クリスマス後からお正月にかけてナポリに入り浸っていたのだが、
電話会社との契約を変えたため、電話線がストップ、
そのため、インターネットが使えずに一週間を過ごす。
31日のヴェスヴィオ火山。
ナポリにいたのは、説明すると長くなるのだけど、
その人を受け入れるための留守番を頼まれたのだ。
カルメンにとってお正月は、クリスマスや復活祭と同じくらい大切な家族行事、
実家に帰って準備をしないわけにはいかないということで、
家族行事が苦手な私に、お願いをしてきた。
今回はバイト料をくれるというので、引き受けたけど、
このゲスト、カルメンアパートを宿泊所に使うのは3回目、
苦手なタイプなので、少し考えたけど、I need money ですよ。
さて、クリスマス後に用事でナポリに行き、
そのまま昨日までお世話になっていたけど、
その間に食べた美味しい御食事を少し記録してみた。
アーティチョークのオーブン焼きとケッパー、オリーブ入りトマトソース
アーティチョークをスライスして、天ぷらにしたものを
トマトソースとチーズを交互に重ねて作ったグラタン。
アーティチョークの下ごしらえも面倒だし、
天ぷらにするのも、トマトソースを作るのも大変な大掛かり料理。
実はカルメン、クリスマスからお正月休みに入っていたので、
普段は作らない面倒な料理も作ってくれた。
用事から帰ってくると美味しい香りで満たされるアパート、
まるでナポリにも実家ができたような気分。
エンダイブの炒め物とインゲン豆の煮込み
クタクタに煮たエンダイブを煮豆と炒め煮にしたお料理。
おいしいオリーブ油の実力を知る、素材勝負の一皿。
アーティチョークのリゾット
生クリームの代わりに牛乳を入れて仕上げた、濃厚なのに後味すっきり料理。
ブイヨンも手作りしているので、既製品に感じるような、くどさやツンとした刺激を感じない。
大好きなベッレーチーズを沢山かけて・・・。
カルメンはお仕事がお休みな分、大掃除に大忙しだったけど、
突然美味しいアイスが食べたくなったので、
チョコレートで有名なナポリの老舗GAY-ODINまで散歩に行き、
今年最後のアイスをいただいた。
ナポリで一番美味しいソルビッロのピザ
マルゲリータにとうもろこしと唐辛子をトッピングして楽しむ。
カルメンが実家に帰ったので、2011年最後のピザを買いに行く。
珍しく湿気の高い寒い晩だったので、戻ってくる頃には冷めてしまった、残念。
31日は美味しくアーティチョークのパスタと
レタス丸一つとフィノッキオのサラダを作って美味しくいただいた。
サレルノ地方で食べられるクリスマスのお菓子
干しいちぢく、プレーン、チョココーティング、胡桃、アーモンド入り、お通じのお友達。
右にある揚げ菓子カスタニャッチはクリとカカオを練ったクリームに、
松の実とレーズンを入れ、蜂蜜コーティングをしてあるもの。
これは高カロリーだけど、一つ食べたら止まらなくなるので注意。
クリのクリームが食感も味もあんこに似ています。
ストゥルッフォリ
ナポリの伝統クリスマス菓子で、クッキーを揚げて
柑橘類の砂糖漬けとナッツ類を蜂蜜で絡めたもの。
こちらの写真はアントニオの患畜である糖尿病の猫スピッロ飼い主であるメッフェさんからのプレゼント、
カルメンも毎年作るので、私もお手伝いしたことがあったけど、
本当に手間とコツと経験が必要な大変なお菓子です。
大晦日はいかにもな虚しい過ごし方をした。
娯楽映画とバケツ一杯のポップコーンを用意して、
理由もなくハイな気分で楽しい0時を迎える。
Una Pallottola Spuntata 33 1/3
大晦日でもなければ、時間の無駄になってしまう作品。
お金をかけた大掛かりなお笑い商業映画。
Just My Lucky
リンジー・ローハン主演のハッピーエンドな一本。
大晦日でもなければ見ないような時間を返して欲しい映画。
スコルピオンの恋まじない
0時を過ぎたせいか、やっと時間の無駄にならないような映画を流してくれた。
ウディ・アレン主演の可愛い一本。
22時に着くと言ったゲストが着いたのは0時、
花火とハイになった若者とスリ、泥棒で危険なナポリの街を駅から歩いて来たようだった。
このゲスト、お行儀が悪いので、いつもだったらウェルカムコーヒーとスナックを用意してあげる私も、
鍵を渡してそそくさと寝室に戻っていった。
翌朝、ネコちゃんにあげる"新年明けましておめでとう牛乳"が大幅に減っていた、
ゲストが勝手に飲んだのだろう、
カルメンの収入源になる一人なので、言いたいことも言えず、新年早々イライラ。
でも、カルメンが用意してくれた、素敵なお土産(野菜とチーズ)が
とても美味しかったからいいか。
一週間分の野菜は買わなくてすみそう
そういうわけで、今年もよろしく:-)