます。
その後に続いて、ジジイどもの長話が始まり、
親父ギャグに沸く10人足らずのオーディエンス。
カルメンの隣に座れなかったので、完全に部外者だと思われたのか、
まわりがあまりにもジロジロ見るので、気分が悪くなり、出て行きました。
開会式が終わって、カルメンが私を探しに来たときに
当り散らしちゃいましたよ。
教授に挨拶して帰ろうといわれたので、中に戻ると
明らかに様子の違う私に気が付いた教授・・・
透明な私に気づいたあんたは本物の芸術家です!
自分が透明人間になることが、こんなに辛いわけですが、
ノルウェーでは違うのか?と問われると、
そんなこともあるに違いありませんが、私はまだ、そこまでノルウェー語を解さないので、
実際には分かりません。
ただ、カミッラのお友だちは、私にも握手を求めてくれるのは事実で、
ほとんどの人が英語で話そうか?と提案してくれますよ!
私が透明人間になるのは、長蛇の列ができたスーパーのレジや
大学のバール、バスの乗り降りが主です。
主張すると"見えなかったごめ~ん"って言われますよ。
アナーキー集会では、しっかり見えてるのに。
開会式よりも長~いお別れの挨拶の後、
私はカミッラとの待ち合わせに行きました。
カルメンから、ひとりで帰るのが心細いから一緒に来てくれと
頼まれましたが、断ってノルウェージャンブリーズでリフレッシュしてきましたよ。
新商品のファンタいちご&キウィフレーバーです。
コカコーラ社のものは買わないと決めていたのに、
バールのナポリ語バリバリのお姉ちゃん(クールだ!)に勧められて
はい、いいえを言う間もなく、冷蔵庫から取り出して蓋開けていたんで
ちょっと強引ですが、受け入れてしまいました。
だって、この人には私が見えているんだもん!
今週はカミッラと沢山ノルウェー語練習できたし、
海で泳いだりと、とっても楽しかったけど、
久しぶりに人間トラブルがあって疲れました。
日本在住のイタリア人で、日本人女性に妄想を抱いている
最低な人間にファイスブックで姉に対して絡んできたので、
私が撃退してやろうと思ったんですが、
馬鹿すぎて話もできない奴でした。
放射能測定に頑張っているちだいさんや木下黄太さんが
ブログやツイッターで絡んで来る無知に怒っている理由がよく分かりましたよ。
あっ、ファンタいちご&キウィは、いちご風味が強くて
ちょっぴり酸味と甘さ控えめな感じがキウィかな?
アロマテラピー効果がありそうな、私には甘すぎる飲み物でした。
日本にもありますか?