ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

雨とナルチストのベルゲン

ベルゲンのことを書きたいけど、
あの街はマジカルすぎて、うまくまとめられない。
その上、ベルゲン出身の2人組みユニット、キングス・オブ・コンビニエンスの音楽も
恐ろしく上乗せされて、まるで苦しい恋をしているかのよう。
 
そんな乙女チック私は主観ばかりを出しゃばらせて、少し書き出してみる。
 
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ベルゲンはノルウェー第二の都市、雨が毎日のように降るため、
合羽や長靴でおしゃれ勝負、で傘の自動販売機がある。
 
キングス・オブ・コンビニエンスの素敵な方の彼、アイリックによれば、
天気のせいで、家の中で過ごす時間が多いとのこと、
夏は突然、強風と雨で傘だけじゃあ防ぎ切れないが、
冬だったら雪なので少なくともびしょぬれになることはない。
 
Failireの歌詞にもあるように
"雨に濡れないようにジャケットで腿を守る、髪の毛が濡れようともかまわないけど、
君が着てるのは防水上着だね、でも家に帰ったらズボンは履き替えなくちゃ"
という出だしの部分を聴いて、彼らがベルゲン出身なんだなと、つくづく関心してしまうほどよく降る。
余計だけど、この翻訳、エッグストーンの曲翻訳する人風だなあ。
 
ベルゲンに来る前はイタリア人の振りして、雨の日にはメランコニーしてたけど、
本当は雨の朝を幸せに感じることが結構あった。
雨の音を聞きながらゆっくりコーヒーを飲む幸せ・・・、
ぼやけて見える向こう側、水色を帯びた白い雲、ちょっとアンニュイな気分にも酔いしれる。
 
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雨が降り出す数分前のベルゲン、見晴らしがいいから遠くの雨雲が見える。
 
スキー用の上着とズボンで防水すればよし、
今回は雹と雪の間の小さな雪の玉が降ってきて、屋根のあるところへ非難したが、
手ではらって事なきことを得た、いつものようにフレンチリセ(フランス女子高生)気取って、カヒミちゃんのまねして黒のコートなんて着て行ったりしたから、
突然の空から雪玉攻撃で真っ白になってしまった。
濡れなければいい。
ついでにベレー帽も持ってきた。
よく落としてよく拾ってもらった。
男子高生らしき子が頑張って英語で話してくれたけど、
英会話はまだ慣れてないみたいだった。
 
一人で来たベルゲンはナルチストな自分と向き合う良い機会であった。
まだ入ることのできない"幸せの象徴"である、窓のやわらかい明かり、
夕刻時の濃い色をした空と海と雪のコントラスト。
どれをとっても美しい、感動とそこに辿り着けない自分に泣きそうになるが、
こらえてコーヒーとチョコで感情をごまかす。
 
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降水量は多いけど、お天気のいい時間もある。
 
街をあるていて、一人なので音楽でも聴きたいところだが、
音楽より街の喧騒が聴きたくて、ベルゲンなまりが聞きたくてたまらなかった。
次回はきっとキングス・オブ・コンビニエンスを聴きながら歩きたい。
 
ナルチストなのにクールでない自分は
バス間違えたり、得意の気配消しで思いもしない街に行っちゃったり、
アホの象徴のようなDVD買っちゃったり、
スーパーでかっこいいお兄さんのレジ避けちゃったり・・・
泊まったホステルのドミトリーでは誰とも挨拶以外交わさなかったり・・・。
 
失敗は物事を学ぶ良い機会である。
で、まとめておく。