ナポリの小枝とノルウェーの切り株

ノルウェー、ヴィーガン、猫とおそ松さん

その後の二人

久しぶりに火がついたように聴き入っている音楽。
Kings of convenience、3枚のアルバムじゃ聴きたりなくて
メンバー二人のソロ活動にも手を出す。
 
眼鏡のアーランドは自分名義のアルバム、”Unrest”とミックス集”DJ Kicks”を発表。
その後もドイツ人と電子音楽系のバンドThe Whitest boy aliveを結成し、アルバムを2枚ほど発売している。
 
 

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 キングス(殿様ではない)とは一味違う、無味なボーカルとテクノな音、ギターのメロディーがゲルマン男臭い。
といってる割には胸キュンドッキリなのだが、同時に男のファンの方が多そうという印象を受けた。
 
電子音系は電気グルーヴ以来、AirとかStereo labなどフレンチなもの以外にはあまり手をつけていなかったが、眼鏡君が奏でる音楽の世界はとってもグローバルで、
一発聴きで気に入ってしまった。
アートワークのセンスはいいのに、花のないメンバー達の見た目・・・。
唯一、ドラムの人がど金髪に黒縁眼鏡でトーマの心臓に出てくるサイフリートみたいだが、むさくるしいあとの2人と赤毛でさえないリーダー・・・、音がいいから聞いているんだなあって実感できるばんどです。
 
キングス聴いて"おとなしすぎる"音にどこか足りないものを感じているなら、こっちの方がお薦めかも。
見た目が優れなくても、この音でライブやったら
さぞかしかっこよく見えるのではないだろうか?
 
余談だが、イギリスのお坊ちゃま君バンド、クーラ・シェイカーは見た目が華やかで音も良いが、アートワークのセンスには言葉を失う。
アルバムのデザインからツアーTシャツに至るまで、
"お前らアートスクール出身か!"と怒鳴りたくなるようなセンスの寒さ・・・、
ある人が見たらおしゃれなのかも知れない。
訳のわからない人の顔だらけの1stアルバムに箱舟に乗った宇宙飛行士Tシャツ、
終いには山の中に突然現れるエスカレーター・・・、山の上の城塞都市、ペルージアか?
 
 
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こちらがアーランド君のバンドメンバー写真。
私が仮に関係者で"この写真どう?"って聞かれたら
フィヨルドがきれいだぐらいしか言えないな・・・。
服の汚れを気にしながら、海底トンネル掘ってきましたって感じだ。
これからラーメン屋に行くところの土方のおっさんと同じ安アパートに住んでる貧乏大学生に見える。
 
アーランド君のセンスはいかにもなベルゲンスタイルで、いつもかわいいけど、それは相方のオリーブ少女受けする、清潔感あるアイリックと写っていたからなのね。
 
しかしベルリンでバンド結成するなんてやっぱりテクノ好き。
舞台では音楽好きのオタクを演じつつ、本当はやな奴で女好きなのでは?と思いつつも、音楽のためにドイツに移り住むのだから相当な情熱の持ち主であることは確かだ。イタリア人の大好きな星座の話をすれば、彼はいて座である。情熱に生きるタイプだ。
 
 
相方のアイリック君は学位を取得し、建築心理士という聞いたこともない職業に就いている。
1975年生まれのベルゲンの在住者として、高額な税金を納めているようだ。
CDジャケットのモデルの女の子との間に子供がいるそうだ。
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全国発売された2枚目のアルバムジャケットより、
この写真のアイリック、イタリアのサッカー選手みたいでちょっと苦手だが、
手持ちの写真はこれしかない。
右の男がアイリックで本開いて座ってるのが、その彼女。
ミュージシャンはなぜかロンドンに住みたがるのだが、
職業上、ベルゲンに残った彼は高校時代に組んでいたバンド、Skogのメンバーを集めて、
3人のバンド”Kommode”を結成。
アーランドよりもっとスイートなメロディーの曲を作っている、
ピアノの入り方が気持ちいいけど、彼にはサイドジョブなんだろうなって感じがする。
どちかといえば、女性向けでTMネットワークファンにお奨めかも・・・。
 
イタリア人のファンが彼に対して書いた記事がすごかったので、一部を紹介。
 
"キングス・オブ・コンビニエンスの二人の内、素敵な方の彼
いつものように一歩遅れて、彼らの音楽と出会い・・・(中略)
CDに付いていた冊子の写真を見て彼を好きになってしまいしました。
その後、グーグルで検索し、ほしかった彼の笑顔の写真を手に入れることができました。
お行儀が良くて、ロマンチックでちょっと皮肉な感じの彼
こんな素敵がてんこ盛りで音楽家という商売も相まって、理想の彼氏像をつくりあげています。
きっと彼はCDのジャケットのように、女の子の手を握りながら首筋にキスをして、
ちょっと恥ずかしそうにしながら、景色を見ている振りしてる女子をギュッてするんです。"
 
失礼な奴だな・・・、人によっては価値観がまちまちである、
"素敵な方"と指摘するのはどうかと思うぞ。
きっとアーランドのほうがセクシーだとかいう、
赤毛ハンターも存在するに決まっている。
そして、"笑顔の写真を手に入れることが・・・"ってラテン民族にしてはちょっとマニアだなあ、
しかもその後も人の性癖まで想像する辺りはけしからん。
 
動画ウェブでライブの映像を見ていると、どうもアイリックの不自然な動きが気になる。
アーランドを何度も見ては確認するような動作は、
入るところで入らない、わざとコードを間違えるといったアーランドを気にしているのだろう。
 
プレス写真やインタビューではアイリックにべったりな眼鏡君なのに
本当は音楽命のアーランドを崇拝しているのは彼のほうなのでは?
わかりやすい表現では藤子A不二雄作、まんが道
才野茂がアーランドで満賀道雄がアイリックと言いたかった訳です。
 
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彼はハンサムではない。
タイプでもないが、あの育ちのよさそうなシャツとニットの着こなしに、
ベルゲンに溶け込み方に、彼、素敵だ・・・
いけないのはFailureのビデオだ。
ベルゲンを自転車で走ったりするから、ピアノが弾けたりするから、
話し方が感じいいから・・・。
 
一ヶ月程前に旅行したベルゲンでは
片付けておいたはずの感情をお土産に持たされた。
今回の音楽との出会いはそれが一つ原因している。
 
私もアイリックの笑顔の写真グーグルで検索しました、
こんな人、本当にいたら理想の彼氏っス!!
 
でも彼、さそり座だ、私と相性悪いなあ・・・、
何で大好きな水瓶座じゃないんだろう。
 
・・・でも音はアーランドのほうが好みだな、彼の奇抜さはどうも共感しちゃって。
テレビを見ながらチョコレートをほうばっている場合ではない。
テーブルのオレンジかじって手袋脱いで待ってよう・・・。
フリッパーズギター知らない人のは分からないこと言ってすみません)
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Release me!