もう、いい加減にしろって思いながらも、
まだある夢のスペイン統治時代の住居写真、豪華さに胸焼けしつつも、
あと少しだけ紹介させてネ。
玄関右側に展示されている馬車。何人乗り?ミニマムさがイタリアで走っているSmart並みだ。
王宮2階にある劇場、18世紀半ばに建設。
公開されている2階部分に上がってすぐ右側にある。
これだけ大きい劇場が建物の一部に納まっているのだから、
王宮の面積がどれだけ広かったか想像しやすい。
コンサートなどが行われる日はどれだけの招待客がいらっしゃったのか・・・。
劇場のすぐ横にある"ディプロマ・ルーム"
控え室といったところだろうか?
称号や勲章の受け渡しの際に
この部屋で出番まで待っていたとか。
天井に描かれた重た~い雰囲気の騙し絵、
ポンペイの第二様式を思い起こさせるような
18世紀の作品、De Mura作。
写真では分からないけど、
"美徳の寓意像ブルボン家のカルロとマリア・アマリア"や"4大陸"などが描かれているとか。
お見せできなくて残念。
ネオ・バロック様式といって、
バロックらしさを更に追求したもの。
赤い重たげなカーテンに金の装飾、
鏡も反対側にある家具も全てが
重々しい豪華さ。
丁度この世界からロココへ移る辺りだろうか?
その中にあった一言、
"重たげでイモイモしいスペインルック"
・・・こういうことを言うのだろうな。
別にスペインがイモイモしいっていっているのではないです、念のため。
最近試聴している音楽もスペインの電子音楽Prefuse78で、スペインづいていますよ。
鏡と時計。同じ部屋にあった鏡2枚。
こちら2枚の写真は建設当時の17世紀から改築が行われていない"大使の間"。
鏡の前にある時計は左側が"時間の寓意"というタイトルをつけられたもので、
おじいさん天使と女性が不謹慎なルックで言い合いをしている様子。
右側は"芸術の才能"天使が時計版のはめ込まれている大理石に
寄りかかっていて、ブロンズメッキ加工かな?
はめ込まれている金属板にはギリシャ時代のシンポジウムのような
浅浮き彫りが施されています。
両方ともパリ製、時代はネオクラシック、古代への回帰として
それらしいエレメントが見られるけど・・・美術ファン及びブルボン家の方々には申し訳ない、
岡田あーみんの漫画に出てくるインテリアのようだ。
また時計と・・・写真撮影している人。
鏡の前には大理石でできた台と時計がセット、
スタイルもしっかり合わせて飾られている。
これはどの部屋にあったかな?
どうしても思い出せません。
こちらの時計は玉座の間の前にある
控え室だったかな?
良くできた焼き物のマダムが
乗っかった天使と果物の時計。
ギリシャ神話に出てくる
果物の神ポモナ仕様かな?
燭台もすごいな~、
これに蝋燭を灯して
過ごしたのか・・・。
上の時計の文字盤部分。
天使と演劇用の仮面?
果物の装飾は可愛いけど、足の部分の良く判らない渦巻き模様と
実はこのときの訪問者は時間的にスラブ人の女の子2人と私だけ、
夏で明るかったとはいえ、現実離れした展示室に響く
時計のコチコチという音、この時計たちが何百年も時を刻み続けているのかと思ったとたん、
そこで生活していた人たちの様子を想像して、急に怖くなってしまった。
展示室を一歩でれば、回廊に人が座っているので心配はない、
警備員という名の、朝から晩までクロスワードや数読をやっている方々です。
勿論、大学で美術史などのタイトルを持っているわけもなく、
ナポリ語しか話しませんが、
時計のネジを巻くのは彼らの仕事かもしれません。