ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

モテたくて・・・オスロの女子会

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ランディと化粧が怖いカミッラ、手前のカップは私が注文したコーヒー・・・
 
この写真、アイコングラフィー学のメソドで見ると、いろいろなエレメントが読み取れる。
 
ランディのグラスに浮かぶ緑のオリーブは安らぎを求める緑色、
次がれた液体も7分目、
つまり幸せは満杯でなくて良いという彼女の少しストイックな部分が見える。
 
カミッラの濁ったカクテルが心の不透明さ"こいつらと出かけて男が捕まるのか?"
を表し、グラス添えられたオレンジでにせ陽気を気取っている。
 
スプーンが突っ込まれたコーヒーカップ、高いコーヒー注文してるんだから砂糖と牛乳をこれでもかと
入れた、普段はかっこよくブラックコーヒー派の私のせこさを語っている。
左端の出口サイン、何気に写りこんだ逃げ道(もてない言い訳)をいつでも用意しているサインである。
 
・・・別にオスロに来てまで、女子会とかガールズトークとかするつもりは全くなく、
ただ単にその場を共有する素敵男子がいないだけ。
 
 
 
ランディはオスロに行ったら必ず会いたいカミッラのお友達。
 
日曜日のインドレストラン。
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日曜日はレストランもお休み、休日は家族でハイキングやパートナーとお家で過ごすことが
多いノルウェー、そんな日に私達に付き合ってくれるランディも実はモテたくて症候群。
 
・・・しかしこの二人、会話がない。
 
無言の御食事タイムはもの寂しいので、英語で割り込んでいく。
この日は原発事故のことで、もやもやが頂点に達していたけど、
ランディとのお出掛けは不思議と"気持ちは帰りたい"になったりしない、
多分、彼女が本物の鬱持ちだからだろう。
 
ランディのキッチン、引っ越したばかりとはいえ、自分のものが極端に少ない。
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折角オスロにいるのだからと、ベルゲンに出発する前、夕食に招待してくれた。
 
前回のアパートは学生街にあったけど、新しい住所はスキージャンプ台に近い郊外。
雪がこんもりと積もり、家の灯り以外は街頭も少ない暗くて静かな場所だけに
辿り着けてよかった~(道に迷って恐怖におびえながら2時間歩き続けた)。
 
 
いつも美味しいランディのメニューは
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人参ポタージュオリエンタル風
 
スパイスにコリアンダー
牛乳の代わりにココナッツミルクが使われている。
 
パソコンとピスタチオナッツ・・・
オイルフラット勤務のランディ、
2日行って、1日休みというシフトで働いているため
一人の時間を過ごすことが多い。
そんな彼女の暇つぶしの相手はネットと
ピスタチオナッツだろう・・・うーん虚しい。
 
 
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そしてトマトとルーコラ、ささみのラップサンド。
このレシピはノルウェーのスーパーICAで
無料配布しているレシピ集に載っていた。
私が作ったらささみの代わりにチーズか
豆のペースト&タバスコかな?
 
 
 
イメージ 630過ぎのガールズトークに欠かせないのは・・・
コーヒーってお酒飲めない私に気を使ってくれているのだろう。
何処のカフェよりも美味しかった。
しかし、ガールズトークって・・・そこにボーイズがいないだけ。
 
食事が終わり、カミッラからモテ道を指導される。
 
彼女もとりわけモテる方ではないが、
積極的なので、さりげないナンパ術を伝授されるが
私にはできそうにない、というもの・・・・
 
"流し目で標的を見て、目が合った瞬間にまぶたを少し動かす"
 
 
 
そんな高度なまぶたの筋肉運動、
一歩間違えたら流れ星をUFOと勘違いして驚くような表情になってしまう。
まぶたヨガでもしないと私には無理そうだ。
 
あとは何気に"肌見せ"攻撃だとか・・・
シャツのボタンを多めに開けたり、下着を透かせたり、ヒールの高い靴を履くとか、
そういう方法でカミッラは難関テストである日本語4の口答試験をクリアした。
勿論別の意味で・・・、日本人の真面目で勤勉な試験官、
ただならぬカミッラのセクハラ攻撃に、これ以上かかわりを持ちたくなかったようで
最低合格点を与えて逃げたとか、その場に居合わせた友人から聞いた。
 
そこまでしてモテようという気がないことが一番の問題かも。
 
モテないを共有するランディと私、ついでに鬱も。
もともと口数が少なくて、滅多に自分のことを話さない彼女も私の間抜けには油断しているようだ。
彼女のお家ディナーはオスロにいるときの楽しみの一つでもある。
 
だめだよ、そろそろもてなくちゃ・・・。
 
 The Whitest Boy Alive
Burning