土曜日の天ぷらパーティ、残り物の野菜を揚げただけ。
おススメはカブの天ぷら、甘みがサツマイモのようで美味しいです。
危険な呟きから・・・・
疲れている人はパスして、直接アントニオママの昼食エピソードへどうぞ!
クリスマスらしく、ドンより曇り空のナポリも、
経済危機と新しい市長による屋台の設置禁止政策が、
例年の人手を大幅に下回り、数メートルおきに財務警察が配置され、
屋台の設置をしようとするものを見張っている。
そのためか、路地の角で隠れるように店を出しているホットドック屋台を見かけ、
不景気というより、戦時中なのではないかという錯覚さえ起こす。
カルメン御用達だったアパートの下にある八百屋も
罰金と商品の没収により、店じまいをせざるを得ない状況に追い込まれたとか。
ついでに・・・・
ギリシャは事実上無政府国家になったとか、
通貨統合ユーロ圏の経済的に強い国は、今後離脱をし、
通貨は下落していくと考えられている。
私の心はいつも世の中の理不尽と戦争中だが、
経済的に首が回らなくなると、相手を攻撃してお金を回す方法にでる西洋社会、
これからが少々心配である。
焼き栗売りのおっさんと左端に半分だけ写っているナポリスタイルな食べ歩き娘。
土曜日には夏に出産を見届けた子猫の里親が、予防接種に来ていた。
久しぶりの子猫との再会に大喜びだが、
里親さんの外国人嫌いが鼻についた。
あからさまに無視する社会性のなさ、こんなのが母親できるんだから恐ろしい。
学のないアホな家庭にもらわれたので、今後猫の肥満が心配だと
獣医のアントニオも言っていた。
猫が幸せならそれでいい。
月曜日はカルメンアパートを賃貸していた日本人少年が出発とかで、
鍵の受け取りとアパートをめちゃくちゃにしていかないか見張りを頼まれた。
通訳をボランティアでして、お互いの言いにくいことを言わされ、
お互いに当り散らさせた私には"お世話になりました"の一言もなく、
カルメンだけに丁寧なお礼の手紙と贈り物を渡して出て行った。
ヨーロッパ人だったら、口論になるような条件で借りていた少年には
重度の白人コンプレックスが根付いているのだろう。
カルメンにとっては収入になる上に、怒るような条件までのんでくれる、
その上、どこかの王妃様のように扱ってくれるのだから、
日本人のゲストはありがたい。
私は無償で通訳するのは止めようと思った。
日曜日はカルメンの婚約者アントニオの実家にお邪魔してきた。
カプアという街を抜けた地域にある農村地帯。
カプア~フランコリーゼ間は、
重労働で不安定な収入である世界最古の職業従事者が、客引きをしている。
焚き火と椅子を出して、お客さんを待っている。
中にはスカートをめくってお尻を丸出しにしたり、下着を見せてくる娘もいて、
陽気な雰囲気なのだが、日曜の昼間に相手を選んでいる車を見つけて
とってもディープな気分になってしまった。
派手で品の悪い乙女チック趣味を形容してそう呼んでいる、
ロココママと呼ばないだけましだ。
アントニオの実家に居座るネコちゃん
奥のオレンジ色猫は小人症?猫だそうで、それ以上育たないとか。
バロックママの昼食会は肉が中心で、戦後の辛い時代を生きていたせいか、
前菜から始まるフルコースを用意してくれるが、
お肉中心の献立に私の食べるものはあまりない。
前菜、茄子の酢漬け、トーマチーズにリコッタチーズ、生ハム。
バロックママは皿洗いが嫌いなので、プラスチックの皿とコップを常用、
ナポリのゴミ問題を嘆いてはいけない。
12月になると、クリスマスまでの毎日曜日は食事前に
キリスト降臨に伴う聖書の一部とお祈りを読み上げて蝋燭に火を灯していく。
動物性のものを一切口にしない人の話。
アントニオの実家もニワトリやガチョウやら食用に飼っている、
職業柄、ウサギさんをもらってくることもあり、
それを泣きながら調理するのが、妹のロサンジェラ。
憐れに思うなら食べなければいいと言われるものの、
やはり、肉食は止められないから悩んでいるとか。
ビガンの食べられない美味しい乳製品、カプアの酪農工場にて。
俵上の小さいチーズは左からフェンネル入り、プレーン、唐辛子入り。
唐辛子入りはどこか明太子の味を思わせる。
ロサンジェラの肉食に対する罪の意識、他の方法でも動物を救えることをアドヴァイス。
例えば、動物実験を行っていない会社の商品を買うなど、
イギリス系の化粧品会社BODY SHOPがその分かりやすい例だと思う。
その前にママのプラスチック浪費を止めさせて、
ゴミ分別を教えてくれるとうれしいけど。
カルメンの家ではゴミがほとんど出ない。
残飯や生ゴミはニワトリや犬の餌になり、
燃えるものは暖炉の着火材に、プラスチックは保存用の容器として、
壊れるまで使うし、プラスチックのコップや皿も洗って何度も使い続ける。
アントニオの実家庭で昼寝ねこ。
世界が自然と共存して、皆よい形で生きていける社会は存在しないのだろうか?
腐った社会と偏見を目の当たりにして、ひさしぶりにイジイジ・・・。
私一人が何かしたところで世界は変わらないと、
ゴミの分別をはじめ、環境問題に取り組まない皆さん、
あなたが始めないと世界は変わらないんです。
ついでに私、非行に走ろうと煙草を買いに走ってしまった。
これこそ、私が煙草を咥えたところで世の中は変わらない、そう思っていたけど、
少なくとも、カルメンにはお詫びにと月曜日に私の好きなメニューを作ってくれた。
90年代に渋谷で少し売れていた
スタカンファンの5人組スウェーデンバンド。
Walking in my sleep
Cloudberry Jam