ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

カンパーニャのちょっと変な行事

イメージ 8
浮かんでいるのはスイカです。
 
ナポリからイタリアの土踏まず部分に向かって3時間程、
お隣のバジリカータ州に近い街、その名もカンパーニャ(Campagna)。
街の名前の由来はきっと相当田舎だったことからそんな名前が付いたのだろう・・・
 
その起源はローマ時代に遡るらしいが、街の存在自体がまるで隠れ家的、
山に囲まれ、見晴らしの良い場所がなく、閉塞感漂う街だが、
知り合いに招待されたので、お盆に当たる数日間、遊びに行ってきた。
当時は大学に入る前であり、カルメンの実家で夏休みを過ごしていた頃の話。
 
イメージ 1
 
ご覧の通り、街の真ん中に川があり、ここに街が形成された理由が良く分かる。
 
 
とても緑深い川だけど、ここは町の一部である。
そしてこの街には水の街にふさわしい、ちょっと変なお祭りがある。
イメージ 2
 
 
川を堰き止めて、街の道路を川にしてしまうという行事。
始まりは街の広場にある噴水、こちらから。
イメージ 3
 
 
水浸し計画は7,8月の毎週日曜日に行われ、
市役所員が土地産のワインを載せたお盆を持ち歩き、振舞ってくれる。
コーラはないのか?
 
街のメインストリートの様子。川の水、冷たい・・・。
イメージ 4
 
恐ろしいことに、習慣では水を掛け合うらしいが、珍しくターゲットにされなかった。
やっぱり、市役所役員の息子と歩いていたからだろうか?
南イタリアだけの習慣かは分からないが、
聖母被昇天祭(8月15日)は水を掛け合って一年の健康を願う、
プライベートビーチなどではスイカを振舞ってくれる代わりに
バケツを持った監視員が水を掛けて廻って来たりする。
 
イメージ 5
パレスティナの子供たち。
イタリアは自治体によっては、自分の街のお祭りに海外から
お客さんを呼ぶことも多い。
現在は福島のこどもたちもイタリアのどこかで夏休みを過ごしているのだと思うが、
できれば、自然放射線も少ない地域であって欲しいな。
ローマやナポリは通常時で六甲山くらいあるとか。
 
 
イメージ 6狭い街がこんな山々に囲まれてます。
 
ローマ人の遺跡と言い張る廃墟が山の上にある、
見た感じ、あの建て方や場所の選び方はロンゴバルド族の見張り塔のほうが
納得なんだけどなぁ・・・。
 
閉塞感といいながらも一週間近くもお邪魔し、
カルメンとまた違った家庭を覗かせてもらった。
 
 
 
おまけ
イメージ 7
川で洗濯しているおばちゃん。