ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

カルメンのお婆ちゃん

数年前まで、カルメンにはポンペイに住むおばあちゃんがいた。
97歳で亡くなったのだけど、その前にお会いすることができたので、
そのときの写真を少し。
 
 
長い白髪に派手シャツの戦争を体験している南イタリアのおばあちゃん。
名前はルイーザ、その貫禄が結構怖いけど、メルヘンさも同居する素敵な方。
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よく寝て、食べたいものだけを食べて、余計な口出しをして・・・そんな普通のおばあちゃま
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素敵な銀髪を長く伸ばして三つ編みしている、後ろも撮らせていただく。
杖を使って家中を散歩する姿はちょっとグリム童話の世界だったなぁ~。
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お昼時にお邪魔したので、イタリアでは神聖な昼食もしっかりいただきます。
お婆ちゃんは息子夫婦と孫夫婦と3世帯同居。
御食事を用意してくれたのは嫁のピーナさん。
 
一皿目はトマトのパスタ。
写真を撮っているとバジルの葉をデコレーションにどうぞと
ピーナ伯母さんが、鉢植えからわざわざ積んできて下さったので、残さず頂く。
オリーブ油フューチャリングニンニク!古代からの恵みにアメリカ大陸からの贈り物トマトと相性ばっちり!
注意)トマトはヨーロッパに運ばれてきて改良が加えられ、現在のものになったそうだ。
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ひ孫のロレンツォ君も
トマトのパスタは大好き、
粉チーズをかけていただきます。
 
残そうとしたところ、
"食べ物を粗末にするな!"
と諭される。
飽食で甘やかしのイタリアではとても珍しいく、こちらの家族に好印象。
 
 
 
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飴と鞭教育。
残さず食べたらデザートが!
チョコレート味のクリーム、
工夫が足りないデザートなので
日本では流行らないかもしれない
片栗粉でとろみをつけた
甘いクリーム。
 
 
 
二皿目は???
牛肉のスカロッピーナかな?あまり覚えていない。
この当時は今ほど菜食にこだわってなかったので、出されたお肉は頂いたが、
あまり記憶にない。
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この料理、薄切りの肉を塩を振って小麦粉にまぶし、
バターを溶かしたフライパンで焼いて火が通ったら、
マルサラ酒かレモン果汁をしぼって出来上がり、鳥の胸肉バージョンのほうは結構いける。
 
最近、久しぶりにイタリア式肉団子ポルベッテを食べたのだけど、
食べない期間が長ければ長いほど肉の匂い(風味)が気になり、益々野菜が恋しくなる。
 
 
 
孫(2人)に囲まれたフェルディナンド叔父さん。
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この日、カルメンが私を連れ添ってこの家を訪ねたのは
この叔父さんの体調があまりよろしくないからだった。
孫を可愛がり、教育するその姿は私の祖父と被り、ちょっと懐かしい気分。
家の爺様も色黒で目鼻立ちのはっきりしたインド人のような見た目だった。
 
フェルディナンド叔父さんはチェルノブイリの子供たち夏休み保養の
受け入れを積極的に行っていた方だとか、
そこらへんのおっさんにはない崇高なオーラは嘘ではない。
 
 
 
居心地がいいからって長居しすぎ。夕食にとピザまで注文して下さって昼、夜と2食もご馳走になってしまった。
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勿論これだけではない。
ピザも写真のような長いものが5枚はあったろうか?
サラミやチーズ、その他おつまみ系が沢山出て、ナポリに帰ったのは夜中だった・・・。
 
 
ポンペイの親戚宅を訪れたのはもう、ずっと昔の話で
私が大学に入る少し前。
なかなかアパートが見つからず、やっと見つけ出した物件も
工事中ですぐには入れなかったので、カルメンの実家で一ヶ月を過ごした。
 
そのときに南イタリアの魅力、田舎の楽しみを存分に満喫したので
怖い話に代わって小出しにして行こうと思います。