ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

全国赤毛祭り

全国黒毛和牛祭りと勘違いして訪問してしまった皆さんごめんなさい。
私はお肉ファンではないので、お肉の記事を書くことはほとんどありません。
今回の記事は赤毛にまつわるお話です。
 
 
ナチュラ赤毛の方が集まって集会を開くという、
暑苦しいお祭りが、8月の某日にオランダのアムステルダムで行われたそうだ。
その記事は近所の洗剤屋で配布される無料マガジンで読んだ。 
 
イタリア全国に展開する洗剤屋チェーン店 "Acqua e sapone(アックア・エ・サポーネ)"、
お店に入っただけで洗剤の良い香りがするので、
アロマテラピー効果に、そして企業側から"売ってはいけない"というタグつきの
安売り試供品購入などで、私も結構お世話になっている。
石鹸を恐ろしく鼻に近づけて匂いをかいで
うっとりしている輩がいたら、それは私です。
 
 
イメージ 1←月間誌で、あまりこれと言った興味のある記事はない。
洗剤や化粧品の広告が多く、古いテレビシリーズのレビューに
ちょっとした読み物、俳優さんたちのキャリア作品の紹介や
インタビューも付いている。
暇つぶしのよいお友達。
 
 
 
 
さて、この赤毛祭りにちなんで面白い統計を少々・・・。
 
赤毛率の高い地方
スコットランド13%、ついで、オランダ、アイルランド
 
スコットランドの学校制度は知らないが、1クラス30人としたら、
3,4人の赤毛がいる計算になる。
地域的にみると、やはり大陸の端っこに多い、
ケルト人の血統なんだろうか?
世界人口と赤毛率を比較すると、その数値はとても低くなる。
 
赤毛遺伝子はいろいろなところに組み込まれているため、
たとえ、近い親戚に赤毛がいなくても生まれる可能性があるそうだ。
 
赤毛にまつわるエピソードは、悲しいものが多い。
子供の頃のあだ名は決まって"赤毛くん"、"赤毛ちゃん"、"瀧赤毛"など、
義務教育が終わる頃には髪を染めて、高校デビューを決める方も多いとか・・・。
 
また、ショッキングな髪の色に"性格が悪い"とか"かんしゃく持ち"だとか
西洋における伝統的な赤毛悪魔説に、苦い経験を持つ方も多いようだ、
そういえば、Kings Of Convenienceのコンサートに来てた子供達、
アーランド君のショッキングな赤毛に黙って涙を流しておりました、
そして、保護者の方々はその状況に驚いて喚いていた。
 
医学的に、赤毛は麻酔が効きやすく、
手術中に目覚めることが極めて少ないとのことだ。
その前に、髪色が違うと手術中に目覚めることがあるのか?
 
 
文学作品、歴史上における赤毛の存在
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赤毛のエイリーク(Eirik Raude)
10世紀頃のノルウェーバイキングであり、アイスランドのサガとして記述が残されている。
グリーンランドに入植した最初の人間。
 
ロッソ・マルペーロ(Rosso Malpero)
現代イタリア文学の作品、スノッブシチリア貴族ヴェルガにより、
経済、文化ともにかけ離れた北イタリアに、19世紀末のシチリアの現状を
ちょっと皮肉に紹介しようと描いた作品である。
 
赤毛は悪い魂を宿しているという迷信を信じる19世紀末のシチリア
そんな理由から、誰からも相手にしてもらえない赤毛の主人公の悲しいお話。
 
長靴下のピッピ(Pippi)
スウェーデンの子供用絵本、フランスだったらマドレーヌ、
イタリアだったらピンパ、日本だったら"ぐりとぐら"?
北欧に行くと"ピッピショー"なるものが存在し、
いい大人が赤毛のかつらを被って、ロリータな衣装に身を包み、
大変気色悪い動作で子供を楽しませるそうです。
 
赤毛のアン(Anne of Green gables)
中学生の頃にこのシリーズを読んで赤毛に憧れた。
カンボジア出身の行き過ぎるくらい敬虔なクリスチャンである友人も
この作品だけは子供に推奨していた。
私が言うと、とっても危ないように聞こえるかもしれないが・・・
女の子だったらグリーンゲイブルスの世界の住人になりたいよな・・・。
 
フリードリッヒ赤髭王(Federico Barbarossa)
12世紀のドイツ、ホーエンシュタイン朝の王であり、
イタリアに革命をもたらした、友愛の王フリードリッヒII世の祖父に当たる。
髭が赤いのなら、髪も赤いであろう。
 
 
現代における赤毛著名人
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1、フィオレッラ・マンノリア イタリア人歌手
 
2、ロルフ・クリスティアン・ラールセン ノルウェー人俳優
赤毛に面白要素の取り入れた俳優さん、
最新作"Jeg reiser i alene"が楽しみ。
 
3、アーネ・ダール・トルプ ノルウェー人俳優
個人の抱える問題を描写した、3人の主人公による
3部作からなる作品"Lønsj"では、適応障害の役を演じ、
少しだけハッピーな最後で締めくくった。
 
4、ストロベリー・スイッチ・ブレード イギリス人ミュージシャン
80年代終盤に日本でもヒットを飛ばした2人だが、
今見ると"スミレ・センプテンバー・ラブ"という言葉が浮かんで来る。
 
5、ウディ・アレン 映画監督、俳優、脚本家
皆さんご存知のウディ・アレンです。
 
6、アクセル・ヘンニー ノルウェー人俳優
ノルウェーの人気俳優、
"MaxManus"でドイツ軍に立ち向かう、レシスタンス英雄役を演じたかと思えば、
"OsloHawai"でゲイの仮釈放中の銀行強盗役を演じるなど、
いろいろな役柄を演じるちょっと気色悪い俳優さん。
 
7、シンプリーレッド イギリス人ミュージシャン
イタリアが大好きで、イタリア語を話すこともあるそうだ。
 
 
ほかにもハリーポッターのロン役の俳優や、ニコール・キッドマン
エルトン・ジョンなんかも赤毛とのこと。
 
 
西ノルウェーに行った際、赤毛を見る確率が高かった。
オーレスンに着いてすぐ、道を聞いた方が赤毛だった
慣れない訛りの強い英語"TH"の発音が不自然で、分かりやすい英語を話してくれたっけ。
 
ベルを鳴らして出てきたインフォメーションセンターの方も赤毛で、
こんな雨降りで寒い日に観光客など私一人だったせいか、
一緒にトラベルプランを練ってくれた。
残念ながら、折角のトラベルプランも、コーヒー啜ってボーっとして
トイレですれ違ったアジア人とノルウェー人ハーフの子供をからかっていたら
バスを乗り逃して、別プランを一人で練り直す羽目になった。
 
3分遅刻してやってきた、ギスケ行きのバスを運転していたのも赤毛の方
若いのに英語はあまり通じず、ノルウェー語の単語を並べてた末、
バス停のない目的地で降ろしてくれた。
 
オールセン-ベルゲン間のバス、10時間の旅程で
4人運転手が変わったがその一人が赤毛
 
以前、カミッラとベルゲンに行ったときも、赤い長靴を履いた赤毛の女性を見た、
"ベルゲンには赤毛が多い"と言うカミッラ、
ベルゲンに限らず、西側は結構いるんじゃないかしら?
そういう彼女のパパも現在総白髪の赤毛トロール
 
 
赤毛の存在がやたらと目に付いた前回の旅行後
イタリアに戻り、その数週間後に出会った
マイ・ファバリット赤毛君のアーランド。
 
 
 
 
 
 Erlend Øye
Symptom of Disease
 
 
 
 
 
 
参考までに、オスロのカプレイアの試合にて
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ブラジル人が混じっているとはいえ、そして東側に位置する都市だというのに
何気に取った一枚に数人の赤毛が・・・。
女の子は染めていることも多いので、潜在赤毛を入れるともう少し確率が高くなる。
ノルウェーって意外と赤毛率が高いんじゃないかしら? 
 
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"ヴァンパイア"
 
"叫び"で有名なノルウェーが誇る画家ムンクの作品。
こちらの女性も赤毛
カルメンの婚約者であるアントニオは
赤毛の女性がタイプだそうだ。
黒髪のカルメンは金髪ファンなので、
お互い趣味が不一致だが、
仲良くやってて良かった良かった。